ペアリングワイン

ステーキの日に飲みたいおすすめアメリカ赤ワイン

ビール党の友人から、「ステーキに赤ワインを飲みたいけど、何が良い?」と質問を受けました。そういえば、実家の母親もステーキの日には赤ワインを買っていたような・・・。折角ステーキを焼くなら、美味しい赤ワインを飲みたいと思われる方、結構いるのではないでしょうか。

今回はその様な方へ、ステーキにおすすめのアメリカ産赤ワインをお好みのスタイル別にご紹介します。

肉に負けないフルボディが飲みたい方には

ずっしりと重いフルボディがお好みの方には、カベルネ・ソーヴィニヨンがおすすめです。赤ワインの王様とも呼ばれるカベルネ・ソーヴィニヨンはパワフルな味わいが特徴。特にカリフォルニア州のナパはカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地と言われ、果実味たっぷりの濃厚なワインを生み出しています。NYのステーキハウスでも定番中の定番のペアリングです。

《おすすめカベルネ・ソーヴィニヨン》

▶︎スミス&フック カベルネ・ソーヴィニョン セントラル・コースト

生産地:カリフォルニア州
生産者:スミス&フック
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
容量:750ml

キャラメルやモカコーヒーの様な香りに、凝縮した果実味を感じる飲みごたえのある赤ワイン。実は私、赤ワインならミディアムボディが好みなのでカベルネ・ソーヴィニヨンはあまり飲まないのですが、このワインは、キャラメルの様な甘苦いまろやかさがあり、濃厚ながら飲みやすいスタイル。サーロインや熟成肉ともおすすめです。

ジューシーで甘味のあるコクがお好きな方には

ジンファンデルもアメリカのカリフォルニアを代表するブドウ品種の一つ。カベルネ・ソーヴィニヨンに比べて渋みがやや穏やかで、ベリーやチェリーを煮詰めたようなジャムっぽい甘み、チョコレートの様なコクを感じるまろやかな味わいが特徴で、ベリー系のソースにはぴったり。

程よい酸味があるので、リブやTボーンなど脂身の多いステーキとも相性が良いですよ。渋みが強いのは苦手だけれどフルボディでコクのあるものを飲みたい方におすすめです。

《おすすめジンファンデル》

▶︎ノースコースト・ジンファンデル

生産地:カリフォルニア州
生産者:クロ・デュ・ヴァル
品種:ジンファンデル、プティ・シラー
容量:750ml

カリフォルニアの人気生産社、クロ・デュ・ヴァル。ドライフルーツやブルーベリージャムの様な果実を煮詰めた香りに、ほんのりシナモンの様なスパイシーさを感じます。辛口ワインですがジャムっぽい甘味を感じ、しっかりと酸味があるので後味はすっきりとした余韻です。繊維質の多い噛み応えのあるお肉とも相性が良いですよ。

赤身肉がお好きの方には

ここ数年、アメリカでもステーキと合わせる新定番として人気の品種、マルベック。アルゼンチンで多く栽培されている赤ワインの代表品種で、現地ではお肉料理に合わせる定番のワインです。現在はカリフォルニアを始め、アメリカでも栽培がおこなわれています。

マルベックは凝縮した果実感が特徴。カベルネ・ソーヴィニヨンやジンファンデルに比べて渋みが穏やかでフルーティなスタイルのモノが多く、特に赤身肉やシンプルに焼いてわさび醤油等と合わせるステーキにおすすめです。

《おすすめマルベック》

▶︎フランシス・フォード・コッポラ ダイヤモンド・コレクション マルベック

生産地:カリフォルニア州
生産者:フランシス・フォード・コッポラ
品種:マルベック、プティ・シラー
容量:750ml

「ゴッドファーザー」等で知られる映画監督フランシス・コッポラのワイナリー。映画製作で訪れたアルゼンチンで飲んだマルベックに恋に落ち、自身のワイナリーでも作り始めたというストーリー。暖かい沿岸部の畑で完熟したブドウを使っており、太陽をたっぷり浴びたような凝縮感と丸みのある飲み心地です。

渋みは苦手だけど赤ワインが飲みたい方には

渋くてフルボディなワインは苦手だけど、ステーキだから赤ワインを飲みたい!という方におすすめが、ライト~ミディアムボディのピノ・ノワールです。いちごやラズベリーの様な赤系果実の香りに穏やかな渋みが特徴です。

カリフォルニアのピノ・ノワールは酸味が高すぎないものが多いので、若いヴィンテージから飲み頃のものが多くておすすめです。フレッシュでジューシーな味わいは、ステーキ・タルタルとも相性が良いですよ。

《おすすめピノ・ノワール》

▶︎ピノ・ノワール・ツバキ・ラベル

生産地:カリフォルニア州
生産者:オー・ボン・クリマ
品種:ピノ・ノワール
容量:750ml

フランス、ブルゴーニュ地方の巨匠アンリ・ジャイエ氏に師事し、カリフォルニアでブルゴーニュスタイルのワインを造るオー・ボン・クリマ。こちらは日本限定で販売されている椿ラベルです。

カリフォルニアの冷涼地域、サンタ・バーバラで作られるピノ・ノワールは、グラスに注ぐとベリーの様な香りが華やかなイメージ。程よい酸味に滑らかなタンニンで、すいすいと飲み心地の良い赤ワインです。

繊維質の少ないお肉をぽん酢でさらっと食べたり、わさび醤油でなど、シンプルなステーキと合いますよ。

まとめ

ステーキと合う赤ワインと言えど、様々な種類がありますよね。自分の好みを探りながら気に入る1本を探していくのもまたワインの楽しみ方の一つです。

美味しいお肉と赤ワインで、ワインの美味しさや面白さを感じて頂けるひと時となりますように。

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Mari Nomura

JSA Sommelier / WSET Level3
日本の大手ワイン輸入商社にて営業職として勤務後、2019年よりアメリカ、ニューヨーク在住。
ニューヨークのワインと食のトレンドやマーケットについて現地の情報を発信している。
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