ペアリングワイン

必見!肉料理と白ワインのペアリング

白ワインが好きな貴方、肉料理と白ワインのペアリングをしたことはありますか?

肉料理と言えば赤ワインとイメージされる方が多いと思いますが、実は白ワインも合うのです!

「白ワインが好きだけど肉料理とは合わせにくい」

「肉料理には赤ワイン!」

という方、今回は和食業界に長く従事している筆者が実際にペアリングをしてきた経験から白ワインと肉料理のマリアージュについて紹介していきます。

今回の肉料理と白ワインのペアリングを知ることで、レストランでの食事の楽しみ方、自宅の料理でワインを飲む時、友人や仲間を招いてのホームパーティーなど様々なシーンで活用できますので、ワンランク上のお洒落な食事を楽しみましょう!

実は相性抜群!肉料理に合う白ブドウの品種

実はお肉と白ワインは相性抜群です。これはお肉の旨味が含まれる脂は白ワインの酸と非常に相性が良く、食材とワイン双方を引き立て合う効果があります。

ここで、肉料理に合わせやすい白ブドウ品種をご紹介していきます。

【①ソーヴィニヨン・ブラン】
キリッとした酸味やスッキリとした味わいで有名なソーヴィニヨン・ブランは、肉料理とも相性が良いです。生産国によって味わいが異なり、それも楽しみ方のひとつになります。

爽やかなハーブの香りを持つフランス、柑橘の香りを持つニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランなど、料理によって合わせると良いですね。風味豊かなソーヴィニヨン・ブランは、実は山葵との相性もとても良いです。和食とのペアリングにはもってこいの品種です。

【②ミュスカデ】
ミュスカデという品種はご存じでしょうか?フレンチやビストロなどのフランス料理のお店ではワインリストに載っていることも多いフランスのロワール地方が主な生産地の白ブドウ品種です。

凛とした酸で、柑橘系の香りとキリッとした辛口仕上げの爽快な口当たりの為、ソテーしたお肉や脂が甘いお肉に合わせるととても相性が良いです。

ソムリエがミュスカデを選ぶことは多いですが、飲み手側が選ぶことは多くはありません。どんなワインを選ぼうかな、、という時にミュスカデを選ぶなんて素敵じゃないでしょうか?ぜひおすすめします!

【③シャルドネ】
白ワインの代表品種のシャルドネもやはり肉料理との組み合わせがおすすめです。中でも南仏のシャルドネはいかがでしょうか。太陽が当たり、ブドウもしっかりと熟していてなおかつ優しい樽香を感じられるワインが多いです。

樽由来のトースト香とジューシーな肉料理や焼き目の香ばしさと合わせるとシャルドネのアロマがより香りが広がり、最高のペアリングになります!

ペアリングのポイントは料理の色とソースの使い方

さて、肉料理に合う白ブドウ品種はお伝えしたので、次はペアリングする料理のポイントです!

「ワインの色と料理の色を合わせると良い」というフレーズを聞いたことはありますか?今回お伝えするのはこのセオリーに沿ってご紹介をします。

筆者のおすすめは、豚肉や鶏肉でアレンジです。焼き上がりが白くなるお肉は白ワインとの相性が良いですね。さらにソースをアレンジすることで白ワインに合う料理に大変身。

中でもマスタード・西京味噌・わさびの3つはソースに大活躍し、ペアリングを一段グレードアップさせてくれる立役者です。

次は、実際におすすめの白ワインと肉料理のペアリングをご紹介していきます。

おすすめの肉料理と白ワインのペアリング3選
①ソーヴィニヨン・ブラン × 鶏胸肉のレモンわさびソース

鶏胸肉をソテーし、レモンわさびソースをかけた一品。風味豊かなレモンとわさびのソースはニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランの柑橘系のアロマにピッタリ!ヘルシーに美味しく食べたい時におすすめです。

▼材料
鶏胸肉…1枚
オリーブオイル…大さじ1
レモン汁…大さじ1
塩こしょう…適量

☆レモンわさびソース
オリーブオイル…大さじ1
わさび…小さじ2
レモン汁…大さじ1
醤油…大さじ1と1/2

▼作り方
①鶏胸肉をそぎ切りにし、オリーブオイルとレモン汁を馴染ませる。
②熱したフライパンに鶏胸肉を皮目から焼き、塩こしょうをまぶして両面焼く。
③焼きあがった鶏胸肉に合わせておいたレモンわさびソースをかけて完成。

【この料理におすすめのペアリングワイン】

▶︎マトゥア ソーヴィニヨン・ブラン マールボロ

原産国:ニュージーランド
生産地:マールボロ
品種:ソーヴィニヨン・ブラン
タイプ:白、辛口
容量:750ml

◎ペアリングのおすすめポイント
柑橘類の香り弾けるソーヴィニヨン・ブラン。レモンわさびソースの広がる香りと相性抜群です。

②ミュスカデ × 豚肩ロースソテー マスタードソース

白ワインを活かす肉料理と言えば豚肩ロースのソテーです。豚の脂の甘みを白ワインの酸が綺麗に調和してくれる、これぞペアリングの真髄です!

そしてポイントはマスタードソース。アクセントがあり、料理を引き締めて更に美味しさをアップしてくれるでしょう。

ここで合わせるおすすめはミュスカデです。凛とした酸は豚肉を包み、相性の良さに思わず笑顔も溢れるペアリングになるでしょう。

▼材料
豚肩ロース…2枚
塩こしょう…適量

☆ハニーマスタードソース
マスタード…大さじ3
はちみつ…大さじ2
醤油…大さじ2
マヨネーズ…大さじ2

▼作り方
①豚肉は常温に戻し、筋切りをして塩こしょうをなじませておく。
②☆ハニーマスタードソースの材料を合わせておく。
③熱したフライパンに油をひいて豚肉を両面焼く。
④焼きあがった豚肉にハニーマスタードソースをかけて完成。

【この料理におすすめのペアリングワイン】

▶︎ドメーヌ・ド・ラ フォリエット ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リーシャトー フォリエット

原産国:フランス
生産地:ロワール ペイナンテ地区
品種:ミュスカデ
タイプ:白、辛口
容量:750ml

◎ペアリングのおすすめポイント
ミュスカデはキリッとした酸を持ちながら艶のある口当たりが特徴のワインです。ポークソテーと合わせることで上質な心地の良い食事が演出されること間違いなしです。

③南仏シャルドネ × 鶏肉の西京味噌ソース

最後は、香ばしく焼き上げた鶏肉の西京味噌ソースと南仏シャルドネのペアリングです。味噌が焼けた香ばしい香りは、樽香のあるシャルドネとの組み合わせがおすすめです。

和食を楽しみながら白ワインで遊び心を演出してみませんか?

▼材料
鶏もも肉…1枚
西京味噌…50グラム
みりん…大さじ1と1/2
醤油…小さじ2

▼作り方
①鶏肉を筋切りし、厚みが均等になるように開く。
②ビニール袋に西京味噌、みりん、醤油を入れ味がなじむ様に揉み、一晩寝かせる。
③熱したフライパンに油をひき、皮目から焼き裏返したら弱火にしてじっくり焼き火が通ったら完成。

【この料理におすすめのペアリングワイン】

▶︎グールガゾー シャルドネ 樽熟成

原産国:フランス
生産地:ラングドッグ ミネルヴォワ地区
品種:シャルドネ
タイプ:白、コクあり
容量:750ml

◎ペアリングのおすすめポイント
まるでブルゴーニュワインの様な仕上がりのリッチな仕上がりの南仏ワインと香ばしい西京味噌の組み合わせが秋の食卓を輝かせます。

まとめ

ペアリングのポイントを掴めば肉料理と白ワインのペアリングは沢山あります。アレンジ次第でバラエティー豊富に楽しむことが出来ますので、この機会に是非お試しくださいね。

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Natsumi Sugimura

JSA認定ソムリエ

和食業態の飲食店でマネージャー兼ソムリエとして従事。焼鳥、割烹等、和の食材とワインを合わせたサービスをメインとして行う。
また、個人として「ワインを通じてお家時間を豊かにしたい」というテーマでワインと食事の魅力を伝え、ワインが身近なものになるよう活動中。 Natsumi Sugimuraの記事一覧 

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