ペアリングワイン

激ウマ!シンプルパスタ「カチョ・エ・ペペ」に合うイタリアワイン

全国の麺食いの皆さまこんにちは!パスタ食べてますか?

イタリアはご存知の通り、沢山の形状のパスタがあり、また様々な食材やソースを使ったパスタ料理があります。

日本でも定番になっているパスタ料理は数多くありますよね。特にポピュラーなものは、あまり手間がかからなくて、手に入りやすい食材でできるものだと思います。

例えば、“ペペロンチーノ“や”カルボナーラ“。”ボロネーゼ“は少し手間がかかりますが、スーパーで手に入る食材で、子供も大好きです。

“ナポリタン“や”明太子パスタ”は日本生まれのパスタ料理ですが、作るときも時間がかからず簡単で美味しいですよね。

今回は、あなたのパスタ料理のラインナップにもう一つぜひ加えてほしいレシピをご紹介します。

シンプルな材料でイタリアでは超が付く定番だけどあまり日本には浸透していないんじゃないかな?というパスタ料理、その名も“カチョ・エ・ぺぺ”。

相性の良いワインもセレクトしましたので、どうぞ最後までご覧ください!

カチョはチーズ、ぺぺはペッパー

“Caccio e Pepe(カッチョ・エ・ぺぺ)”とは、チーズと胡椒のパスタ料理です。

Caccio(カチョ)は昔のイタリア語でチーズのこと。e(エ)はandで、Pepe(ペペ)は胡椒という意味です。

チーズのコクとたっぷりと黒胡椒のパンチを効かせた、ローマ近郊で生まれたといわれているパスタ料理。チーズはペコリーノ・ロマーノを使うのが伝統的です。

パスタはロングパスタを使うことが多いです。少し太めのトンナレッリやキタッラ、ピチなどもちっと歯応えのある麺で、チーズと胡椒の風味を噛みしめながら食べます。

“Caccio e Pepe(カチョ・エ・ぺぺ)”の作り方

「チーズと胡椒」というシンプルな名前の付いた料理ですが、材料もこれまたシンプル。

▼材料(2人分)
・スパゲッティ…200g ※ちょっと太めのがオススメです。
・黒胡椒…2g お好みで調整
・ペコリーノロマーノチーズ…50~80g 粉チーズでもOK。
・塩…適量

1)鍋に通常よりも少なめのお湯を沸かし、湯量の2〜3%程度の塩を加える。

2)沸騰したらパスタを入れ、ときどきかき回しながら茹でる。

3)黒胡椒をフライパンで空炒りして香りを立たせる。

4)パスタの茹で時間の半分ぐらいになったら、茹で汁をチーズに加えて、クリーム状になるように混ぜ合わせる ※チーズが固まらないように茹で汁は少しずつ加える。

5)黒胡椒のフライパンに茹で汁を少量移してソースを作っておく。

6)パスタの茹で時間の2分前ぐらいで麺のみをフライパンに移し、ソースと馴染ませる。

7)麺がソースに絡み、固さがちょうど良くなったら火を止め、クリーム状になったチーズを混ぜる。

8)塩で味を整えたら皿に盛り付けて完成。

Point ①
チーズの塩分があるので、塩と胡椒の分量はいつもより若干少なめで!

Point ②
チーズは火が入ると固まってしまうので、火にかけないように!事前に茹で汁と合わせてクリーム状にしておくと失敗しにくいです。

シンプルなのですが、よくある失敗はしょっぱくなってしまうことと、チーズを温めすぎて固まってしまうこと。ここだけ注意すればパパッと美味しいパスタが出来上がりますよ。

“カチョ・エ・ペペ”に合う!おすすめワイン

さあ、美味しいパスタが出来上がったら、美味しいワインを飲みましょう♪

①ロッソ・ピチェーノ チェルヴィドーニ / タヴィニャーノ

アドリア海側のマルケ州で造られるフルボディ。モンテプルチアーノとサンジョヴェーゼのブレンドです。

黒いベリーの豊かな果実味とこっくりとした深い味わい、スパイスのニュアンスがミルキーなチーズの風味とよく合います。

②チロ・ロッソ クラシコ / スカラ

イタリア半島の南端、カラブリア州の土着品種ガリオッポはスパイシーなアロマが最大の特徴。

胡椒はミルで挽くのではなく、実をホールのまま包丁の腹で叩いて潰してみましょう。より香りがフレッシュになるので、このワインの爽やかさとより相性が高まります。

③サン・ジョヴェナーレ / アベームス

ローマから北西に約70km。イタリアでは珍しいグルナッシュ、シラー、カリニャンのフランスはローヌ地方の葡萄品種のブレンドです。

超高密植による凝縮した味わいとスパイシーな香りは黒胡椒の風味とベストマッチ!

④フランチャコルタ エレティック ドザージュ・ゼロ / テヌータ・クアドラ

泡モノにもばっちりなこのパスタ。果実味豊かなフランチャコルタと合わせてはどうでしょう?

ピノビアンコとピノネロの熟した果実味と柔らかくクリーミーな泡は、ペコリーノのミルク感、塩気、質感を引き立たせてくれます。

パスタの仕上げにエクストラヴァージンオイルで香りをつけても美味しいです!

季節の食材アレンジで楽しみ方は無限大!

“カチョ・エ・ペペ”は“カルボナーラ”、“アマトリチャーナ”と並んでローマ3大パスタの一つと言われています。

こんなにシンプルで美味しいパスタなんだから、もっと広まればいいのに!と思い、今回の記事を書かせていただいた次第です。

ベースの作り方に加えたアレンジレシピとして、きのこやアスパラガスや、タケノコなどを加えると季節感もアップ!

シンプルなだけに、色々な食材との組み合わせも試しやすい楽しみ方がとても広がるパスタと思います♪

ぜひ、ワインと一緒にお家でお楽しみくださいね。

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村上 潤

株式会社クインディ 代表取締役/winetango公式ワインディレクター

都内や地元横浜のインポーター、レストランなどで研鑽を積み、2013年イタリア全土の数々のワイナリーを巡る旅へ。
各所のワインイベントに精力的に参加。自然体でワインと暮らす人々との出会いをきっかけに複雑に見えるワインを楽しさと共にシンプルに伝える事を目指す。
帰国し「ヴィノテカ・サクラ」で店長兼シェフソムリエとしての通算9年の勤務を終えた後、対面接客で伝えてきたワインの楽しみ方をより多くの⼈に伝えていくためワイン通販システム「winetango」を始動。2021年、飲食店の総合支援を目的とした株式会社クインディ設立。 村上 潤の記事一覧 

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