ペアリングワイン

5分でできるワインによく合うスペイン風おつまみ5種

美味しいワインを開けて友人を家に招いておしゃべりをするのがスペインの週末の過ごし方。でも疲れている時はあまり凝った料理は作れません。疲れてしまっては楽しく過ごせませんよね?

今回はあっという間にできて、喜ばれるスペイン風おつまみを5種類紹介します。

おつまみとワインの関係は?

良いワインを楽しむには、ワインに合ったおつまみがポイントですね。赤ワイン、白ワイン、ロゼにそれぞれ合う料理があります。赤ワインは特に熟成期間もおつまみを考える際に大切です。

ワインは一般的に熟成すると樽の香りが出てきます。一方、若いワインはフルーティ。煮込み料理やローストなど調理時間の長い料理には、フルーティな若いワイン、熟成されたワインにはハモンセラーノや焼いたお肉、チーズなどのおつまみが合うように感じます。

パスタやお米をベースに使ったおつまみや野菜料理にはロゼワイン。魚料理には白ワインですが、揚げ物にはシェリー酒のマンサニーリャを合わせています。

これはあくまで私の好みです。ワインと料理の関係は決まりがありません。白ワインといってもスッキリした辛口と甘口では合う料理も違います。そしてその日の気分などにも影響されます。

スペイン風おつまみ①うずら卵の目玉焼きカナッペ

これはとても可愛いおつまみです。すごく簡単なのでおすすめです。

▼材料(2人分)
フランスパン薄切り(ない場合は食パンをトースト)…2枚
うずら卵…2個(フランスパンの薄切りと同じ数)
ハモンセラーノ(その他の生ハムでも)薄切り…適量
チャイブス(細いねぎやパセリでも代用可)みじん切り…適量
エクストラバージンオリーブオイル…大さじ2

▼作り方
薄切りにしたパンに生ハムとうずら卵の目玉焼きを乗せるだけ。目玉焼きは小さいので失敗なく小さく可愛くできます。

スペイン風おつまみ②カマンベールチーズとトマトのカナッペ

トマトのすりおろしは、アンダルシアの朝ごはんの定番です。オリーブオイルをたっぷり入れ、トーストにバターを塗る代わりに、トマトのすりおろしをのせる、トマトのすりおろしとチーズの組み合わせです。

▼材料(2人分)
フランスパン薄切り…6枚
トマト…1個
カマンベールチーズ…薄切り6枚(約一箱)
バジル(またはイタリアンパセリ)みじん切り…適量
塩・胡椒…適量
エクストラバージンオリーブオイル…大さじ1

▼作り方(2人分)
①トマトをすりおろし、オリーブオイルと混ぜる。
②薄切りのパンの上にトマト、カマンベールをのせ、バジルを軽く振りかける。
③電子レンジで30秒程チンしてチーズを柔らかくします。

スペイン風おつまみ③イワシの酢漬け

スペインバージョンは、ボケロンを利用します。ボケロンは、ひしこイワシまたはカタクチイワシと呼ばれる、普通のイワシより一回り小さいイワシです。スペインでは人気の食材で、酢漬けにする以外に揚げ物などにしていただきます。

東京に住んでいた時は手に入りにくかったため、イワシのお刺身で代用していました。鮮度が大切な料理ですからイワシでもお刺身用かお刺身として売られているものが良いです。

▼材料(2人分)
イワシのお刺身…1パック
ワインビネガー…100cc
塩…小さじ1
ニンニク …1片(みじん切りにする)
エクストラバージンオリーブオイル…100cc

▼作り方
①イワシのお刺身を深めの器に移し、ワインビネガーをかけておきます。ワインビネガーは100ccと書いていますが、器の深さにもよるので適宜変更してください。イワシがビネガーに浸っている状態が理想です。
②イワシが白くなったら酢を捨てて、イワシをお皿の上に並べます。
③上から塩をふり、オリーブオイルをたらりと全体にかけます。

スペイン風おつまみ④エビのアヒージョ

アヒージョというスペイン語はすっかり日本でも浸透していますよね。一般的にアヒージョは、唐辛子の入ったにんにくソースのことです。アホがニンニクで、縮小辞の用法でアヒージョとなっていますが、必ずしも小さく切ったニンニクという意味ではありません。縮小辞はスペイン各地で異なり、マドリード以北はイート、南部のアンダルシアではイージョとなるため、アヒージョは南部の食べ物のようです。

▼材料(2人分)
むきエビ(小)…20匹
ニンニク…4片(薄切り)
唐辛子…1本(細かく切る)
塩…ひとつまみ
黒胡椒…一振り
エクストラバージンオリーブオイル…大さじ5杯かそれ以上
パセリ…みじん切りで上に振りかけるためなので適宜

▼作り方
①オイルをフライパンで温め、唐辛子、ニンニクを入れ、むき海老を加え、塩・胡椒をする。
②深めのお皿に入れ軽くみじん切りしたパセリをふりかける(省略しても可)。

スペイン風おつまみ⑤ムール貝のワイン蒸し

ムール貝はスペイン料理の定番。貝類の中で一番安く、調理済みのムール貝の缶詰は昔から学生の食事に使われてきました。パエリアなどのお米料理にも使われるムール貝ですが、日本でも業務用スーパーや通販で気軽に購入できるようになったと聞きます。

ムール貝はいろいろな調理法で食されますが、その中でも最も簡単なワイン蒸しを紹介します。ムール貝はほかの貝類に比べて磯臭さがあるため、たっぷりとニンニクとローレルを使うことがポイントです。

▼材料
ムール貝…500g
ニンニク…2片(みじん切り)
白ワイン…200cc
水…100cc
レモン…1個
ローレル…1〜2枚
エクストラバージンオリーブオイル…大さじ1
塩…ひとつまみ

▼作り方
①ムール貝を洗う。
②鍋にムール貝以外の材料を入れ火にかける。
③沸騰したらムール貝を並べて蓋をし、火を弱めて4分、ムール貝の貝殻が開いたものだけ取り出して皿に並べる。開かない貝は古いので捨てる。
④鍋に残っているソースを茶こしなどでこしながらムール貝にかける。

5分でできるスペイン風ワインのおつまみ5選

今回ご紹介したおつまみの中には味をなじませるために置いておかないといけないものもありますが、基本的にキッチンに立つ時間は5分以内。気軽にできてスペインの雰囲気たっぷりのメニューばかりです。

紹介した料理は次の5つ。

・エビのアヒージョ
・うずら卵の目玉焼きカナッペ
・カマンベールチーズとトマトのカナッペ
・イワシの酢漬け(ボケロネス)
・ムール貝のワイン蒸し

少しだけ贅沢なワインと一緒に楽しみましょう。

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吉原 久美子

スペイン在住20年で現在アンダルシア在住。
アンダルシアにて調理師免許を取得し、スペイン中を歩き回っています。
クラシック音楽とワインを楽しむ毎日。 吉原 久美子の記事一覧 

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