ペアリングワイン

ずばりこれ!初夏におすすめソーヴィニヨン・ブラン3選

少し蒸し暑さも感じられるようになってきました。だんだん夏の気配がしてきましたね。そんな時はフレッシュな酸味のソーヴィニヨン・ブランがおすすめ!なぜか夏が近づくと、ソーヴィニヨン・ブランが無性に飲みたくなります。これって私だけでしょうか?

今日は私がおすすめする、初夏にぴったりなソーヴィニヨン・ブラン3本をご紹介します。

ソーヴィニヨン・ブランとは

白ワイン用のぶどうとして、世界中で栽培されている「ソーヴィニヨン・ブラン」。シャルドネと並んで国際的に認知度の高いぶどう品種の一つです。ソーヴィニヨン・ブランの語源は、フランス語で「野性的な」を意味する「ソヴァージュ」と「白」を意味する「ブラン」が組み合わさったものからきているといわれています。

華やかな香りが特徴で、緑色のハーブや柑橘系の香りと表現されます。冷涼な地域ではハーブやレモン、青りんごなどのさわやかな香りが加わります。温暖な地域ではグレープフルーツやパッションフルーツなど南国系の鮮やかな香りに変わります。

味わいはキリッとした酸味が特徴的。シャープな酸味に柑橘やハーブの香りが加わり、なんともさわやかな印象のワインになります。このようなまっすぐな酸は、他の品種にはない独特の特徴。まさに白ワインの代表格といえるでしょう。

ソーヴィニヨン・ブランを初夏におすすめする理由

ソーヴィニヨン・ブランを初夏におすすめするのは、その華やかな香りとさわやかな酸味を味わうのが夏の楽しみのひとつだからです。これからの季節、梅雨があり暑い夏が到来。どちらかといえばうっとうしい季節のイメージです。

蒸し暑い夏に飲む、キンキンに冷えたソーヴィニヨン・ブランは、格別に思えてしまいます。それが楽しみで初夏にはソーヴィニヨン・ブランが飲みたくなるのかもしれません。

初夏におすすめソーヴィニヨン・ブラン3選

▶︎パスカル・ジョリヴェ プイィ・フュメ

*原産国:フランス
*生産地:ロワール地方
*生産者:パスカル ジョリヴェ
*タイプ:白・辛口
*品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
*容量:750ml

【おすすめのポイント】
みずみずしいアロマと酸、ミネラル、果実味のバランスがよいワイン。自然派の造り手であるパスカルジョリヴェが醸造を手掛けています。とことんまでぶどうを自然のままで育てる事にこだわり抜いた逸品。ロワールのソーヴィニヨン・ブランといえばサンセールを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、私は味わいに複雑味のあるこちらがおすすめです。

【テイスティングのポイント】
まず、特徴である柑橘の香りはハーブのニュアンスが強めで、少し燻したようなスモーキーさも感じてみてください。芳醇なミネラル感もあり、余韻もたっぷり楽しんでほしいワインです!

▶︎シレーニ・エステート セラー・セレクション ソーヴィニヨン・ブラン

*原産国:ニュージーランド
*生産地:マールボロ
*生産者:シレーニ
*タイプ:白・辛口
*品種:ソーヴィニヨン・ブラン/セミヨン
*容量:750ml

【おすすめのポイント】
柑橘系の豊かな香りとハーブ感、もぎたて果実のようなフレッシュな酸は飲んでいるこちらが生き生きとしてきそうです。フランスとはまたちがった南国系のまっすぐな果実味が特徴のワイン。個人的には桃の甘い香りも感じました。家事でつかれた昼下がりに、ちょっと一杯飲みたいワインです。

【テイスティングのポイント】
まず、グレープフルーツやトロピカルフルーツの香りを感じたら、酸味とのバランスを味わうのがおすすめです。後味はさっぱりと切れがよく、ちょっと甘めの香りは酸味が苦手な方も飲めてしまう味わいです!

▶︎椀子ソーヴィニヨン・ブラン

*原産国:日本
*生産地:長野県上田市丸子地区
*生産者:シャトー・メルシャン
*タイプ:白・辛口
*品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
*容量:750ml

【おすすめのポイント】
はつらつとした酸味と柑橘系のハーブの香りが特徴的なワインです。他の国にはないハーブ感を感じられるのでおすすめします。日本を代表する椀子ワイナリーで栽培されたソーヴィニヨン・ブランで醸造。まだまだめずらしい日本のソーヴィニヨン・ブランなのでこの機会にいかがでしょうか?

【テイスティングのポイント】
輝くようなレモンイエローで、グレープフルーツやライムの香りがあり、ともにハーブが感じられます。公式ページのテイスティングコメントにはハーブの香りはフェンネルなどとありますが、私はみょうがやセロリの香りを感じました。全体的に日本ワインらしい、味わいや香りのバランスが良いエレガントなワインです。

ソーヴィニヨン・ブランにおすすめのペアリングフード

初夏のソーヴィニヨン・ブランにおすすめのお手軽ペアリングをご紹介します。

◎サラダチキン
市販のものでも自家製でもOK、あっさりとして旨味もあるサラダチキン。最近はスモークしたものやハーブの入ったものもありバラエティー豊富ですね。また、自家製レシピもたくさんあるのでチャレンジしてみるのもいいですね。

《ペアリングのポイント》
ジューシーなサラダチキン。キリッとしたソーヴィニヨン・ブランがチキンのうまみを引き立ててくれます!さわやかな柑橘系の香りもチキンに良く合います。おすすめはニューワールドのトロピカルなソーヴィニヨン・ブラン。フレッシュなアロマがチキンにはぴったりきます。

◎アジのカルパッチョ
市販アジのお造りにパラパラと塩をひとふり。オリーブオイルをたっぷりかけてカルパッチョの完成です。脂ののったアジを選ぶのがポイント!

《ペアリングのポイント》
脂がのったアジはうまみが抜群。ソーヴィニヨン・ブランの酸がうまみを引き立てると同時に柑橘の香りがアクセントになります。おすすめはオリーブオイルをたっぷりめに!こちらはエレガントな日本ワインか、華やかなフランスワインか迷う所です。

まとめ

今回は初夏におすすめのソーヴィニヨン・ブランのワインをご紹介しました。紹介したどのワインも生き生きとした果実味をベースとして、それぞれの特徴がいかされています。

今回は辛口ワインを紹介しましたが、甘口ワインもあります。そちらもキリッとした酸味があるので、ぜひ色々ためしてみてくださいね。

もうすぐ暑い夏がやってきます。ソーヴィニヨン・ブランを飲んで夏を楽しみませんか?

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鎌田 陽

Webライター/日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

関西のホテルレストランにソムリエとして勤務。ワインに関わって約10年。
メーカーズディナーなどのイベントを企画・開催。
「ワインは人を幸せにする飲み物」をモットーにライターとしても活動中。 鎌田 陽の記事一覧 

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