ペアリングワイン

種類別に解説!パスタとワインの格別ペアリング

仕事や家事が忙しく、いろいろと考えずに「間違いなく美味しい料理とワインが飲みたい!」そんな時もありますよね。そんな方におすすめなのは、やはりワインとパスタのペアリングです。

ワイン好きとしては、いつかパスタの本場イタリアで思う存分パスタとワインを楽しみたい!というのが夢のひとつではありますが、今回はおうちでも簡単に、そして大満足のペアリングをご紹介します。

いまは、「温めるだけ」でレストランにも負けない美味しさのパスタが家でも簡単に作ることができますし、合わせるワインもコツを掴めば失敗することがないので、間違いなく格別ペアリングをいただくことができます。是非、参考にしてみてくださいね。

パスタの種類別にご紹介
おすすめワインペアリング

パスタと言えばワイン。言わずもがななペアリングですが、トマトソースには赤ワイン、それ以外はよく分からないからつい安いワインを選びがち、そんな方も多いのではないでしょうか?ワイン選びのコツさえ掴めば、「パスタ×ワイン」のペアリングがより一層レベルアップします。

では、実際にペアリングを見ていきましょう。

①オイル系パスタ

まずは、シンプルに素材を楽しむオイル系パスタ。ペペロンチーノやアサリのパスタ・ボンゴレビアンコなどですね。

味付けはシンプルながら、オリーブオイルのコクがプラスされるので、ワインは白ワインでも中程度ボリューム感があるものを合わせると良いバランスになります。

特に、ピノ・グリは白ぶどうの中でも酸味が穏やかなので、オイル系パスタとも合わせやすく、おすすめです。

【ワイン選びのポイント】
・ミディアムボディの白ワイン
・ぶどう品種:ピノ・グリなど
・店員さんに相談するなら:「少しボリュームのある白ワイン」がキーワード

【おすすめワイン】

▶︎Nautilus Estate Pinot Gris

洋梨や白桃のような甘美なフルーツ、ショウガやクローブなどのスパイスのニュアンスも感じられます。

口に含むとミネラル感からくる、ミディアムボディのボリュームが感じられます。

オリーブオイル+にんにくがしっかり効いたペペロンチーノのようなしっかりとしたテイストにもピッタリです。

余韻にかけてドライな印象で、程よいバランスをとってくれます。

・原産国:ニュージーランド
・産地:南島 / ネルソン
・品種:ピノ・グリ
・容量:750ml

②クリーム系パスタ

お次は、濃厚さのあるクリーム系パスタ。特に寒い季節には、濃厚なカルボナーラが無性に食べたくなるのは私だけでしょうか?

濃厚なクリームソースには、ワインも少し味わいが複雑なものを選ぶとマッチしやすいです。

具体的には、木樽を使って熟成させたワインは樽由来のトーストのような香ばしい香りや、バターなどの香りがあり、同じく乳製品のクリーム系のパスタにうまくマッチします。

【ワイン選びのポイント】
・木樽を使って熟成させたワイン
・ぶどう品種:シャルドネなど
・店員さんに相談するなら:「樽の効いた」がキーワード

【おすすめワイン】

▶︎CRAGGY RANGE Chardonnay Kidnappers Vineyard

はじめに、レモンや柑橘系果実のさわやかさを感じますが、グラスを回すとナッツやトーストのような樽からくる香りが広がります。

白桃のようなジューシーで厚みのある味わいから、ピンクグレープフルーツのようなビターさをともなった酸味に変わっていきます。

味わいが層になって複雑さがあり、カルボナーラなどのクリーム系パスタにもよく合います。

・原産国:ニュージーランド
・産地:南島 / マールボロ
・品種:シャルドネ
・容量:750ml

③トマトソース系パスタ

そして、パスタと言えば外せないのがトマトソースパスタですね。子供から大人まで幅広く愛されるミートソースパスタや魚介をふんだんに使ったペスカトーレなど、ひとくちにトマトベースといってもバラエティも豊か。

トマトソース系パスタに合わせるときにポイントとなるのは、トマトの甘みと酸味。この2つの味わいに合うものを選び、プラスαで具材に合わせて少しずつ選び方を変えるとよりマッチするワインを選ぶことができます。

*ミートソースなどのお肉が主役のトマト系パスタには

肉汁から出るうまみが、トマトソースにコクを与えるので、ワインはカベルネソーヴィニヨン、メルローが主体でつくられるボルドーブレンドのようなしっかりとした赤ワインがおすすめ。

*ペスカトーレなど魚介が主役のトマト系パスタには

魚介のうまみには、ワインの味わいが濃すぎるものよりも、程よくタンニンの効いたミディアムボディのピノ・ノワールなどの赤ワインがおすすめ。

*ナポリタンなどケチャップの甘みが効いたパスタには

トマトケチャップなど、甘みがプラスされたパスタには、ワイン自体も甘みをともなうメルローやマルベックなどの赤ワインがおすすめ。

【ワイン選びのポイント】
・ミディアム~フルボディの赤ワイン
・ぶどう品種:メルロー、カベルネソーヴィニヨン、マルベック、ピノ・ノワールなど
・店員さんに相談するなら:「少し重めの赤ワイン」がキーワード

【おすすめワイン】

▶︎Main Divide Merlot Cabernet

ニュージーランド南島ワイパラ地区でつくられるボルドーブレンドのワインです。ブラックチェリーやプラムなどの熟したベリー系果実に、ナツメグなどのスパイスの香りも加わります。

熟した果実の豊かさにタンニンがアクセントとなり、ミディアム~フルボディで豊かな味わいです。こちらのワインは特に、ボロネーゼなどお肉が主役のパスタに良く合います。

・原産国:ニュージーランド
・産地:南島 / ノースカンタベリー
・品種:メルロー50%、カベルネソーヴィニヨン40%、マルベック5%、カベルネ・フラン5%
・容量:750ml

④ハーブ系パスタ

個人的に大好きな、バジルを使ったジェノベーゼソースパスタ。和風ハーブ紫蘇のジェノベーゼ風パスタなども、同じくハーブ系パスタです。ハーブを使ったパスタには、同じくハーブの香るアロマティックなワインがおすすめです。

ハーブには気分を癒してくれる効果もあるので、パスタとワインのダブル効果で、少し特別なペアリングを味わってみてはいかがでしょうか?

【ワイン選びのポイント】
・アロマティックな香りがする白ワイン
・ぶどう品種:ソーヴィニョン・ブランなど
・店員さんに相談するなら:「ハーブの香りがする白ワイン」がキーワード

【おすすめワイン】

▶︎TINPOT HUT Marlborough Sauvignon Blanc

ニュージーランドのソーヴィニョン・ブランらしく、さわやかなハーブの香りが特徴的なワインです。その他に、レモンやライムのような柑橘系果実の香りが加わりフレッシュな印象です。

ミネラル感があり、中程度のボリュームがあるので、オリーブオイルを効かせるジェノベーゼソースにもピッタリです。余韻にはすっきりとした酸が現れ、ドライなテイストです。

・原産国:ニュージーランド
・産地:南島 / マールボロ
・品種:ソーヴィニョン・ブラン
・容量:750ml

⑤和風パスタ

日本人ならやはり、和風パスタとワインのペアリングも気になるところですよね。たらこパスタや醤油味をベースにしたきのこのパスタなど、シンプルな味付けの和風パスタには、すっきりとした香りと中程度の味わいのボリュームがあるワインがおすすめです。

そこでおすすめしたいのが、ロゼワインです。前回の記事でもご紹介の通り、ロゼワインは和食とも相性がよく出汁ベースやお醤油ベースの食事と相性が良いので是非お試しあれ。

【ワイン選びのポイント】
・すっきりした香りのロゼワイン
・ぶどう品種:品種を問わずロゼワインやオレンジワインはおすすめです
・店員さんに相談するなら:「すっきり系ロゼワイン」がキーワード

【おすすめワイン】

▶︎TK Pinot Noir Rose

・原産国:ニュージーランド
・産地:北島 / マーティンボロー
・品種:ピノ・ノワール
・容量:750ml

真っ赤ないちごやサクランボの様な甘酸っぱい香りが印象的です。口に含むとやわらかく穏やかな味わいが広がります。

この角のない優しい口当たりと酸味とビターさがバランスよく交わった味わいに和風ベースの味付けが良く合います。

まろやかな味わいに、甘酸っぱいキレのある酸が加わり、優しい味付けのパスタにアクセントとなります。

おわりに

私の記事では主にニュージーランドワインをご紹介しているので、今回のペアリングでもニュージーランドワインをおすすめさせていただきました。

しかし、ご紹介したポイントをおさえれば産地を問わず、間違いない「パスタ×ワイン」のペアリングを楽しんでいただけると思います。

想像するだけで、お腹がグーっとなりそうなペアリング。是非、試してみてくださいね。

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高橋 宗子

【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。 高橋 宗子の記事一覧 

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