ペアリングワイン

日本限定の”北斎ボトル” ニコラ・フィアット×和食のペアリング

「和食に合うワイン」。皆様はどのようなワインを思い浮かべますか?

ピノ・ノワールやスパークリングワイン、魚介料理には白ワインなど合わせ方は無限大です。どのようなワインで合わせてみようかと考えるのも楽しい時間です。

しかし、和食との相性を徹底的に突き詰めたワインがあるとしたら気になりませんか?

今回は和食との相性を緻密に計算して造られた1本を紹介します。

ニコラ・フィアットとは

「ニコラ・フィアット」とは、1976年に設立されたまだ歴史の浅い新興シャンパーニュ・メゾンです。その歴史は30年余りですが、その勢いは凄まじく販売数量はフランス国内でNo.1、世界ではベスト3に入る大躍進を遂げています。

創始者であるニコラ・フィアット氏の名前がそのままシャンパーニュ・メゾンの名前となっており、唯一創始者が現存するメゾンでもあります。

フレッシュでエレガンスな高品質のシャンパーニュは、世界各国のホテルや高級レストランでもオンリストされ、近年では航空会社にも採用されるなど幅広い支持を獲得しています。

寿司や和食のためのシャンパーニュ

「ニコラ・フィアット 北斎限定ボトル」がリリースされた2020年は、かの有名な浮世絵師・葛飾北斎の生誕260周年でした。葛飾北斎にインスパイアを受けたこのボトルは、葛飾北斎が描いた海の波をベースにデザインされ鮮烈な印象を与えます。シャンパーニュのきめ細かい泡と美しいブルーのグラデーションボトルは素敵な空間を演出してくれるはずです。

「ニコラ・フィアット」の最高醸造責任者であるギョーム・ロフィアン氏は来日経験も豊富にある大の和食好きで、寿司や和食との相性を徹底的に追及し、日本の美食文化に寄り添うシャンパーニュを真心込めて造りあげました。

繊細な和食との調和を考え、豊富で質の高いリザーヴワインをブレンドし、“NV(ノンヴィンテージ)”でのリリースとなりました。これは「ニコラ・フィアット」としては初めて試みでした。

これまでの「ニコラ・フィアット」と一線を画したこのシャンパーニュは、寿司や和食と最高のペアリングを実現するため4つの特徴を持って生まれました。

1つ目は、寿司や和食と合わせたときに生臭くならないこと。特に寿司やお刺身など生魚を使う料理はワインと合わせると生臭さを感じることがあります。原因はワインに含まれる鉄分に食材の成分が反応してしまうことです。そのため、北斎ボトルは鉄分の含有量を日本酒の平均含有量と同じ水準まで下げ、魚料理と合わせても生臭くならないよう造られています。

2つ目は、寿司や和食の繊細な味を邪魔しないこと。濃いワイン・渋いワインは繊細な味を消してしまうことがあります。しかし、北斎ボトルのなめらかで優しい味わいは、寿司や和食の旨味を消してしまうことがありません。

3つ目は、寿司や和食と同調出来ること。食事とワインの方向性を合わせることはペアリングのテクニックの1つです。シャルドネ由来の柑橘系の香りや、熟成由来のほのかな醤油の香りが寿司や和食と相性抜群です。

4つ目は、魚介類の生臭さを包みこむこと。白コショウの風味を持つため、魚介類の生臭さを包み込みます。また、熟成の際にアミノ酸が発生しますが、このアミノ酸も生臭さを包み込む効果があります。

これらの特徴を持った北斎ボトルはまさに寿司や和食のための1本といえるでしょう。

▶︎ニコラ・フィアット 北斎限定ボトル

原産国:フランス
生産地:シャンパーニュ
品種:シャルドネ100%
容量:750ml
味わい:柑橘系の香りとアーモンドのニュアンスがあり、爽やかさとミネラル感が見事なバランスです。滑らかで上品な口当たりは和食との相性抜群です。

《おすすめペアリング》

◎お寿司
なめらかな味わいの北斎ボトルが寿司ネタの旨味を残しつつ、綺麗な酸味は酢に寄り添います。生臭くなりやすい白身魚のお寿司とも美味しく合わせることが出来ます。

◎蒸し蟹
鉄分を多く含む蟹はワインと合わせると生臭くなることが多いです。しかし北斎ボトルであれば、生臭さを感じることがなく、優しい味わいは蟹の旨味をダイレクトに楽しめるように引き立ててくれます。

◎天ぷら
サクサクと軽い食感をエレガントの泡を持つシャンパーニュで流し込み、爽やかな酸味が後味を引き締める好相性なペアリングです。エビは鉄分を多く含み、ワインと合わせる生臭くなる場合がありますが、北斎ボトルであればその心配もありません。優しい味わいの北斎ボトルには、天ぷらを塩でいただくペアリングがおすすめです。

◎煮物
かつおの出汁を使った煮物がおすすめです。かつおの出汁は鉄分を多く含むため、ペアリングが難しい場合があります。いままでに煮物とワインを合わせたことがない方でも、北斎ボトルは美味しいペアリングになるでしょう。

いかかでしたでしょうか。北斎ボトルは贅沢に寿司や和食を楽しみたいシチュエーションに最適なワインです。

日本の美食文化に寄り添った唯一無二のシャンパーニュ。ぜひお試しください。

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Yoshinori Asakawa

J.S.A認定ソムリエ / J.S.A認定ワインエキスパート
ホテル勤務時代にワインに興味を持ち、資格を取得。その後酒販店に転職し、酒類全般の仕入れを担当。
好きなワインはドメーヌ・ユエ・ヴーヴレ・ル・オー・リュー ドゥミ・セック。初めてワインを美味しいと思った、今も記憶に残るワインです。
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