ペアリングワイン

意外にも好相性!シャンパーニュと和食のペアリング

お祝いの席で飲みたいシャンパーニュですが、和食との相性はいかがなものなのでしょうか?

基本的に、和食は味付けベースにだしを使い、素材本来の持ち味を大切にしている料理です。

そんな和食は、繊細かつ洗練された味わいのシャンパーニュと、実は相性が抜群だったのです。

そこで、この記事では、さまざまな和食とシャンパーニュのペアリングについてご紹介します。ぜひ参考にしてください。

シャンパーニュとは

ワインについて詳しい方は既にご存知のことと思いますが、和食とシャンパーニュのペアリングについてご紹介する前に、まずはシャンパーニュの定義について簡単にお話します。

シャンパーニュとは、フランス北東部のシャンパーニュ地方にて、瓶内二次発酵(トラディショナル方式)という製法で造られたスパークリングワインのことをいいます。そのため、その他の国や地域で造られたスパークリングワインのことは、「シャンパン」とは呼べません。

シャンパーニュにはブドウの残糖の量によって、5段階の甘辛度に分類されています。辛口の分類から順に「ブリュット(Brut)」、「エクストラ・ドライ(Extra dry)」、「セック(Sec)」、「ドゥミ・セック(Demi-Sec)」、「ドゥー(Doux)」となっており、ラベルにいずれかが表示されているので、好みの味わいのものを選ぶ際の参考にしてください。

シャンパーニュ × 寿司

国内外多くの人々を魅了してやまない、和食の代表格とも言える寿司。お正月などに親族が一堂に会した際に、お寿司を桶で振舞うというご家庭も多いのではないでしょうか。

そんな時にピッタリのシャンパーニュが、『ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ』です。 ルイ・ロデレールはイギリスの専門誌『ドリンクス・インターナショナル』の「世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランド2020」にて第1位に選出された造り手です。

そのスタンダード商品である 『ブリュット・プルミエ』は、繊細で気品のある味わいとまろやかさを絶妙なバランスで兼ね備えており、心地良さを感じるほろ苦い余韻とともに、寿司のもつ繊細かつ奥深い味わいに見事に調和してくれます。

シャンパーニュ × 天ぷら

日本を代表する揚げ物といえば、やはり天ぷらでしょう。

エビやイカ、それから旬の野菜に衣をつけて、カラッと揚げた天ぷらもまた、シャンパーニュと相性が良い料理のひとつに挙げられます。その決め手はシャンパーニュの「クリスピーな」とも表現される繊細な泡立ち。

その泡立ちが口の中ではじける感覚と、天ぷらのサクサクとした衣の食感が絶妙にマッチするのです。そのため、天ぷらとシャンパーニュのペアリングを楽しむときは、天ぷらの食感が存分に感じられるよう、天ぷらを塩もしくは抹茶塩で召し上がることをおすすめします。

天ぷらに合わせるのに特におすすめの銘柄は『ポメリー ブリュット・ロワイヤル』です。

「元祖辛口シャンパーニュ」とも言えるシャンパーニュで、その極めてエレガントなスタイルが、天ぷらの素材の旨味を一層引き出してくれます。

シャンパーニュ × 豚しゃぶ

昆布のだし汁にさっと豚肉をくぐらせていただく豚しゃぶも、意外にもシャンパーニュとよく合う料理のひとつ。豚肉のほのかに甘味を感じる旨味が、シャンパーニュの豊かでコクのある旨味と絶妙に調和するからです。

特におすすめのシャンパーニュは、『モエ・エ・シャンドン ブリュット・アンペリアル』です。

披露宴などでも供されることの多いシャンパーニュですが、芳醇な果実味がもたらすマイルドな味わいが特徴で、豚しゃぶの旨味と相乗効果を発揮し、互いの持ち味を一層引き立てます。

自宅で家族や仲間たちとちょっとリッチな鍋パーティーをするときにもおすすめのペアリングです。

シャンパーニュ × うなぎのかば焼き

ふっくらと蒸したやわらかいうなぎに、甘辛いタレをからめたうなぎのかば焼き。土用の丑の日に召し上がる方も多いのではないでしょうか。

高級食材のひとつに挙げられるうなぎには、同じく高級ワインであるシャンパーニュが、「格」という観点からも釣り合います。そして、特に濃厚な旨味が感じられるうなぎのかば焼きには、ロゼのシャンパーニュがよく合います。また、タレに甘みがあることから、やや甘口のシャンパーニュを合わせてもいいでしょう。

おすすめのロゼのシャンパーニュの銘柄は『ヴーヴ・クリコ ローズラベル』です。

世界で初めてロゼ・シャンパーニュをリリースしたヴーヴ・クリコの、豊潤な果実味と爽やかな酸味のバランスのよいシャンパーニュで、うなぎのかば焼きの味わい深さを引き立ててくれます。

やや甘口のシャンパーニュを合わせる場合におすすめの銘柄は『ローラン・ペリエ ドゥミ・セック』です。

ドライフルーツやブリオッシュの甘さを感じる香りに蜂蜜を思わせるコクのある甘味が特徴で、うなぎのかば焼きのコクとタレの甘さに絶妙にマッチします。

まとめ

さまざまな和のテイストとシャンパーニュのペアリングをご紹介しました。

お正月や記念日などのお祝いの日にもピッタリのペアリングばかりですので、ぜひ皆さんも機会があったら試してみてくださいね。

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石関 華子

埼玉県出身、高知県在住。一児の母。
㈱三越(現:㈱三越伊勢丹)日本橋本店の洋酒担当を経て、2016年、日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの資格を取得。 現在は高知県内のワイナリーのアドバイザーやワイン検定の講師を務める一方、ワインに関連する記事やコラム等の執筆も多数手がけています。
2019年、日本ソムリエ協会高知支部副支部長に就任。 石関 華子の記事一覧 

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