一手間加えるだけ！ワインに合うお刺身アレンジおつまみ

美味しい食べ物を食べた時、美しい絶景に出逢った時、「日本人に生まれてよかった！」と思う瞬間、ありますよね。

私にとって、その瞬間のひとつが美味しいお刺身を食べたときです。海外でお刺身を食べた時に、鮮度の低さとお刺身の種類の少なさに涙したこともあります（笑）。世界を見渡すと、新鮮な魚介を新鮮なままに食べられる国や地域は、実は決して多くはないんです。

ワインが私たちの生活に浸透した今、お寿司や刺身とワインのペアリングの提案もよく目にしますが、正直合わせられるワインの幅があまり広くないのが残念なところ。しかし、お刺身にひと手間加えることでグッとワインとのペアリング度が上がります。

今回は、簡単に試せてしっかりワインに合うお刺身のアレンジおつまみをご紹介します。

ワインとお刺身のペアリングのポイント

おつまみをご紹介する前に、ワインとお刺身を合わせるときの基本となるポイントを２つご紹介します。

◎お刺身とワインの調和
・鯛やヒラメなどのタンパクな魚には、少しのコクや脂分をプラス

・サーモンや中トロなどの脂ののった赤身には、レモンやライムの柑橘系をプラス

合わせるお刺身の種類にもよりますが、上記のポイントを抑えるとグッとワインとの調和が取りやすくなります。

◎合わせるワインの種類
合わせるワインの香りが華やか過ぎるものだと、魚独特の香りとのギャップが生まれてミスマッチになってしまうので、下記のポイントにも注意しましょう。

・白ワインやロゼワインは、果実であれば柑橘系やリンゴ系の香りのもの（南国系フルーツの香りが強いとお刺身とのバランスが取りにくくなります）

・赤ワインは、渋みが抑えられたライト～ミディアムボディのもの

一手間加えるだけのワインに合うお刺身アレンジおつまみ
①刺身 + オイスターソース

▼材料（２人分）
・オイスターソース…大さじ１
・オリーブオイル…大さじ１
・おろしにんにく…チューブで1cmほど
→すべての材料を混ぜて、お刺身に絡める。

＊おすすすめのお刺身：鯛やヒラメなどの淡泊な白身魚や、カツオなど赤身の多い魚。オイスターソースをプラスすることで味わいにコクが出ます。にんにくの風味を効かせることでさらにお酒が進む味わいに！

【おすすめのペアリングワイン】
おすすめのワインは、ワインにも少しコクのあるタイプ。オイスターソース+にんにくで味わいにコクが出るので、ワインもスッキリフレッシュなタイプではなく、ミディアムライト～ミディアムボディのものを選ぶとバランスの良いペアリングが生まれます。

▶︎Pinot Gris Nautilus Estate

・原産国：ニュージーランド
・産地：マールボロ / 南島
・品種：ピノ・グリ
・容量：750ml

新鮮な梨や洋ナシ、すりおろたばかりの生姜のようなスパイスのニュアンスを感じます。口に含むと果実の凝縮感に酸味が加わり、ドライな味わいが余韻に続きます。

このワインのもつ柑橘系の酸と程良いボリューム感が、アレンジしたお刺身とよく合います。やや苦味を感じるドライな味わいなので、お魚の臭みを程よく調和してくれます。

②お刺身 + バルサミコソース

▼材料（２人分）
・バルサミコ酢…大さじ1/2
・オリーブオイル…大さじ１
・醤油…小さじ1
→すべての材料を混ぜて、お刺身に絡める。

＊おすすすめのお刺身：鯛やヒラメなどの淡泊な白身魚や、ホタテなどの貝類やタコにも〇
バルサミコを加えることでグっと味わいに、深みが増します。お醤油をプラスすることで日本人にも食べやすい味に。

【おすすめのペアリングワイン】
オリーブオイルにバルサミコを加えることで、味わいにパンチが生まれます。そのため、ワインは白ワインではなく、少し厚みのあるロゼか、ライト～ミディアムボディの赤ワインがおすすめです。

▶︎TE KAIRANGA TK Pinot Noir

・原産国：ニュージーランド
・産地：マーティンボーロ / 南島
・品種：ピノ・ノワール
・容量：750ml

ブルーベリーやプラムのような黒果実をギュッと絞ったようなフレッシュさと豊かな果実味、そして微かに土っぽさも感じます。繊細なタンニンと果実味のバランスが良く非常にエレガントな印象。バルサミコと醤油が混ざった複雑な味わいに、ワインの持つ繊細なタンニンとほのかに感じるオークのニュアンスがうまくマッチします。

まとめ