ペアリングワイン

もう知ってる?ハニーワイン「ミード」の魅力とペアリング

2021年、皆様は新しい年をどんなワインで乾杯をして迎えましたか?1年前とはすっかりライフスタイルが変わりましたが、新たなチャレンジと向き合えるタイミングでもありますよね。

寒い日が続きますが、今年も元気に健康にワインライフを楽しみたいですね。私は、ホットワインを1杯飲んで身体を芯から温めるようにして免疫力を落とさないように心がけています。

今回は、私の中でなんとなく身体に優しそうと思っている、ワインをご紹介します。

もう知ってますか?ハニーワイン「ミード」とは

「ミード」という名前を聞いたことがありますか?ネット上では「蜂蜜ワイン」「ハニーワイン」とも言われています。

蜂蜜に水と酵母を加えて発酵させたものです。″水を加える″という点以外で言うとワインと造り方が似ていますよね。

ここ数年でジワジワと「ミード」の人気が上昇しているせいか、Googleで検索すると多くの日本語の説明が見られるようになりました。

◇「ミードとは?」押さえておきたいポイントはこの3つ。
---------------------------------------------------------------------------

①ハチミツを使った醸造酒
→ハチミツに水と酵母を加え、発酵させて造る醸造酒。海外では別名「ハニーワイン」としても親しまれている。

②世界最古のお酒と言われている
→旧石器時代まで遡ると言われています。およそ1万4千年前、狩人がクマなどに荒らされて破損した蜂の巣に溜まっている雨水を飲んだことで最古という説。(Wikipediaより)

③ハネムーンの語源と言われている
→中世のヨーロッパでは新婚夫婦が、ひと月間、滋養強壮作用があるとされていたハチミツでお酒を造り、子づくりに専念したことから「ハチミツの1カ月」と言われるようになったという説。(諸説あり)

---------------------------------------------------------------------------

ハニーワイン「ミード」の飲み方とお料理のペアリング

=味わい=
さて、ミードと言っても国、造り手によって味わいは様々です。ハチミツの甘味が前面にきているものや、薬草のようなハーブ香がするものなど好みの「ミード」を見つけるのも楽しいと思いますよ。私が好きなのはシナモンや、八角、リコリスのような自然を感じるタイプのものが好きです。

=飲み方=
飲み方も色々ありますが、私が好きな飲み方はワイングラスに注ぎ、
「そのまま飲むスタイル」
「氷を1つ入れて飲むロックスタイル」
「スパークリングウォーターを加えて飲むソーダ割スタイル」です。

その他お好みで、オレンジや葡萄、ドライフルーツなど入れてサングリアの様に飲むのもオススメです。

=フードペアリング=
「ミード」は、お料理とのペアリングも楽しめます。「ハニーワイン」と言っても、蜂蜜のように甘いわけではありません。ドライなタイプもあるんですよ。

*甘味のあるタイプとのフードペアリングは、やはりアイスクリーム、シナモンをかけたアップルパイ等との相性が良いと思います。

*私が好きなドライなタイプ(例えば、シナモン・八角・リコリスなどの香りを感じるもの)とのフードペアリングは、中華、飲茶等ととてもバランスよくペアリングします。

以前、表参道のあるレストランでは、フォアグラサンドとのペアリングで出してくれていましたよ。オレンジの香りをまとったフォアグラアイスがビスケットでサンドされているのですが、ミードの甘味と絶妙にマリアージュしていました。

オーストラリアの大自然感あふれるミード

オーストラリアは、ワイン愛好家の皆様ご存じのとおり、上質なワインを多く生産している国です。特に南オーストラリアは気候も穏やかで、とてもクリーンなワインを作る印象があります。

今回ご紹介するマックスウェルは、今から40年程前よりブドウ園を開拓し、現在は素晴らしく美味しいワインを造り出すワインメーカーです。

当然のことながら、整った醸造環境があります。その元で彼らが生み出す「ミード:ハニーワイン」はとても高い評価を得ています。

▶︎マックスウエル・スパイスミード

原産国:オーストラリア
生産地:南オーストラリア州 > マクラーレンヴェイル
生産者:Maxwell (マックスウエル)
容量:750ml

これを飲んだ私の感想は「癒し」。シナモンや八角、リコリスなどの薬草やスパイスの香りにとてもリラックスした気分になりました。氷を入れて飲んだり、炭酸を少し加えて飲んだり、色々楽しめますよ。

日本のミードも試してみたい

海外では先のご紹介したオーストラリア産のミードをはじめ、ニュージーランド、ギリシャ、ドイツ等々、美味しいミードが多く生産されていますが、日本でも作られています。国産のミードも是非飲んでみたいところですよね。

今、私が一番気になっている国産ミードは群馬県奥利根というところにある「坂井養蜂場」が作るミードです。田舎の長閑な美しい田園の中で暮らす、ミツバチ達が集めた黄金の1滴1滴が「ミード/ハニーワイン」になったのかと思うと、健康になれそうな気しかしませんよね。

▶︎坂井の蜂蜜酒

原産国:日本
産地:群馬県
生産者:天鷹酒造株式会社 /販売:坂井養蜂場
容量:720ml

まとめ

いかがでしたでしょうか。世界最古のお酒と言われる「ミード」。クレオパトラが飲んだという説まであります。

お酒は百薬の長という日本のことわざがあるとおり、ヨーロッパでは「ミード」は不老不死の飲み物と言われていた時代もありました。古くからの言い伝え、ちょっと信じてみるのも良いかもしれませんね。

古来の飲み物ではありますが、2021年ワイン好きの間ではトレンドになりそうな予感がしています。

《関連記事》
料理やチーズに合うって本当?!洋梨スパークリングの世界
次のトレンド?!キウイフルーツワインとは?
密かな人気!シードルに合う料理
本当に旨い日本のシードル
人気急上昇!シードルに合う料理

Yasuyo Ito

Webライター/日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート/WEST level2 English
アパレルメーカー、広告代理店と異業種へ転職する中、プライベートではワイン愛好家歴20年。
資格取得をきっかけにワイン愛好家のコニュニティーを広げ、「ワインのある暮らし」をテーマにSNS、webメディアなどで執筆中。日本にもっとワイン好きを増やすべく、極力専門用語は使わないのがマイルール。
Yasuyo Ito の記事一覧 

新着口コミ

もっと見る

ワインペアリングを楽しめるお店、レストランを探す

都道府県から探す