ペアリングワイン

おうちで簡単!フレンチレシピとワインペアリング

みなさん、フレンチをおうちで作るなんてなんだか難しそうと思っていませんか?そんなあなたに、今日はおうちで簡単にできるフレンチレシピをご紹介します。

この簡単レシピで日々のワインライフをより楽しいものにしませんか?

フレンチとワインの合わせ方

ペアリングを考えるときには、使う食材や調味料にない味と、同程度の味の強さを合わせると合いやすくなります。

例えば、スイカに塩をふって食べるとスイカにない塩味が甘みをひきたてる、これも良いペアリングといえるでしょう。

塩が多すぎるとしょっぱくなってしまいます。甘みと同程度の塩気を加えることでバランスの良いスイカと塩のペアリングとなります。

フレンチはバター、チーズ、生クリーム、ダシをとってソースを作ったうえで、食材にアレンジを加える調理法が多いので、食材、ソースから考えていきましょう。

まずは食材からです。

◎魚介類
魚介類にはうま味成分が豊富です。魚介類にない酸味との相性がよく、酸味が多く含まれる白ワインが良いでしょう。

◎お肉
お肉には甘み、うま味が多く含まれます。お肉にはない苦味(タンニン)やワインの果実風味が加わることでお肉の味が引き立ちます。牛肉であれば赤ワイン、豚肉であればロゼが味の強さとしては合いそうですね。

次にソースを考えてみましょう。

クリーム系やバター系であれば、甘み、塩味、うま味が多く、味の強さからコクもあり、しっかりとした味わいの白ワインが良いでしょう。トマト系であれば酸味があるので、苦味や果実の甘みを感じられる赤ワインが合いそうですね。

代表的な例をあげてみました。フレンチに限らず他のジャンルでも参考にしてみてください!

おすすめフレンチレシピ5選とペアリングワイン
①ニース風サラダ

フレンチには伝統的な調理法から新しい調理法など様々。難しいことは一切省いたフレンチレシピを考えました。

ニース風サラダは、見た目もはなやかな色とりどりのサラダ。アンチョビドレッシングがアクセントとなりくせになるサラダです!

▼材料
・レタスなどのは葉野菜……半玉くらい(レタス、ベビーリーフ、水菜など混ぜると尚good!)
・トマト…1/2個(4等分のくしぎりに)
・いんげん…5,6本
・じゃがいも…小2個
・ゆでたまご…1個(ゆで加減はお好み、わが家では半熟の7分ボイル)
・ツナ缶…1缶(油切りをしておきましょう)

ドレッシング
・オリーブオイル…大さじ3
・白ワインビネガー…大さじ1
・アンチョビペースト…小さじ1
・にんにく…ひとかけ(細かくみじん切り)
・塩こしょう

▼作り方
1.じゃがいもを皮付きのままポリ袋に入れてレンジで5分加熱する。竹串がスーッと通ればOK。冷めたら皮をむいて一口大にカットする。いんげんは1分くらい塩茹でにして2等分にする。葉野菜は冷水につけてパリッとさせておく。

2.皿にちぎった葉野菜を盛り付けて、いんげん、トマト、じゃがいも、ゆでたまご、ツナをのせる。

3.ドレッシングの材料を混ぜ合わせて食べる直前にまわしかける。

【おすすめのペアリングワイン】

▶︎クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン ブリュット ルー・デュモン

ルー・デュモンは、日本人醸造家の仲田晃司さんがブルゴーニュの地で修行を重ねて2000年に独立、設立されました。

日本職人らしく細部までこだわりをつらぬいていて、テロワールの個性を研究して樽の選定や熟成方法を決めて、ワインを磨き上げています。

こちらのワインは、軽やかな飲み口で暑い夏にはピッタリのスパークリングワインです。淡い輝くようなイエローの色合いで、キレがよくてミネラル感のあ利、細かくしっかりとした泡立ち。白系の花とフルーツの香りがバランス良くまとまっています

【ペアリングのポイント】
よく冷やしたクレマン・ド・ブルゴーニュは最初の一杯にオススメです!

アンチョビの塩気やうま味、たまごのコク、じゃがいもの甘味などいろいろな味わいがあるニース風サラダ。キレの良い味わいとミネラル感が爽やかに味わいをまとめてくれます。

ワインに含まれるオレンジピールのような香りもアクセントになって食欲がそそります。

②マンゴーとモッツァレラチーズのマリネ

マンゴーの黄色、モッツァレラチーズの白があざやかで、コントラストが見た目にもおしゃれな一品。マンゴーの果実感とモッツァレラチーズのコクがマッチしてくせになります。

▼材料
・マンゴー缶詰…1/2缶(スライスしておきます)
・モッツァレラチーズ…お好みの量(スライスしておきます)

マリネ液
・オリーブオイル…大さじ2
・白ワインビネガー…小さじ2
・塩…ひとつまみ

▼作り方
1.マンゴーとモッツァレラチーズはスライスして、よく混ぜたマリネ液に5分くらいつけておきます。
2.器に盛り付けて完成!超簡単!

【おすすめのペアリングワイン】

▶︎マルサネ・ブラン ブリュノクレール

家族経営のブリュノクレールは、特級畑も所有する生産者です。土壌作りからこだわり、ぶどうそれぞれの特徴をいかす事で、その土地ならではのワイン造りを目指されています。

こちらのワインは、果実の甘い香りやはちみつの香りを感じる芳醇な白ワイン。少しバターのようなオイリー感も感じられます。口に含むとバランスの良い酸味とフレッシュな果実味がゆっくりと広がっていきます。

【ペアリングのポイント】
ワインの豊かな果実味がマンゴーの風味をさらに広げてくれます。モッツァレラチーズのクリーミーなコクが加わり、酸味がひきしめてくれる爽やかなペアリングですね。

③カニカマとホタテのカナッペ

いまが旬のホタテとカニカマをつかったお手軽な一品に仕上げました!

▼材料
・カニカマ…1/2パック
・ホタテ(生食用)…小粒のもの5個くらい
・マヨネーズ…大さじ2
・ピクルス…大さじ1
・バケット…半分(スライスしておきましょう)

▼作り方
1.カニカマはほぐしておく、ホタテは縦に5mmのあつさにスライスしておく。縦にスライスすることでプリプリした食感が残せます。

2.カニカマとホタテを、細かく刻んだピクルス、マヨネーズとあえて塩こしょうで味を整える。

3.バケットにのせて完成

【おすすめのペアリングワイン】

▶︎レ・ゾーレリアン・ブラン トリエンヌ

あのラ・ドメーヌ・ド・ロマネ・コンティ共同開発者であるオーヴィレド・ヴィレーヌ氏とモレ・サン・ドゥニで有名なドメーヌ・デュジャックの当主であるジャック・セイス氏がタッグを組んだ豪華コラボレーションでありながらコスパのいい一本です。

レ・ゾーレリアン・ブランは、キンモクセイとアカシアやはちみつなどの、華やかな香りがあります。心地の良い酸味とミネラル感が印象的な白ワインです。

【ペアリングのポイント】
ホタテとカニカマの甘みにコクのあるマヨネーズ、ワインのバランスの良い酸とミネラル感がみごとにマッチしてくれます。口の中で味わいが広がっていくのが感じてもらえるペアリングです。

④野菜グリルといわしのコンフィ

コンフィは意外と簡単!オーブンでほったらかし料理なんです。

▼材料
・いわし…小ぶりの10匹(わたをとって、きれいに洗っておきましょう)
・レモン…1/2個(スライスしておきましょう)
・お好みのハーブ(今回はタイムとローズマリーにしました)
・にんにく…ひとかけ(包丁の背でかるくつぶしておいてください)
・たかのつめ…1本(種をとっておいてくださいね)
・オリーブオイル…たっぷり
・お好みの野菜…適量(たまねぎやキャベツがおすすめ)

▼作り方
1.いわしは水気をしっかり拭き取り、塩をたっぷりふって10分おく。出てきた水分をしっかりとふきとる。オーブンは100度に温めておく。

2.グラタン皿などにいわしを並べて、にんにく、たかのつめ、お好みのハーブを入れていわしがひたるくらいのオリーブオイルをそそぐ。最後にレモンスライスをのせる。オーブンにいれて50分。

3.野菜は魚焼きグリルで軽く焦げめが付くくらいにグリルしておく。

4.器に野菜をもりつけて、野菜の上にいわしとコンフィオイルをまわしかけて完成。あまったいわしは冷蔵庫で保管。冷やして食べてもおいしい一品です!

【おすすめのペアリングワイン】

▶︎トリエンヌ・ロゼ

このロゼは色合いが淡めですが、しっかりと果実の酸味、かすかな渋みがあり飲みごたえのあるロゼワイン。香りは赤い果実のチャーミングさが特徴です。

トリエンヌシリーズのロゼは、日照量に恵まれた南仏プロヴァンスらしく、すばらしいアロマと十分な酸が備わった仕上がりです!

【ペアリングのポイント】
旨みオイルがたっぷりのいわしにロゼワインが味を引きたててくれる以外にも、いわしの風味をやわらかくしてくれます。いわしの旨みとチャーミングな果実味が見事にまとまります。

⑤ラム肉の香草パン粉焼き

ジューシーでカロリーも控えめなラム肉。香ばしい香草パン粉焼きにした食感と、香りが楽しめるお料理です。

▼材料
・ラム肉…120g(今回はモモ肉60g×2です)
・パン粉…10g
・バジル、オレガノなどの乾燥ハーブ…5g
・にんにく…1かけ(みじん切りにしておいてください)
・バルサミコ酢…適量

▼作り方
1.オーブンを200度で温めておく。ラム肉に塩こしょうをする。フライパンを強火にかけてラム肉の両面に焼き色をつける。

2.焼き色をつけたラム肉を鉄板に並べて、パン粉と乾燥ハーブ、にんにくを混ぜ合わせたものを軽く押さえつけるようにのせる。オリーブオイルをふりかけて、オーブンで7分ほど焼く。

3.パン粉がきつね色になれば完成。器に盛りつけてバルサミコ酢をかけて完成。

【おすすめのペアリングワイン】

▶︎コート・デュ・ローヌ・ルージュ E.ギガル

きれいな輝くような深いルビー色をした赤ワイン。タンニンと凝縮した果実の甘みも感じられて、本当にバランスが良いワインです。余韻も長く楽しめます。

ギガル家はローヌで素晴らしいワイン造りを続けてきました。コート・ロティやコンドリューなど上級ワインが並ぶなか、この価格帯のワインにも妥協していないのがよく分かる一本です。今や様々な所でお見かけするワインですが、改めてコスパの良いワインと思います。

【ペアリングのポイント】
旨味と甘味が豊富なラム肉に、タンニンと酸のしっかりっとしたギガルワインはぴったりと合います。ワインの凝縮された果実味もうまくペアリングしてくれます。

最後に

今日はおうちでできる簡単なフレンチレシピとおすすめワインをご紹介しました。本当に簡単にできますので、チャレンジしていただけるとうれしく思います。一緒にワインライフを楽しんでいきましょう!

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鎌田 陽

Webライター/日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

関西のホテルレストランにソムリエとして勤務。ワインに関わって約10年。
メーカーズディナーなどのイベントを企画・開催。
「ワインは人を幸せにする飲み物」をモットーにライターとしても活動中。 鎌田 陽の記事一覧 

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