ペアリングワイン

ジメジメを吹き飛ばすスパイシー料理とワインのペアリング

気付けば夏本番!みなさん、どんな夏ワイン時間をお過ごしですか?

日本の夏は特に湿度が高く蒸し暑い!おのずと、この時期には身体がサッパリした麺類や、刺激のある食べものを欲していますよね。

今回は、この時期だからこそ楽しめる「スパイシー料理×ワイン」のペアリングをご紹介したいと思います。

こう暑いと、ビールやサワーなどシュワっと系アルコールに手が伸びがちですが、この暑さだからこそ楽しめるワインペアリングがあります。

短い夏ならではのワインの楽しみ方、是非お見逃しなく!

ジメジメを吹き飛ばせ!スパイシー料理とワインのおすすめペアリング

①タンドリーチキン × 味わいしっかりピノ・ノワール

まずご紹介したいのは、チキンをスパイスやヨーグルトによく漬け込んで焼く、インドの定番料理タンドリーチキン。

スパイスの味わいが後を引き、お酒も進みます!唐揚げや手羽先など日本の定番チキン料理も良いですが、スパイスが効いたタンドリーチキンはジメジメした夏にグッとパワーを与えてくれるのでおすすめです。

最近は混ぜるだけのタンドリーチキンの素なども売っているので、ヨーグルトと合わせて前の晩から漬けておくだけ!BBQなど、夏のおもてなし料理にも大活躍です。

タンドリーチキンに合わせたいワインは、ボディのしっかりしたタイプのピノ・ノワール。ピノ・ノワールと聞くと、繊細で複雑な味わいをイメージする方も多いと思いますが、ブドウが育つ環境や、ワインの造り方で味わいは大きく変わります。

今回おすすめするのは、ニュージーランドの南島セントラル・オタゴ地方のピノ・ノワール。世界3大ピノ・ノワールと言われるのは、フランス・ブルゴーニュ、ニュージーランド、そしてアメリカ・オレゴン州の3つの地方。

セントラル・オタゴ地方のピノ・ノワールは、果実味の豊かさと、しっかりとタンニンを感じられるミディアムボディの味わいが特徴です。

【おすすめのワイン】

▶︎トゥー・リバース ブラック・コテージ セントラル・オタゴ ピノ・ノワール

ブルーベリーやプラムのような熟したベリー系の香り、シナモンなどのスパイスのニュアンスも感じます。

味わいは、ベリー系の豊かな果実味、滑らかなタンニンが長く続き、全体的に力強さがありながらも上品な印象です。

・原産国:ニュージーランド
・産地:セントラル・オタゴ
・品種:ピノ・ノワール
・容量:750ml

②チリコンカン × マルベック

お次にご紹介するのは、アメリカやメキシコなど北南米の定番料理、チリコンカンです。

日本では、お豆を使った料理というと金時豆など甘めの味付けのものが多いですが、世界を見渡すとお豆料理のレパートリーの多さに驚きます。

インゲン豆などの豆類を牛挽肉や玉ねぎ、トマトやクミンなどで煮込むお料理。南米ではトルティーヤと一緒に食べることが多いですが、そのまま食べても良し、バケットに合わせても良し、ドリアのようにお米に合わせても良し、常備菜としても使える幅が広く重宝します。

トマトベースの味付けは日本人にも馴染みやすく、ワインとの相性もバッチリです!チリパウダーの量を調整してお好みのスパイシーさを楽しんでみてはいかがでしょうか?

トマトベースのチリコンカンに合わせたいのは、果実味豊かで甘みも感じるマルベック。豆や肉、野菜と言った食材の旨みがつまったチリコンカンには、同じく果実味、酸味、やわらかな渋みと味わいが層になって感じられるマルベックがおすすめです。南米を彷彿とさせるワインペアリング、夏にピッタリです!

【おすすめのワイン】

▶︎シクロス マルベック ボデガ エル エステコ

黒ブドウのカオールとメルローの交配品種のマルベック。南米アルゼンチンを代表するブドウ品種です。

ミディアム~フルボディのしっりとした味わい。香りは、プラムのような黒ベリー系の果実、ほのかにトースト香のニュアンスもあります。

味わいは、ブルーベリージャムのような凝縮した果実の甘みと、酸味、やわらかいタンニンが余韻に現れて満足感を感じます。

・原産国:アルゼンチン
・産地:サルタ
・品種:マルベック
・容量:750ml

③エビチリ × ランブルスコ

お次は、日本人にも馴染み深い中華料理『エビチリ』。しっかりとした味付けの料理が多い中華は、実は合わせるワインのバラエティも広いのでワインペアリングにはピッタリなんです。特に、辛味の中に甘みも感じるバランスの良い味わいのエビチリは、赤ワインとの相性抜群です!

ライトボディ〜ミディアムボディまで、合わせやすいワインの幅は広いですが、特に夏におすすめしたいペアリングはランブルスコ。ワイン好きであれば一度は耳にしたことのあるワインかと思います。

イタリア北部エミリア・ロマーニャ州を代表する黒ブドウから造られるスパークリングワインで、甘口~辛口まで味わいの幅も広いですが、料理とのペアリングでは『セッコ=辛口』や『セミセッコ=中辛口』がおすすめです。

エビチリのような味付けのしっかりしたお料理には、ワインも比較的しっかりとした味わいのものを合わせるというのもグッドペアリングです。

しかし、この夏の暑い時期には果実味はしっかりと感じられながらも、後味すっきりの、ランブルスコのような黒ブドウのスパークリングワインがおすすめです。

【おすすめのワイン】

▶︎ランブルスコ グラスパロッサ ディ カステルヴェトロ マニカルディ

ラズベリーのような甘酸っぱいベリー系果実の香り、ふわりと香るスミレのような華やかな香りが印象的です。

口に含むと、ベリー系の甘みを感じますが、酸と微発砲の泡が味わいにすっきりとしたドライさを感じさせます。

揚げ物などとのペアリングもおすすめです。

・原産国:イタリア
・産地:エミリア・ロマーニャ
・品種:グラスパロッサ
・容量:750ml

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は3つのペアリングをご紹介しましたが、三者三様で今の時期だからこそ楽しめるものばかりです。

是非この夏のペアリングとして参考にしてみてくださいね!

《関連記事》
エスニック料理とワインの乙なペアリング
ワインに合うスパイスを探せ!ワイン好きのためのスパイスカレー作り
スパイシー&ヘルシー!タイ料理とワインペアリング
スパイシー料理に合うおすすめワイン3選
あなたの好きな香りから選ぶワイン〜スパイス編〜

高橋 宗子

【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。 高橋 宗子の記事一覧 

新着口コミ

もっと見る

ワインペアリングを楽しめるお店、レストランを探す

都道府県から探す