ペアリングワイン

ニュージーランドの温泉地でペアリングしたソーヴィニヨン・ブランとパスタ

ニュージーランドは北島に位置する“ロトルア”という人口7万人ほどの街。

ここはニュージーランド最大の地熱地帯で、世界でも有数の温泉の街として知られています。たくさんある温泉施設ももちろん良いのですが、私のお勧めは“ケロセンクリーク”。

ここは自然の中にある川の温泉で、まだアジア人にはあまり知られていないスポットです。正直ヒミツにしたいというのが本音。(なんでワインのサイトでヒミツにしたい温泉の紹介をしているのでしょう。笑)

森のようなところに流れる川のすべてが温泉なのです。更衣室と呼べるのか微妙な簡易の建物?の中で水着に着替え、自然の中を歩きます。

初めはただの川(しかし温泉なので湯気が立っています)なのですがいきなり滝のように流れ落ち、ちょうど良い深さの肩まで浸かれる温泉が現れます。

開放感溢れるそこは本当に気持ちが良く、太陽と風を感じながらゆっくりできます。自然が作る、人の手が入っていない温泉は最高です。川あそびしているようなものなので、もちろん無料です!

火照った体には冷たいソーヴィニヨン・ブランはいかが?

たくさん歩いて、太陽を浴びて、温泉に入ったあとは、きっと体が冷たい飲み物を欲しているはず。

もちろん日本人ならば「とりあえずビール!」ももちろん最高ですが、ここは気分を変えてキンキンに冷やした白ワインをグビッといくのはいかがでしょうか?

今回ご紹介するワインは、ニュージーランド南島の北に位置する街“ネルソン”産。“TROUT VALLEY” SAUVIGNON BLANC トラウトバレー ソーヴィニヨン・ブラン。

このワインはカフランギワイナリー(Kahurangi winery)によって作られています。ネルソンの中で最も古いワイナリーの一つです。カフランギはニュージランドの先住民族マオリの言葉で「大切なもの」「貴重な宝石」。

ネルソンのソーヴィニヨン・ブランの特徴として上がるのが“エレガント”。完熟したトロピカルフルーツと例えられることが多いです。そしてこのトラウトバレーのソーヴィニヨン・ブランはまさにトロピカルでした。

ソーヴィニヨン・ブランと言えば草っぽくドライなものが多いのですが、このワインはソーヴィニヨン・ブランさとともに甘めの香りも漂い、口に含んだ瞬間に南国が浮かぶような笑顔あふれる明るいワイン。太陽をたくさん浴びた体にぴったりです。

疲れた時に甘いものを欲するように、甘い香りがあと一口をさそってくる魅力的なワインでした。

ワインに合わせるのはクリームソースのラビオリ

ワインにどんな料理を合わせたら良いか分からない、とよく耳にします。迷ったときはワインとお料理の色を合わせましょう。

白ワインなら白いソースの食べ物だったり、白身魚だったり。赤ワインならトマトソースのものやお肉など。もちろん例外もありますが、基本これに従えばものすごく外れることはないでしょう。私ももちろんお料理を選ぶときの参考にしています。

今回は白ワインに合わせてクリームソースのラビオリをチョイス。ラビオリとは平たくて四角いパスタ生地で具を包んだパスタのこと。

このラビオリの中は牛肉メンチでした。この選択が大正解!!!

かなり濃度の高いチーズもたっぷり使われている濃厚なクリームソースに、大きめでもちもちの生地のラビオリ、そしてアクセントにくるみ。

ラビオリを一口サイズに切り分けクリームをたっぷり絡ませて口に運びます。あぁなんてことでしょう。口の中いっぱいにクリームが行き渡りクリームの海に溺れるよう。

ラビオリの生地がかなりモチモチしているので、口の中で長時間幸せが続きます。そしてクリームが濃厚なので噛んでいる間ずっとクリームとラビオリのハーモニーを楽しめます。

日本でニュージランドを再現!

ご存知でしょうか?パスタ生地って実は簡単なんです。用意するものは薄力粉と塩に卵とオリーブオイル、これだけ。これらを全てボウルの中で混ぜ合わせ混ぜます。

ボウルに何も付かなくなってきてまとまりが出てきたら、打ち粉をしたテーブルの上に取り出し滑らかになるまで頑張ってこねます。 ツヤツヤになったらまんまるにしてラップにくるみ1時間冷蔵庫で寝かせましょう。

1時間寝かせている間は読書をしながら半身浴はいかがでしょうか?冷蔵庫であなたを待っているパスタ生地に思いを馳せながら、ニュージーランドのガイドブックをちらり。本はあなたを世界のどこにでも連れて行ってくれます。

打ち粉をしたテーブルの上で平たく薄く伸ばし四角にカットしたら出来上がりです!頑張るのはこねる作業だけ。手作りの生地はもっちもちでとても美味しいですよ。

中の具は牛挽肉に玉ねぎと塩とあればオレガノを加えて。先ほど作ったラビオリ生地2枚を使って挟み、フォークの先端で2枚の生地の端を押しつぶすようにして閉じます。あとはたっぷりのお湯で茹でるだけ。浮かんできた頃がベストの状態です。

ソースはたっぷりのバターに薄力粉と牛乳でクリームソースを作ります。塩胡椒をしっかりと効かせ、ここにもオレガノ気持ち程度入れてあげましょう。そこに粉チーズを多めに投入し茹で上がったラビオリにドバーッと惜しみなくかけてあげましょう。

もしパスタも手作りしたし今日はとことんこだわるぞ、という方は粉チーズではなくぜひ塊のパルミジャーノレッジャーノを用意してみてください。出来上がったクリームソースにパルミジャーノを多めに削り入れます。

そしてラビオリにかけたあとさらに上から削り振りかけます。削りたてのチーズはとっても香りが良く食欲をそそること間違いなし!

仕上げに砕いたくるみとちぎったバジルをトッピングして完成です。濃厚なソースとモチモチの手作り生地を堪能してくださいね。

この料理に合わせるのはぜひソーヴィニヨン・ブランを。今回ご紹介したトラウトヴァレーのソーヴィニヨンブランはインターネットから日本円で2,500円ほどで購入可能です。

この機会にぜひ新しいニュージーランドワインにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

皆様にとって素敵な出会いとなりますように。

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新宮

血液がワインでできている27歳。
銀座にてホステス5年半、現在はワーキングホリデー制度を利用し、ニュージーランドへ美味しいワインに出会う旅中。
ヴィンヤードでワインの苗を植えたり剪定したり、ワイナリーに行ってワイン飲んだりしています。 新宮の記事一覧 

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