ペアリングワイン

ロゼワインで、春をTASTING♫

空気はまだ冷たいけれど、温かい日差しに春の気配を感じられる季節となりました。長い寒い冬がようやく終わり、もうすぐ明るい春ですね。

いち早く、春の色や香りを味わうのにぴったりのロゼワイン!合わせて、旬の春野菜や春の食材をご紹介します。

美しい色合いとフルーティな味わいのロゼワイン

ロゼワインは、明るい春気分を味わうのにぴったり!可愛らしいピンク色やフルーティな味わいの印象から、敬遠される方もいらっしゃいますが、「白ワインの酸味や爽やかさ」と、「赤ワインのタンニンや渋み」を合わせ持つ魅力あふれるワインです。

辛口ロゼは、前菜から肉料理、魚料理まで幅広い料理に、甘みを感じるロゼはデザートやフルーツによく合いますよ!

見ているだけで明るい気分になるロゼワインの美しい色合いは、淡いサーモンピンク色からほとんど赤に近い色までバラエティ豊か。黒ブドウの果皮と果汁の接触時間が、ロゼワインの個性に大きく影響します。

代表的なロゼワインの造り方

①赤ワインの製法で造るロゼ
黒ブドウを圧搾後、果皮や種子、果汁を共にマセラシオンする「セニエ法」。マセラシオンで色が着いた果汁のみをタンクで発酵。色合いが濃く、タンニンが多く含まれるロゼとなります。

②白ワインの製法で造るロゼ
黒ブドウをゆっくりと圧搾する過程で、果汁にほんのりと色が着く「直接圧搾法」。搾汁後は、マセラシオンせず、果汁のみをタンクで発酵。色合いは薄いピンク色で、より白ワインに近い爽やかな味わいとなります。多品種で造るロゼワインの場合には、品種の個性を活かすために、品種ごとにセニエ法や直接圧搾法を採用することもあるそうです。また、果皮の色が濃いピノグリ種では、ロゼワインに近い色合いと味わいが楽しめる白ワインも!ワインの多様性を感じさせる一面ですね。

おすすめロゼワイン

▶︎ミラヴァル コート・ド・プロヴァンス・ロゼ

アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットが手掛ける「世界No .1ロゼ」。淡いピンク色。爽やかなフルーツや花の香り、柑橘類やベリーの豊かな果実味、繊細な酸が心地よく広がる。テーブルが華やかになるロゼです。

原産国:フランス
産地:プロヴァンス地方
品種:サンソー、グルナッシュ、シラー他
容量:750ml

▶︎アカ サレント・プリミティーヴォ・ロザート

イタリアらしい印象的な珊瑚のラベル。コルクにも珊瑚があしらわれています。美しいコーラルピンク色。野いちごやラズベリーの芳醇な果実香。爽やかな余韻のある辛口です。

原産国:イタリア
産地:プーリア州
品種:プリミティーヴォ
容量:750ml

優しい色合い、ほんのりとした苦味の春野菜

そら豆やグリンピース、菜の花、新玉ねぎ。春キャベツやアスパラガス、たけのこもそろそろ店頭に出てくる頃ですね。

春野菜にほんのりとした苦味があるのは、害虫から身を守るためとのこと。この苦味が冬の間に人間の体内に溜まってしまった老廃物を排出してくれるという説もあります。

春野菜は、色合いと苦味を活かしたレシピがおすすめです。

①そら豆
古代ギリシャ・ローマ時代から栽培されるそら豆。茹でたてはもちろん、茹でて薄皮を取り除き、オイルで軽く揚げ焼きにした「そら豆のソテー」に。塩をふり、スライスしたパルミジャーノを添えるとワインにぴったりです。

②グリンピース
フランス語でプティポワ。なんとも可愛らしい名前を持つ、明るいグリーン色と小さな丸い形が愛らしい豆。おすすめは、「ライスサラダ」!トマトやきゅうり、パプリカなどカラフルな野菜と、ツナや鶏肉を、茹でた米、オイル、レモン、塩胡椒で混ぜるだけ。ランチやブランチのテーブルが華やかになる便利な一皿です。

③菜の花
ほのかな苦味と姿形が春らしい野菜。「オイル蒸し」が簡単&おすすめのレシピです。おなじアブラナ科のプチヴェールやブロッコリーでもぜひお試しください。

春の恵み!旬を迎える海の幸

野菜だけではありません。春に旬を迎える海の幸もロゼワインとの相性ぴったり!オリーブオイルやバターを使うと手軽に春の洋風レシピになりますよ。

①はまぐり
ひな祭りでおなじみのはまぐり。産卵に向け栄養を貯める春先が旬の食材です。ワイン蒸しはもちろん、おすすめは「バター焼き」。軽く蒸したはまぐりの身に小麦粉をまぶしてバターで焼きます。焦げ目が付いたら、蒸し汁を加え、水分が飛んだら、仕上げに醤油とレモンで香り付け。付け合わせには、レタスがよく合います。

②メバル
春告魚として知られている春に旬を迎える魚。ニンニク、アサリ、トマトなどとオリーブオイルで軽く炒め、白ワインで煮込むだけで「アクアパッツァ」の出来上がり。トーストしたバケットを添えて、味わい深いスープまで美味しくいただけます。

③白魚
ほっそりとした美しい姿、ほんわりと柔らかな食感と味わい。塩胡椒をふり、小麦粉をうっすらとまぶし、溶き卵、粉チーズをつけて、フライパンで黄金色に揚げ焼きにした「チーズ焼き」はいかがでしょうか。

まとめ

様々な産地で造られているロゼワイン。お好きなブドウや産地で選ぶと楽しいですよ!ロゼのスパークリングワインもおすすめです。

春の日差しを楽しめるベランダや窓際で、ロゼワインの美しい色を愛でつつ、春の食材を合わせてみてくださいね。

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Chiharu Kamemoto

J.S.A認定ソムリエ
ヨーロッパを愛する父親の影響でワインを知る。
酒類メーカーを経て、ワインインポーターで勤務。
テロワール、ブドウ、畑、ワイナリーの熱い想い…
の感じられるワインの奥深さに魅せられる。
ワインの仕事に携わり約20年となりました。
日々を彩るワインと、簡単美味しいレシピをご紹介します。 Chiharu Kamemotoの記事一覧 

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