普段の晩酌をより楽しく!簡単おつまみレシピとワインペアリング
みなさんは普段、おうちでワインペアリングを楽しむ際には、どんなおつまみを作っていますか?
洋風に限らず、和食の方もいれば、中華料理やエスニックなどと合わせる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

おうちでワインとお料理をペアリングするときは、自分の好みのものを作ったり、あれこれ組み合わせを試してみたり。
こうして周りに気兼ねなく楽しめるのもまた、おうちでのワインペアリングの醍醐味ですよね。
そこで今回は、僕の得意なイタリアンをベースにした、おうちでも簡単に作れるおつまみレシピ3つと、それに合うワインをご提案しますね!
おうちで簡単に作れるワインに合う簡単おつまみレシピ
まず最初にご紹介するおつまみはこちらです!

【たことセロリのサラダ】
▼材料(2人前)
ボイルタコ……100g
セロリ……1本
オリーブ……10粒
イタリアンパセリ……3枝
オリーブ油……20㏄
塩……適量
黒コショウ……適量
▼作り方
①たことセロリをぶつ切りにして、塩を加えた熱湯でサッとボイルする。
②イタリアンパセリはみじん切りにする。
③全ての材料をボールに入れ、塩と黒コショウで味を整える。
④冷蔵庫で半日ほどなじませる。
⑤皿に盛って出来上がり。
結構簡単ですよね!こうした素材の味を活かしたシンプルなお料理は、地中海沿岸の国のワインによく合うんですよ!

それでは、こちらのおつまみに合うおすすめのワインをご紹介します。

スペイン北西部ガリシア地方の海岸沿いに広がるワイン産地、リアスバイシャス。
この地方でアルバリーニョという品種を使って造られるワインは、柑橘類のきりっとした果実味と切れの良い酸味が魅力的です。
一番の特徴はなんといっても、海岸に近い産地の特性を表した、海を感じるミネラル感にあります。
このワインをたことセロリのサラダに合わせることで、たこの塩味とセロリのしゃっきりとした歯ごたえ、オリーブの塩苦みにぴったりとマッチします。まさに、海を感じるワインペアリングですね。
* 原産国:スペイン
* 産地:リアスバイシャス
* メーカー:チャン・デ・ロザス
* 品種:アルバリーニョ100%
* タイプ:辛口
* 容量:750ml

続いて、ご紹介するおつまみはこちらです!
【アンチョビポテトサラダ】
▼材料(2人前)
ジャガイモ……100g
アンチョビ……2フィレ
バジル……2枚
オリーブ油……20㏄
玉ネギ……20g
塩……適量
白コショウ……適量
ナツメグ……適量
カシューナッツ……5~6粒
▼作り方
①ジャガイモを茹でて皮をむく。一口大にカットする。
②アンチョビ、バジル、玉ネギはみじん切りにする。玉ネギは水にさらし、良く水気をふき取る。
③カシューナッツを粗く刻む。
④ジャガイモが熱いうちに全ての材料をボールに入れ、塩と白コショウで味を整える。
⑤冷蔵庫で2時間ほど味をなじませる。
⑥皿に盛って出来上がり。
こちらもお手軽に作れるおつまみですが、普通のポテトサラダと違い、マヨネーズは使わずにオリーブ油で和えることで、ジャガイモのホクホク感に輪郭が生まれ、スッキリとした味わいになりますよ!
また、ナッツやハーブ、スパイスを加えることもポイントです。よりワインとの相性がアップするので、ぜひ試してみてくださいね!

アンチョビポテトサラダにおすすめのワインはこちらです。

▶︎ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ リゼルヴァ ソラティオ・ファルキーニ
イタリア中部トスカーナの中世の建物が残るサンジミニャーノという街で造られたワインです。
ヴェルナッチャというブドウを100%使用し、樽熟成を経たワインは美しい黄金色の外観が印象的です。
鼻を近づけると、黄色いリンゴや黄桃などの熟した果実の香りが漂い、また樽由来のバニラやスパイスの香りも感じられます。
果実のフレッシュな酸味と、熟成を経たことで感じられる滑らかなミネラル感のバランスも好印象で心地よい余韻を楽しめますよ。
アンチョビの塩味が効いたポテトサラダとこのワインを合わせると、ポテトのホクホク感とアンチョビの塩味、ワインの酸味がほど良いバランスでつり合います。
また、サラダに入れたカシューナッツやバジル、ナツメグの風味も、ワインの熟成由来による樽やスパイスのニュアンスと好相性です。
* 原産国:イタリア
* 産地:トスカーナ州
* メーカー:ファルキーニ
* 品種:ベルナッチャ
* タイプ:辛口
* 容量:750ml

最後にご紹介するおつまみはこちらです!
【玉葱と豚バラ肉のバルサミコ炒め】
▼材料(2人前)
玉ネギ……50g
豚バラ肉スライス……100g
オリーブ油……20g
塩……適量
黒コショウ……適量
バルサミコ酢……50㏄
ローズマリー……1本
▼作り方
①玉ネギは縦にスライス、ローズマリーはみじん切りにする。
②豚バラ肉に塩と黒コショウをしてマリネする。
③フライパンにオリーブ油をいれ玉ネギを中火で炒める。
④玉ネギがしんなりしたら豚バラ肉を入れ炒める。
⑤バルサミコ酢とローズマリーを入れ、中火で煮詰めながら絡めていく。
⑥必要に応じて塩と黒コショウで味を整える。
⑦皿に盛って出来上がり。
こちらも僕の大好きなおつまみの一つです。バルサミコを少し煮詰めてあげることでコクと果実味が増して、玉ねぎの甘味と豚バラ肉の旨味と合わさった甘酸っぱさがたまりません!
玉葱と豚バラ肉のバルサミコ炒めに合うおすすめのペアリングワインをご紹介します。

▶︎テッラ・ダリージ タトーネ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ
こちらのワインは、イタリア中部アドリア海沿岸のアブルッツォ州の、とても日当たりのよい畑で育ったブドウで造られています。

完熟したチェリーやブラックベリーに加え、甘苦さの心地よいスパイスの香り。味わいはとてもジューシーで、甘味を感じる熟した果実味と適度な酸、口当たりの良いタンニンが幾層にも広がります。
豚バラ肉のコクやバルサミコ酢の凝縮した果実味、ローズマリーの香りを存分に味わえるこちらのおつまみにこのワインを合わせることで、中部イタリアの雰囲気を満喫できる、楽しいワインペアリングが期待できますね。
* 原産国:イタリア
* 産地:アブルッツォ州
* メーカー:テッラ・ダリージ
* 品種:モンテプルチャーノ・ダブルッツォ100%
* タイプ:辛口
* 容量:750ml

いかがでしたでしょうか?どのレシピも簡単に作れるので、おうちで楽しむワインペアリングの参考になればと思います。
是非みなさんのワインに合うおつまみのレパートリーに加えてみてくださいね!
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料理人
JSA認定ソムリエ
横浜で20年以上、料理人としての研鑽を積む。ソムリエ資格も持ち、料理人目線でのペアリング、ソムリエ目線でのペアリング、それぞれの視点から、料理とワインの最良の相性を追及し、メニュー作成に取り入れている。
リピーターゲストに直接自らが作った料理をサーヴし、相性の良いワインを勧める事も。好きなものは、料理(イタリアメイン)・お酒全般 (特にワインとシングルモルト)・バー・トレイルランニング・西洋画(ゴッホ・ロートレック)・花・読書(夏目漱石・江戸川乱歩・京極夏彦)
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