ニュージーランドを代表するワインと言えば、ソーヴィニヨン・ブランですが、ソーヴィニヨン・ブランに次いで有名なニュージーランド赤ワインと言えば、ピノ・ノワール！

近年、各国のワイン評論家が絶賛するそのポテンシャルの高さを持つニュージーランドのピノ・ノワール。

ニュージーランド中のワイナリーを飲み歩いた筆者が厳選してオススメする「ワイン３選」と是非試して頂きたい「和食とのペアリング」を合わせてお伝えしていきます！

ピノ・ノワールはニュージーランドで生産量第２位のブドウ品種

特に南島に位置する「セントラル・オタゴ」、北島首都ウェリントンの北に位置する「ワイララパ」は品質の高いピノ・ノワールが揃う産地です。

この２つの産地から厳選ワインを3本ご紹介します。

ニュージーランドピノ・ノワール
厳選オススメワイン3選

＜セントラル・オタゴ＞
世界で最も南に位置するワイン産地。冬は寒く夏は日照時間が長く朝晩の寒暖差が大きい。標高の高いセントラル・オタゴはピノ・ノワールの栽培に適した地域でニュージーランドを代表するピノ・ノワールの産地です。また、ブドウ以外にもリンゴや桃など果実栽培が盛んな地域です。

1 ) RIPPON
https://www.rippon.co.nz

カリスマ的醸造家ニック・ミルズが手掛けるビオディナミ農法のピノ・ノワール。リッポンの畑はいまだフィロキセラの被害を受けていない、世界でも数少ない畑でありナチュラルワイン好きには是非一度試して頂きたい一本である。

▶︎RIPPON Mature Vine Pinot Noir

＜ワイララパ＞
「Wairarapa」なんとなく私たち日本人にも馴染みやすい地名のワイン産地。ニュージーランドの首都ウェリントンから車で１時間半程の所に位置し、１日あれば自転車で十分に回りきれてしまう程の小さな地域ですが世界レベルのワイナリーが密集しています。

2 ) ATARANGI
https://atarangi.co.nz

マオリの言葉で「新しい始まり」「夜明けの空」を意味するアタ・ランギは深みのある優雅で洗練されたピノ・ノワールが世界的評価を確立。これが世界的に注目を集めるピノのレベルか！と納得する一本。

▶︎Crimson ATARANGI

3 ) ＵＲＬＡＲ
http://www.urlar.co.nz

日本人醸造家、小山浩平さんが手掛けるワイナリー。東京大学卒業後、東京、ロンドンなどの金融機関で働き、赴任先のロンドンでワインに目覚め、ニュージーランドにてワイン造りを始められたという異色な経歴の持ち主。特にピノ・ノワールのクオリティの高さはお墨付きです！

▶︎GLADSTONE URLAR Pinot Noir

ニュージーランド ピノ・ノワールをさらに楽しむためのＴＩＰ

ワインは熟成と共にブドウの持つポテンシャルをさらに引き出してくれることがあります。そんなワインに出逢った時の喜びはワイン好きなら何とも言えない至福の瞬間ですよね。

ただ、どの位のヴィンテージのものを選んだらその変化を感じられるのか？と疑問に思ったことはありませんか？筆者の経験からすると、ニュージーランド ピノ・ノワールは２，３年前のヴィンテージで既に熟成から生まれる深みや複雑性を感じることが出来ます。

どうしても、ヴィンテージワインは産地や当たり年など難しく考えてしまいがち。そんな方には是非一度、生産から２，３年経ったニュージーランド ピノ・ノワールを試して頂きたいと思います。

オススメしたいＴＨＥ和食 × ニュージーランド ピノ・ノワールのペアリング

「煮物 × ピノノワール」

かつお・昆布出汁とお醤油をベースで作る、どこかほっとする味「煮物料理」。出汁から出た旨みと大豆を発酵させて作るお醤油、この２つの味の深みは少し熟成が進んだピノ・ノワールととても良いペアリングを生み出します。

① 肉豆腐 × ピノ・ノワール
お魚系のお出汁にお肉から出る旨みが加わりコクが増した肉豆腐にピノ・ノワール。最高です！

② 豚の角煮 × ピノ・ノワール
こちらも豚の旨みが十分に広がる角煮にピノ・ノワールは間違いないペアリングです。豚を煮込む際に、お酒に加えてピノ・ノワールワインを加えてみると更に旨みが増しますよ！

③ 土佐煮 × ピノ・ノワール
ＴＨＥ和食の土佐煮にも実はピノ・ノワールが良く合います。筍の持つ独特のえぐみと、ピノ・ノワールの強すぎないタンニンがグッドマッチ！

「揚げ物 × ピノノワール」

① とんかつ × ピノ・ノワール
ジューシーなお肉に、サクサクとしたパン粉に包まれた衣、フルーツやスパイスの旨みが詰まったソースで頂くとんかつ。少し熟成が進んだピノとの相性は抜群！とんかつにビールだと少しヘビーだと気付いた筆者が見つけた個人的に好きなペアリングのひとつです！

② 春巻き × ピノ・ノワール
ご家庭で作る揚げ物お料理に合わせるなら、春巻きもピッタリです！パリパリッとして香ばしい春巻きにピノ・ノワールも魅惑のペアリング。アレンジするなら、マッシュしたジャガイモにカレー粉やクミンを合わせてお好みの野菜やチーズと合わせて巻けばインドのサモサのような簡単おつまみの出来上がりです！

③ 串揚げ × ピノ・ノワール
お好みの具材で楽しめるのが串揚げの良いところ。皆さんご存知のカマンベールチーズの串揚げ。これがピノ・ノワールと合わないはずがないですよね！特にオススメなのは、具材を切って串に通して、衣にくぐらせて揚げるだけ。意外と簡単に準備が出来てお家でも楽しめるんです！ホームパティーなどで是非試してみてはいかがでしょうか。

〈お家で簡単串揚げレシピ〉

▼材料（２人分）
・パン粉…適量
・卵…1個
・小麦粉…１００ｇ
・牛乳…１００ｍｌ
お好みの具材（ワインに合うオススメ具材）
・カマンベールチーズ…1個（６～８等分にカット）
・カリフラワー…1個（房を適当な大きさにカット）
・ズッキーニ…2本（輪切り、または半月型にカットし水にさらす）
・ナス…2本（輪切り、または半月型にカットし水にさらす）

▼作り方
① パン粉を細かく砕く（ビニール袋に入れて、綿棒などを使って砕く）
② 卵、小麦粉、牛乳を合わせて卵液を作る
③ 具材をお好みの大きさに切って揃え、串に刺す
④ 具材を卵液にくぐらせ、パン粉をまぶす
⑤ 具材を170℃に熱した油でキツネ色になるまで揚げる

もちろんソースで戴く串カツも格別ですが、トリュフ塩やスパイスを混ぜたお塩で戴く串揚げもまた違った美味しさを発見することが出来ます！

ニュージーランドでワイン造りが盛んになったのは、たった４，５０年前。しかし、近年のクオリティの向上により、これからさらに世界から注目を集めることは間違いないでしょう！是非一度、騙されたと思ってニュージーランド ピノ・ノワールをお試しください！！

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