ペアリングワイン

シェフ直伝!ワインと合う簡単イタリアンおつまみ3選

ワインを楽しむなら「いつもよりもちょっと特別なおつまみ」と組み合わせたいもの。

とはいえ、ワインを飲む習慣のない方は「ワインと合わせるのは凝った料理じゃないといけないんでしょう?」「レストランレベルの料理センスがいるんじゃない?」と思うかもしれません。

そこで、今回はイタリアンレストランを経営するシェフ(私の父です!)に、自宅でできる簡単イタリアンおつまみを3つ教えてもらいました。このレシピがあれば、自宅でのワインペアリングがもっと楽しくなるはず。

「料理は苦手だけど……」という方のために、作り方のポイントも合わせてご紹介します。

1. 砂肝のマリネ漬け

マリネとは「香味料やオイル・酢などを漬け込んだ料理」のこと。この料理は材料が少なく簡単ですが、漬け込む時間が必要です。 前日に作ったり、作り置きおつまみとして楽しんだりしてみてくださいね。

▼用意するもの(2人分)
・砂肝…400グラム
・ニンニク…ひとかけ
・塩…大さじ1/2程度
・オリーブオイル…適量
・保存容器やボウル

▼作り方
①オリーブオイルをフライパンに入れ、みじん切りにしたニンニクを入れる。火を点け、ニンニクが香ってきたら砂肝と塩を入れて焼く。
②しっかり火を通したら、保存容器やボウルに砂肝を入れる。砂肝が浸かるくらいまでオリーブオイルを入れてラップやふたで密封し、半日以上冷蔵庫で休ませたらできあがり。

▼ポイント
ポイントは塩をひとつまみほど多めに入れること。砂肝のコクがアップしておいしく仕上がります。好みの味になるよう、まずは表記通りの材料で作ってみてから調節してみてくださいね。

スーパーで安くなっている砂肝があるとすかさずゲットし、毎回作っているおつまみです。オリーブオイルに漬けるため「ギトギトしそう」と思う方もいるのですが、意外とさっぱりしていてどんどん食べられるのが特徴。この料理は辛口の白ワインとの相性が抜群です。

2. ナスのパルマ風グラタン

次は、イタリア・パルマ地方の郷土料理風に仕上げたグラタンをご紹介しましょう。おつまみはもちろん、夕ご飯のおかずにもなる料理です。

▼用意するもの(2人分)
・ナス…2つ
・トマト…大2つ
・ベーコン…ハーフサイズを1パック程度
・オリーブオイル…適量
・ピザ用チーズ…適量

▼作り方
①ナスとトマトをそれぞれ薄くスライスし、ナスを素揚げする。
②耐熱容器にナスとトマトを少しずつずらしながら重ねて並べ、その上にベーコンを置き、オリーブオイルをふた回しほど振りかける。
③ピザ用チーズをたっぷり乗せ、トースターで焦げ目がつくまで10~17分程度焼く。

▼ポイント
素揚げが面倒という方は、たっぷりのオリーブオイルをナスに染み込ませるようにフライパンで焼くだけでもOK。また、どんな種類のチーズを使ってもおいしく仕上がりますが、スライスチーズではなくピザ用チーズを使うとしっかり素材に火が通り、味に深みが出ます。

この料理の嬉しいポイントは、「味付けがシンプルなので失敗知らず」という点。塩コショウが必要かな?と思うかもしれませんが、チーズとベーコンに塩気があるため、しっかり味がついています。熱を通したトマトは甘く、ナスはとろっとしており、野菜が苦手な方にもおすすめです。

基本的に白ワインと相性の良い料理ですが、厚切りベーコンに変えたり味の濃いチーズを使ったりすると赤ワインにも合いますよ。

3. ブルスケッタ・コンケッカ

ブルスケッタとはスライスしたパンをこんがり焼いたもの。そしてコンケッカとは「冷たいトマトのソース」を意味します。このおつまみは簡単なステップでできる上、ポイントを押さえておけばプロ顔負けの味に仕上げられるんです!

早速、作り方を見ていきましょう。

▼用意するもの(2人分)
・トマト…大2つ
・オリーブオイル…適量
・塩…大さじ1/2程度
・乾燥バジル…適量
・バケット…7~8スライス

▼作り方
①トマトを粗いみじん切りにし、塩を振りかけ水分がしっかり出るまで置く。
②出た水気を切り、オリーブオイルと乾燥バジルで和える。
③バケットをこんがりと焦げ目がつくまで、約4分トーストし、上にトマトを乗せてできあがり。

▼ポイント
トマトは塩を振ってしっかり水分を出しましょう。水を切ったあとのトマトはどんなに安いものでも甘みが凝縮され、プロ風の味に仕上がります!このときも、塩を若干多めに入れると味が引き締まるためおすすめです。

ブルスケッタの他にも、クラッカーと合わせたりそのまま食べたりしてもおいしいです。もっとボリュームが欲しい!という方には、みじん切りにしたオイル漬けオリーブやピクルスを混ぜるのもおすすめです。

面倒くさがりの私は、ブルスケッタを用意せず、コンケッカだけをたっぷり作り、ワインと一緒にいただくことも。これでも十分おいしいです。

塩が足りないなと思ったら、粉チーズを振りかけると風味豊かになります。白ワインと合わせるとおいしいため、ぜひ試してみて欲しいおつまみです。

ワインとイタリアンのペアリングはさまざまありますが、「作るのが難しそう」と思われてしまうことが多いです。しかし、今回ご紹介した3つのおつまみはどれも本当に簡単にできるため、カジュアルにワインを楽しめます。

イタリアンは作ったことのない方も、この記事を参考にぜひチャレンジしてみませんか?簡単イタリアンおつまみとワインを合わせて、気軽においしいひとときを過ごしてみてくださいね。

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松村 彩子

フリーライター
実家は個人経営イタリアンレストラン。
シェフの娘ということもあり料理は得意!父から教わった料理とワインで、日々晩酌を楽しんでいます。好きなペアリングはすき焼きと赤ワイン。 松村 彩子の記事一覧 

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