ペアリングワイン

ニューヨーカー冬の定番!生牡蠣とワインのペアリング 

ニューヨークの冬の風物詩のひとつ、オイスター。そう、生牡蠣です。街には100年以上続く老舗のオイスターバーや新しいモダンなお店まで、数多く飲食店が生牡蠣を提供しています。

アメリカ中から美味しい牡蠣が集まってくるので、「今日はどこ産がおすすめ?」という会話をしながら、ワインを片手に牡蠣を楽しむニューヨーカーの姿が見られます。

今回は、ご自宅でも気軽に実践できる、私がニューヨークのオイスターバーで経験したおすすめのワインペアリングをご紹介します。

万能タイプのピノ・グリ(ピノ・グリージョ)

ピノ・グリ(ピノ・グリージョ)は、黒ブドウのピノ・ノワールが突然変異した品種で、薄紫色(グリ色)をした白ブドウ、と少し変わった特徴をもつ品種です。

伝統的にフランスのアルザス地方やイタリアの北部で栽培されていますが、現在はアメリカやオセアニアでも栽培されていて、ニューヨーカーにもとても人気の品種です。

すっきりとしながら程よいボディがあるので、濃い味わいの牡蠣とも相性が良く、ワインと牡蠣の絶妙な余韻が楽しめます。ワインと牡蠣の繋ぎとして、レモンをきゅっと絞るのはもちろん、バルサミコ酢をかけても相性が良いですよ。

《おすすめワイン》

▶︎クリストム・ヴィンヤーズ ピノグリ・エステイト

* 原産国:アメリカ
* 生産地:オレゴン州、ウィラメット・ヴァレー
* 生産者:クリストム・ヴィンヤーズ
* 品種:ピノ・グリ
* 容量:750ml

ミルキーな味わいの牡蠣にはカヴァ

スペインの発泡性ワイン、カヴァ。スペインの固有品種を使い、フランスのシャンパーニュと同じ伝統的な製法で作られています。基本的にドライで甘みがなく、すっきりとしたタイプが多いので、牡蠣の磯っぽさを洗い流してくれます。

シャンパーニュ製法由来のカヴァの繊細な泡とほんのり感じる香ばしさが、ミルキーでクリーミーな牡蠣と特によく合います。シャンパーニュに比べて値段もぐっとお手頃なので、カジュアルなランチタイムにもおすすめです。

《おすすめワイン》

▶︎ウ・メス・ウ・ファン・トレス 1+1=3 ブルット・ナトゥーレ フェルメンタット・エン・バリーカ NV

* 原産国:スペイン
* 産地:カタルーニャ地方
* 生産者:ウ・メス・ウ・ファン・トレス
* 品種:チャレッロ、パレリャーダ、マカベオ
* 容量:750ml

ドライなプロヴァンスロゼ

ロゼワインと生牡蠣のペアリングもニューヨークではよく楽しまれています。ロゼワインには色々なタイプがありますが、特にフランスのプロヴァンス地方などで作られる酸味のある、辛口ですっきりとしたタイプがおすすめです。

ニューヨークのオイスターバーでは定番のホースラディッシュ(西洋わさび)を生牡蠣にたっぷりのせて食べてもロゼのまろやかさが包んでくれますよ。休日の夕方に生牡蠣とロゼワインで乾杯、なんて過ごし方も素敵ですね。

《おすすめワイン》

▶︎バイ・オット・ロゼ ドメーヌ・オット★

* 原産国:フランス
* 産地:プロヴァンス地方
* 生産者:ドメーヌ・オット★
* 品種:グルナッシュ、サンソ―、シラー
* 容量:750ml

自宅で気軽に生牡蠣ペアリング

最近は日本のスーパーなどでも殻付きの生牡蠣が手に入るようになりました。牡蠣ナイフがあればご自宅でも簡単に殻を空けることができるので、新鮮な殻付きの生牡蠣が手に入れば、ぜひワインとのペアリングを試してみてはいかがでしょうか。

なかなか旅行に行くことができない今、ご自宅で手軽にニューヨークのオイスターバーの気分を味わうことができますよ。

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Mari Nomura

JSA Sommelier / WSET Level3
日本の大手ワイン輸入商社にて営業職として勤務後、2019年よりアメリカ、ニューヨーク在住。
ニューヨークのワインと食のトレンドやマーケットについて現地の情報を発信している。
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