牡蠣好きにはたまらない!ニュージーランドBluff Oyster & Food Festival
「一番好きな食べ物はなんですか?」と聞かれて皆さんはなんと答えますか?
私は迷わず“牡蠣”と答えます!ミネラルたっぷりでさっぱりとした味わいの中に、牡蠣独特の濃厚でクリーミーさが溜まりません!もう想像しただけでヨダレが出てしまうほどの大好物です。
今回は、私と同じく牡蠣好きの方には堪らない!ニュージーランドで毎年開催される「Bluff Oyster & Food Festival (ブラフ オイスター アンド フード フェスティバル)」と「牡蠣とワインのペアリング」について紹介していきます。
Bluff Oyster & Food Festival
ニュージーランドと言えば、“ラム肉”や“マッスル”(ムール貝によく似た貝)が有名ですが、実はニュージーランド国内では「ニュージーランドと言えばブラフオイスターでしょ!」といっても過言でないほど人気があります。ブラフオイスターとは、ニュージーランド最南端に位置する“ブラフ”近辺で獲れる牡蠣の一種です。
ブラフオイスターは収穫期が3月1日~8月31日までと制限されている為(年間収穫量の上限に達した場合は終期が前倒しされます)、毎年その時期を心待ちにするブラフオイスターファンが存在するほどです。年間収量も限られている為、そのほとんどは国内で消費され、国外に出回ることはほとんどありません。
ブラフオイスターは、日本の長細いゴツゴツとした牡蠣と比べ、小ぶりでまるまるとした見た目が特徴です。そして、味わいは牡蠣独特の磯っぽさが少なく、その代わりに小ぶりな実にクリーミーさが濃縮されています。(牡蠣があまり得意でない友人も「私にも食べられる!!」と驚いていた程です)
そして、その絶品ブラフオイスターを好きなだけ堪能できるのがブラフオイスター&フードフェスティバルなのです。毎年、食べごろを迎えた5月後半にブラフの町で開催されるお祭りで、国内各地からブラフオイスター好きが集まります。このイベントは大人気で数か月前にはチケットが売り切れるので、販売と同時に予約する人が多くいます。
このイベントでは、牡蠣以外にもアワビやウニなどの海鮮も振舞われます。また、牡蠣の貝殻を開ける速さを競う“オイスターコンペティション”やライブミュージックの演奏があり、一日中絶品海鮮を食べながら楽しい時間を過ごすことができます。牡蠣好きには、人生に一度は訪れてほしい!そんなお祭りです。
牡蠣は日本と同じように生のままレモンを絞ったり、ワインヴィネガーをつけたり、チリソースがあったりと移民が多い国ならでは、色々なフレーバーのタレをつけて食べます。
フライの場合は、日本の牡蠣フライのようにパン粉であげるものよりもフリッターのような軽い衣が多いようです。そのほか、グラタン風や、牡蠣チャウダーも人気です。
ここからは、食べ方別に牡蠣料理とブラフオイスターの産地ニュージーランドワインのペアリングを考えていきます。
牡蠣 × ワインのペアリング
①ド定番!生牡蠣とワインのペアリング
ワイン好きが“牡蠣とワインのペアリング”と聞いて、真っ先に思い浮かべるのは、フランスの白ワイン「シャブリ」ではないでしょうか。ミネラル感とキレのある酸が長く続くその味わいは、牡蠣の生臭さを包み込むと言われています。
シャブリは、“シャルドネ”から造られるワインですが、同じくミネラルとキレのある酸を兼ね備えるソーヴィニョン・ブランも生牡蠣に合わせるのにとってもおすすめのワインです。
〇おすすめワイン
・産地:ネルソン / 南島
・品種:ソーヴィニョン・ブラン
・容量:750ml
タスマン海に面したネルソンで造られるワインは、海からの影響を受けたミネラル感のあるワインが特徴です。テ・マニア・ソーヴィニヨン・ブランは、レモンやグレープフルーツの柑橘系フルーツに青リンゴのような爽やかさが加わります。ミネラル感を強く感じ、余韻まで長く続きます。生牡蠣のミネラル感とクリーミーさにピッタリな1本です!
②牡蠣のフライとワインのペアリング
牡蠣の凝縮したクリーミーさがフライになったときのあの味わいは、生牡蠣とはまた違った種類の美味しさですよね!
牡蠣のフライとワインを合わせる時は、唐揚げに生レモンをひと絞りするような感覚でワインを選ぶと失敗しません。
フライに是非合わせたいのは、スパークリングワイン!すっきりとした酸とシュワシュワと口の中に広がる刺激、そして発泡からくる微かな苦味がフライのオイリーさを調和してくれます。
〇おすすめワイン
▶︎セント・クレア・ヴィッカーズ・チョイス・ソーヴィニヨン・ブラン・バブル
・産地:マールボロ / 南島
・品種:ソーヴィニョン・ブラン
・容量:750ml
グレープフルーツやレモンのようなすっきりとフレッシュな香り、ハーブのニュアンスも感じられます。口に含むとミネラル感が広がりミディアム程度のボリューム感がありますが、終始フレッシュで爽快感のある印象です。
③クリームチャウダーとワインのペアリング
白ワインと生クリームで魚介や野菜を煮込むチャウダーも、もちろんワインとの相性は抜群です!生クリームを使ったクリーミーな味わいには、酸が強すぎたりアロマティックな香りが強すぎたりするワインを合わせると、香りと味わいが喧嘩してしまいます。
ワインはボディに厚みがあり、ほんのりとトースト香やナッツの香りが広がるシャルドネが良く合います。ただここで、樽が効きすぎたものを選んでしまうとチャウダーもワインも強すぎる味わいとなってしまい“やり過ぎ”な印象になってしまうので、程良い樽感がポイントです。
〇おすすめワイン
・産地:ホークスベイ / 北島
・品種:シャルドネ
・容量:750ml
レモンやライムのような柑橘類、白桃やアプリコットなどの熟したフルーツの香り。スワリングすると、ほんのりとトースト香が広がってきます。
ミディアムボディで滑らかな味わいは、チャウダーなどクリーム系のお料理と合わせても飲み疲れすることがなく柑橘類の香りが良いアクセントとなります。
まとめ
牡蠣とワインのペアリングはいかがだったでしょうか?
日本では、これから岩牡蠣が旬を迎える季節ですね。牡蠣好きの皆さんは、是非一度ニュージーランドワインと牡蠣のペアリングを試してみてください♪
そして、ニュージーランドへ行く機会があれば是非ブラフオイスターを味わってみてください!!感動すること間違いなしですよ。
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【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。
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