スペイン在住者によるリオハワインのおすすめはこれ!
スペインのリオハはご存知の方も多いように、スペインを代表するワインの産地です。まずはじめに、リオハでよく食べられている、リオハでしか食べられない料理を紹介したいと思います。
どのような料理かを見れば、リオハがワインの産地であるということが分かっていただけるでしょう。
ぶどう産地らしいリオハ料理
スペインのワインといえば、代表的な産地がラ・リオハです。リオハといえばワインというくらいで、料理もまたワインに合うものばかり。それだけではなく、リオハに行くとサルミエント(sarmiento)と呼ばれるぶどうのつるを利用して料理をします。そう言ってもイメージが湧きませんよね?
ぶどうの木は冬の間成長を止めます。春になってより良い実をつけさせるために、冬になる前につるを剪定します。そのつるを乾かして薪として使いバーベキューのように肉類を焼きます。ガス台に比べると香ばしく焼きあがります。
焼き上がったところにリオハワインをひと回しかけるとジュワッと美味しく仕上がります。特にラムチョップを焼く、この料理は、「チュレティージャス・アル・サルミエント(Chuletillas al sarmiento)」と呼ばれます。
出典:https://es.wikipedia.org/wiki/Chuletillas_al_sarmiento
チュレティージャス・アル・サルミエントはリオハ地方の典型的な料理で、お祭りなどで野外で作られます。また、このチュレティージャスを作って食べるだけのお祭り「 las fiestas de San Mateo」が毎年9月にリオハのログローニョで開催されます。(画像参照)
コンテスト方式になっており、まず誰が一番美味しくラムチョップを焼けるかを競い合い、そのあと誰が一番たくさん食べるかを競います。食べる方のコンテストなら参加できそうですね。
たくさんのラムチョップを焼くほどのツルが採れるリオハにはいろいろな種類のワインがあります。その中から、独断と偏見のベスト5のワインを紹介します。
リオハワイン独断と偏見のベスト5
5位 ザ・インビシブル・マン(THE INVISIBLE MAN)
ワインってたまにラベルで買ってしまうことがありませんか?このザ・インビシブル・マンもラベルでつい手に取ってしまうワインです。
透明人間のイラストがユーモアたっぷりでどうしても欲しくなってしまいます。ワイナリー「ラ・リオハ・アルタ」の所有するぶどう畑は60年以上の古いぶどうの木が並びます。
ラベルが可愛いだけではなく、クオリティが高くなおかつ20€(2,400円)以下で購入可能です。
4位 バイゴリ・レセルバ(Baigorri Reserva)
バイゴリ・レセルバはワイナリー「ボデガ・バイゴリ」で作られるリオハワインです。
主に50年以上の老木の100%テンプラニーリョを使ったかなり濃厚なワインで、がっつりお肉を食べようという日にぴったり。ぶどうが濃いという印象があるのに、渋みや酸味が控えめ。21.45€(2,600円)。
このワイナリーは建物が素敵だということなので、いつか行きたいと思っています。
3位 マルケス・デ・カセレス・クリアンサ(Marqués de Cáceres crianza )
フランスでワイン造りをしていたエンリケ・フォルナー氏によって創業したワイナリー「マルケス・デ・カセレス」。マルケスは侯爵、カセレスはエストレマドゥーラの地名ですが、もちろんリオハのワインです。
カセレスは世界遺産に指定されている大好きな街の名前なのでつい買ってしまったのが最初の出会いです。とても飲みやすく、つい飲み過ぎてしまうことが欠点かもしれません。23€(約2,800円)です。
2位 フィンカ・マルテロ(Finca Martelo)
フィンカ・マルテロはリオハのサン・マルティンにあるトーレ・デ・オーニャを代表するワインです。テンプラニーリョを使っていますが、地元独特のガルナッチャ種、マスエロ種などをブレンドしてオリジナルな芳香のワインを作っています。
最初のぶどうの漬け込み(マセラシオン)をじっくり6日間することが特徴のワインです。こんなこだわりワインが、21.5€(約2,600円)です。
1位 コト・レアル・レセルバ(Coto Real Reserva)
ラ・リオハのオイヨン村にあるエル・コト社のワインはスペインでもよく飲まれるワインです。クオリティーの高さを考えるとかなりお得感があります。
その中でもコト・レアルは24ヶ月もオーク材の樽でじっくり熟成した後12ヶ月瓶詰めで熟成した本格的ワインです。写真は1998年、22€(約2,640円)です。
リオハワインを楽しく選ぼう!
スペインのリオハワイン独断と偏見のベスト5を紹介しました。ワインを見ているとやっぱり料理を考えてしまいますね。いつか本場でぶどうのつるで焚き火をして焼いたラムチョップを食べたいものです。
・ザ・インビシブル・マン
・バイゴリ・レセルバ
・マルケス・デ・カセレス・クリアンサ
・フィンカ・マルテロ
・コト・レアル・レセルバ
選ぶワインは日常的に買いやすいということもポイントです。私もほとんど近くのスーパーにあるワインを買っており、そういう選び方がワインにぴったりなような気がします。
ワインを買った日は料理もつい凝ってしまうという日常が大好きです。
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スペイン在住20年で現在アンダルシア在住。
アンダルシアにて調理師免許を取得し、スペイン中を歩き回っています。
クラシック音楽とワインを楽しむ毎日。
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