ペアリングワイン

自宅で気軽な贅沢時間を!簡単和食とワインのペアリング

「ワインと組み合わせられるのは、外国の料理だけ?」そう思っている方は多いですが、実は自宅でいつも作っている“簡単和食”でもペアリングは可能です。

日々の食卓を彩る和食に、ほんのちょっとアクセントを加えてワインの極上おつまみに格上げしてみましょう!

今回は、「和食に合うワイン」や「和食とワインのペアリングを高めるコツ」をご紹介します。

サッと作れる簡単おつまみ
『かまぼこわさびマヨ醤油×白ワイン』

おつまみの定番ともいえるかまぼこ。焼いて濃いめの味付けをすればビールと相性が良く、日本酒と合わせるという方も多いでしょう。かまぼこは優しい塩味がもともとついているため、お酒全般とよく合う食材です。

そんなかまぼことワインをペアリングするなら、「わさび」を使って味付けしてみましょう。わさびはツンとした辛味のある香味料ですが、甘さのあるドイツの白ワイン・リースリングとおいしくいただけます。

それは、リースリングの果実の甘さがわさびの辛味をやわらげ、マヨネーズとかまぼこの脂をキリッと引き締めてくれるから。高級なワインはもちろん、テーブルワインなどの安く手に入る辛口白ワインでもペアリングできます。

カジュアルに楽しむならカリフォルニア産「レッドウッド・クリーク シャルドネ」が個人的におすすめです!「白ワインとわさびのペアリング、試したことなかった!」なんて方は、材料も少なく簡単なのでぜひこのペアリングを楽しんでみてくださいね。

かまぼこに合わせるわさびマヨ醤油のレシピをご紹介します。

▼用意するもの(2人分)
★わさび…少々
★マヨネーズ…大さじ1
★醤油…少々
・かまぼこ
・ココットなど、ソースを入れる器

▼作り方
①かまぼこを食べやすい大きさにスライスし、お皿に盛りつける。
②★をココットの中など、小さめの器の中に入れて混ぜる。
③かまぼこに②を添えてできあがり。

いつもの晩御飯をおいしく!
『ぶりの照り焼き×赤ワイン』

ワインと相性のよい食材といえば、生ハムやチーズ、魚介のソースなど。「熟成・発酵が進んでいる食材」と合わせるとおいしく食べられます。

そのため、和食と合わせるなら味噌や醤油がおすすめ。特に、醤油の濃厚な味とぶりのさっぱり感が楽しめるおかず「ぶりの照り焼き」は赤ワインとの相性が良い和食です。

子どもウケも良いメニューであるため、食卓に登場する回数も多いぶりの照り焼き。我が家では、手頃な価格で本格的な味わいが楽しめるチリ産赤ワインと合わせてペアリングを楽しんでいます。

とはいえ、「普段の晩御飯と同じだけど、本当にワインと合うの?」と不安に思う方も多いはず。実はぶりの照り焼きの中に“赤ワインを少し入れる”と、ワインと和食のペアリングがもっとおいしくなるんです!

手順は照り焼きのタレの中に赤ワインを入れるだけですが、簡単にレシピをご紹介しますね。

▼用意するもの(2人分)
ぶりの切り身 2切れ
★醤油…大さじ2
★酒…大さじ2
★みりん…大さじ2
★砂糖…大さじ1
★すりおろし生姜…少々
★赤ワイン…小さじ1

▼作り方
①フライパンに油を薄く引き、中火でぶりを焼き片面に軽く焦げ目をつける。
②ぶりをひっくりかえし混ぜ合わせた★を加え、煮立ったら弱火にし、ふたをして10~15分ほど煮る。
③煮汁にとろみがついてきたら火からおろし、切り身の上に煮汁(タレ)をかけてできあがり。

赤ワインが醤油のコクを深めてくれ、いつものぶりの照り焼きがとってもおいしくなるこのレシピ。ぶりが柔らかくなる効果も期待できるため、ぜひ試してみてください。

特別な日のディナーには
『すき焼き×赤ワイン・シャンパーニュ』

最後はスペシャルな和食とワインのペアリング。すき焼き×ワインです。

醤油や砂糖、酒で牛肉や野菜を煮込み甘辛く味付けするすき焼きは、ワインとの相性も抜群。もちろん濃厚な味わいの赤ワインとのペアリングが王道です。

私もこの組み合わせが大好きで、初めてすき焼きと赤ワインを合わせたとき、それぞれのおいしさが口の中でハッキリと引き立ち「ペアリングってこういうことなんだ!」と感動したのを覚えています。

すき焼きの味の決め手は「割り下」。すき焼きの素、タレといえばピンとくる方も多いかもしれませんね。この割り下の味は地域によって微妙な差があります。今回は大きく「関西」「関東」に分け、それぞれに合うワインをご紹介しましょう。

関東風すき焼きに合うワインとは?

関東風は醤油の辛さを割り下のダシで引き伸ばすように作るため、比較的“さっぱり”とした風味が特徴的。軽めのピノ・ノワールなどの赤ワインがよく合います。

また、すき焼きは特別な日のごちそうメニューにするご家庭も多いですよね。関西風の味付けではシャンパーニュとも相性が良いため、すき焼きとシャンパーニュで乾杯するのもおすすめです。

関西風すき焼きに合うワインとは?

関西風は水を加えることなく、醤油と砂糖の風味を大切にします。比較的“こくっ”とした味わいです。ワインも同様に濃厚で甘みのあるものを選ぶと失敗しません。

おすすめは肉料理に合い、果実の甘みが強いと言われる南フランスの「ドメーヌ・ド・ヴィルマジュー・コルビエール・ブートナック」。関西風の味付けには、こうした甘みのあるフルボディの赤ワインが合います。

レストランに行かなくてもOK。自宅で贅沢なひとときを過ごそう

今回は家庭でも作れる簡単和食とワインのペアリングをご紹介しました。普段作っている晩御飯も、ほんのひと手間加えるだけでワインとの相性がぐっと良くなります。

この記事を参考に、自宅にいながら贅沢なワインペアリングをぜひ楽しんでみてくださいね。

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松村 彩子

フリーライター
実家は個人経営イタリアンレストラン。
シェフの娘ということもあり料理は得意!父から教わった料理とワインで、日々晩酌を楽しんでいます。好きなペアリングはすき焼きと赤ワイン。 松村 彩子の記事一覧 

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