春の訪れを感じよう♪花見と一緒に楽しむロゼワインのペアリング
寒い冬も過ぎ、最近は徐々に気温も暖かくなりましたね。春の訪れを感じるこの季節です。
春と言えば1番に頭に浮かぶのが、やはり「桜」ではないでしょうか?「桜」と言えば、やはり花見。花見と言えば、お酒が楽しめますよね。
いつもと違い、外で飲むワインも気分も違って美味しく感じるものです。私は、河原に散歩がてらワインを飲むときもあります。いつもの快適な家やお店で飲むのとは、また違う味わいが感じられます。ワインって本当にロケーションによっても味わいが変わるものだなと思いますね。
今回は、「花見」を題材に外で楽しめるロゼワインとのペアリングを紹介させて頂きます。今回ご紹介するワインは全てロゼワインです。
ロゼワインを外で飲む場合、温度管理が難しいかもしれませんが、保冷剤とワイン専用の保冷バックさえあれば問題ありません!家から持ち出す前にいつもよりキンキンに冷やした状態で持ち運び、外で飲むころにはベストな温度になります。(私の場合、セラーから取り出した後に冷蔵庫に1時間ほど冷やします)
具体的にはロゼワインの適温温度は、辛口の場合8~10℃、甘口の場合ですとさらに冷やして6~8℃になります。私の場合、12℃のセラーに保管して、味わいによって冷蔵庫で冷やす時間と保冷剤の量で調節しております。
ちなみにワインバックに関しては、こちらの「エノテカ」のバックがお求めやすい価格の上、機能性も良いです。
それでは、ロゼワインを美味しく飲む為に温度管理を知ったところで、ペアリングをご紹介していきましょう!
フォアグラのパテ × バケット × 甘口ロゼワイン
花見をしながら、ワインを飲む場合はあまり凝った料理を持っていきたくない方もいらっしゃるかもしれません。私も一生懸命作った料理は、盛り付けやお皿にも拘りたいし、やはりベストな状態で食事をしたいと思います。
そう思うからこそ、花見での食事はなるべく簡単なものを作ります。そんな時に活躍するのが、パテ・バケットの黄金コンビ!特に甘口のロゼワインにはフォアグラのパテが良く合います。濃厚なフォアグラのパテはケーキなどにも使用されるときもあります。
ペアリングはワインと料理の酸味を合わせるのがポイントになります。ケーキなどデザートにも使用されるフォアグラのパテはあえて甘口のロゼワインを合わせると良いです。濃厚なフォアグラに果実味豊かなロゼワインを合わせることにより、クリーミーな味わいが倍増しますね!
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桜色が美しいこのワインは、ほんのりと香るフルーティーなベリーの香りが特徴です。プリミティーヴォから造られるこのワインは、余韻に酸味が感じられる甘口のワイン。果実味のコクがフォアグラのコクにばっちりです!
フォアグラが苦手な方には、バケットにオリーブオイル・赤ワイン塩でも充分満足いくペアリングになります。他にもビターチョコレートにオレンジのピールをかけて合わせてみたりするのもお洒落でSNS映えにもばっちりです。
赤ワイン塩は、思ってる以上に簡単に作る事が出来ます。黒ブドウの品種別の赤ワイン塩なども味わいの違いが感じられて面白いですよ!
原産国:アメリカ
産地:カルフォニア
品種:プリミティーヴォ
ALC度数:9.5%
味わい:甘口
飲み頃温度:7℃
生ハム × サラダ × カベルネ・ソーヴィニョンのロゼ
次に紹介するのは、女性の方にお勧めしたいペアリングです。花見にもどの食事にもサラダは欲しい一品ですよね。どうせサラダを作るなら、ワインとばっちりペアリングできる一品を作りたいものです。
そこで、今回は生ハムを使用したサラダをご紹介します。一見すると、生ハムだしワインに合うのは当たり前じゃない?そう思われる方も多いかもしれませんが、確かに幅広く生ハムはワインと合います。しかし、ペアリングという観点から見れば、合わせるワインがポイントになってきます。
一般的に生ハムやチーズは様々なワインと合いますが、ここでは一歩踏み込んだペアリングをご紹介していきたい為、「本当に合うペアリングを味わってほしい」という気持ちです。このチーズ、この生ハムにはこのワインがぴったりだ!という考えを広めていければと思います。
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▶︎サンタ・ディグナ・カベルネ・ソーヴィニヨン・ロゼ・レゼルヴァ・スペシャル・エディション ミゲル・トーレス
黒ブドウを代表する広く知られている品種のカベルネ・ソーヴィニョンですね。カベルネ・ソーヴィニョンのロゼワインは少し珍しいかもしれません。
カベルネ・ソーヴィニョンと生ハムですが、赤ワインではなく、ロゼワインの製法で作れば更にペアリングとしてぴったりと合う印象になります。
カベルネ・ソーヴィニョンの青っぽさがサラダに、生ハムの塩味やコクが重めのボディと果実味にぴったりです。お互いに共通の味わいが多いため惹かれ合う印象の味わいへと変化します!
このように、ワインと料理の共通の味わいを探りながら合わせるとペアリングの世界は広がると思われます。
味付けにはオリーブオイルと黒コショウやピンクソルトなどシンプルな味付けにしましょう。素材の味わいがワインとペアリングしていますので、なるべく素材を邪魔しないようにするのがポイントでもあります。
夜に一杯飲みたくなった時などは、意外とカベルネ・ソーヴィニョン主体の赤ワインと枝豆なんかを合わせると面白いです。
ヴィンテージが若いボルドーの赤ワインなどは、青っぽいニュアンスが残っておりますので、逆にその味わいにピンポイントに合わせるイメージですね。
毎日の晩酌にお勧めです!
原産国:チリ
産地:セントラルヴァレー
品種:カベルネ・ソーヴィニョン100%
ALC度数:13,5%
味わい:辛口
飲み頃温度:10℃
ラタトゥイユ×フランス・プロヴァンスのロゼ
最後にご紹介するのは、フランス・プロヴァンス地方ニースから生まれたラタトゥイユと世界的にもロゼワインの一大産地であるプロヴァンス地方のペアリングです。
ペアリングの基本として、「産地を合わせる」というのが一つのポイントになります。その点から考えれば、同じプロヴァンス地方生まれのラタトゥイユとロゼワインは合わないはずがない!
花見の料理に色合いを加えてくれるラタトゥイユはロケーション的にも最適です!奥が深い料理ですが、常温でも美味しく食べられる料理ですので是非お勧めです。
ラタトゥイユに合わせるワインはこちら!
▶︎シャトー・ド・ロムラード キュヴェ・マリー・クリスティーヌ・プロヴァンス・ロゼ
ニース近郊で造られるこのワインは、美しいボトルとエチケットが魅力的です。長年、フランス王室御用達でもあるほどレベルの高いワインです。それにも関わらず、¥1,000台というコスパの良さ!もう何も言わずとも、飲めば素晴らしさが分かります。
ニース生まれのラタトゥイユにニース近郊で造られたこのワインが合わないはずがありません。このペアリングは是非ともお試し頂きたいと思います!
プロヴァンス地方のロゼは、他の地域で造られたワインと比べると違いがすぐに分かるほどテロワールが反映されています。ロゼワインを飲むのであればまずはプロヴァンス地方を強くお勧めします!
原産:フランス
産地:プロヴァンス地方
品種:グルナッシュ 44%シラー 38%サンソー 18%
熟成:ステンレス・タンク
ALC度数:13.0 %
味わい:辛口
飲み頃温度 8℃
最後に
今回は「春」をテーマに連想を広げ「花見」や「ロゼワイン」にポイントを当ててご紹介致しました。個人的にはやっぱり春の季節が1番好きですね。外で飲むワインも大好きなので。旅行に行く際は、片手にワイングラスがお決まりの私ですので、桜を見ながら飲むのが最高なんです。是非ともロゼワインの良さに興味を持って頂ければ嬉しいです。
実は、料理に1番合わせやすいのがロゼワインなんです。白ワインと赤ワインの両方の良さを併せ持つロゼワインは幅広いジャンルの料理に合います。それなのに日本ではロゼワインはあまり人気が無いんです。この記事を通してロゼワインに少しでも興味を持って頂ければと思います。
是非、ワインとのペアリングを楽しんで、日々の生活をほんのちょっとだけ幸せにしませんか?
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東京都内レストランにてソムリエとして勤務。
ワインサービスに携わって9年目。
「ワインペアリングを通して日々の生活をちょっとだけ幸せに」を大事にし、初心者の方でも理解しやすくご紹介しております。
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