ペアリングワイン

家飲みに大活躍!冷凍食品とのワインペアリング

夕食のメニューに困った時、ちょっと小腹が空いた時、はたまたお弁当のおかずとして、毎日の生活に大活躍の冷凍食品。ここ数年の社会情勢の影響もあり、一般消費者向け冷凍食品の売上はますます増加しているそうです。

冷凍技術もどんどんも進化し、さまざまなものが家庭で手軽に、そして美味しく食べられるようになりましたね。

今日はそんな便利な冷凍食品が、なんとワインとのペアリングにも大活躍というお話です。お洒落で凝ったお料理とはもちろんですが、ポイントさえ押さえれば、みんなが大好きな冷凍の家庭料理とも素晴らしいペアリングが可能です。

冷凍食品とのワインペアリング
①エビグラタン

【ポイントは樽の香り】

子供から大人までみんな大好き「エビグラタン」。バター、ミルク、チーズの豊かな香りとコク、プリプリしたほんのり赤いエビが見た目にも味にも良いアクセントを与えています。まったり濃厚でありながら、こんがり焦げ目もついて香ばしいこのお料理には、どんなワインを合わせましょうか?

私がおすすめしたいのは、樽の香りがするシャルドネです。樽香のきいた白ワインには、バターやミルクたっぷりのリッチな料理がよく合います。濃厚なもの同士ですが、これが衝突する事なく、お互いを受け入れながら生かし合うという、素晴らしい相性を見せてくれます。

脂と乳製品のおかげで、エビの生臭さも感じません。因みに、樽香のきいたシャルドネとバターは全般的に相性が良いので、冷凍食品ではありませんが、バター風味のポップコーンともバッチリ合います。ぜひ映画のお供として試してみてください!

【私は、これとペアリンGooooo!】

▶︎ベンド シャルドネ

原産国:アメリカ
生産地:カリフォルニア
品種:シャルドネ100%
アルコール度数:13.5%
容量:750ml

このクオリティでこの価格!?とびっくりするほどコストパフォーマンスの良いワイン。温暖な地域で育ったシャルドネ特有のトロピカルフルーツの香りに、エレガントなオーク樽の香りが奥行きを出しています。酸がしっかりしているので、クリーミーで濃厚なお料理と合わせても味が平坦にならないところが素晴らしい。1,000円未満でこのクオリティなんて、もう絶対「買い」の一本です。

冷凍食品とのワインペアリング
②餃子

【これぞ鉄板の組み合わせ!】

これをお読みのワインラバーの皆さまには、今更のお話かと思いますが、ロゼワインと中華料理はとても相性が良いと言われています。水も片栗粉も特別な焼き技術も一切必要としない、誰でも簡単にこんがり羽付き餃子が焼ける「冷凍餃子」。

言わずもがな、冷凍餃子にはぜひロゼワインがおすすめです。それも春〜夏の季節なら、ロゼのスパークリングが最高です。餃子から出る旨味たっぷりの肉汁を、ロゼのフレッシュな酸味と控えめなタンニンがしっかり支え、炭酸が更なる食欲をそそります。

餃子を食べる、ワインを飲む、餃子を食べる・・・もう美味しさと幸せの無限ループに突入です。困ったもんです。同じく冷凍のシューマイとも、もちろん相性バッチリですよ。

【私は、これとペアリンGooooo!】

▶︎プロセッコ ロゼ トッレゼッラ

原産国:イタリア
生産地:ヴェネト
品種:グレラ、ピノ・ネロ
アルコール度数:11.5%
容量:750ml

お洒落なボトルと低めのアルコール度数も魅力的。どんどん飲めてしまうカジュアルなプロセッコです。初夏のアペロに重宝しそう!

冷凍食品とのワインペアリング
③お好み焼き

【共通点が多い】

最後は、おやつにも食事にも大活躍の「冷凍お好み焼き」です。一から作るとなかなか大変なお好み焼きが、電子レンジで数分間温めるだけで食べられるなんて、本当に冷凍食品って凄いですね。

お好み焼きはソースや他の調味料の味が濃厚なため、合わせるワインもそれなりに濃厚なものが良いでしょう。おすすめは果実味・タンニンがたっぷりで、フルボディのどっしりした赤ワインです。

中でも私が特におすすめしたいのは、ジンファンデルもしくはプリミティーヴォです。この二つの品種はDNAが同じなのですが、ジンファンデルはアメリカ西海岸を代表する品種で、プリミティーヴォはイタリア・プーリア州を代表する品種です。

お好み焼きソースとフルボディの赤ワインは、色をはじめ香りや味に共通点が多くあり、一緒に食した際の所謂“味のハーモニー”は素晴らしいものがあります。

個人的な好みですが、青のりはぜひかけて食べてみてください。青のりの爽やかさと赤ワインの清涼感がお互いを引き立て合い、素晴らしい香りが感じられます。

【私は、これとペアリンGooooo!】

▶︎プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア ポッジョ レ ヴォルピ

原産国:イタリア
生産地:プーリア
品種:プリミティーヴォ100%
アルコール度数:14%
容量:750ml

これは、個人的にもう何本飲んだか分からないほど大好きなワインです。濃縮された果実味、主張し過ぎない酸とタンニン。これら全てが驚くほど絶妙なバランスを保ってエレガントに仕上がっています。フルボディの赤ワインが苦手という方にも、ぜひ一度試していただきたい一本です。

まとめ

先日見たアメリカのドラマで、家に帰ってきた主人公が、友人と電話をしながら冷凍食品を電子レンジで温め、冷蔵庫からワインを取り出しグラスに注ぐというシーンがありました。豪華なレストランでの豪華な食事とワインではなく、日常に溶け込んだワインのシーンがとてもこなれていてお洒落でした。

今回ご紹介した様に、冷凍食品にもワインを美味しく合わせることは可能です。便利で美味しい冷凍食品を利用して、もっと手軽にカジュアルにワインのある日常を楽しんでくださいね!

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佐野 朱美

J.S.A. ワインエキスパート / WSET Lev.2
ワインショップ、バー、ワインのインポーターで働きながら、最近はライターとしても活動中。
ワインの楽しさを幅広く知ってもらうため、常に初心に立ち返ることを心がけています。
個人的には、人もワインも、少しクセがあるほうが好きです。 佐野 朱美の記事一覧 

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