ペアリングワイン

女子会をオシャレに楽しむ!ワインペアリングのこつ3選

寒さも徐々に和らぎ、気が付けばもうすぐ3月ですね!

3月といえばひな祭り。せっかくですから仲の良いお友達同士で集まり、お家でひな祭り女子会なんていかがですか?

おしゃれなお料理と美味しいワインのペアリングをして、みんなでわいわい女子トークに花を咲かせる・・なんてワクワクしますよね。

でも、もしかしたらこんな方もいらっしゃるのでは?

「ワインのこと、あまりよく知らないからペアリングなんて難しそう・・。」

確かにペアリングって難しそうなイメージですよね。

でも、ほんのちょっとした簡単なコツさえつかめば、誰でも簡単にペアリングが楽しめちゃいますよ!

そこで本日は、すぐに使えるワインペアリングのコツ3選と、それを応用したオシャレなひな祭り料理をご紹介していきますね!

①香りと味わいのペアリング

まず一つ目は、その料理にある香りや味わいを見つけて、それと同じ特徴を持つワインを合わせるペアリングのコツです。

お料理は、春ということで「ちらし寿司」をチョイスしました。色とりどりの魚介類や卵などの具材を酢飯の上に飾り付けたちらし寿司は、見た目にも彩り豊かで気分が盛り上がりますよね。

そんなちらし寿司にある特徴は、食材や酢飯の「甘味」です。錦糸卵・海老・甘く煮しめた椎茸などの旨味たっぷりの甘味を、酢飯のほのかな酸味が全体をまとめつつ引き締めていることで、後味がくどくなることなくさっぱりと食べられますよね。

ペアリングする際は、この「甘味」に合わせてワインを選んでみましょう。

今回はこちらのワインを選びました。

▶︎ランブルスコ・ロゼ・アマービレ ドネリ

こちらのワインは、イタリア中部のエミリア・ロマーニャ州で作られているランブルスコという微発泡性のワインで、外観はほんのりと桜色のロゼになっており、ひな祭りの雰囲気作りにもぴったりですよね。

また、爽やかな酸味に加え、ほのかにフルーティーな甘みを感じられるため、ちらし寿司の素材や酢飯の甘みとマッチして、より複雑性のある味わいが楽しめますよ。

そしてここで、ワンポイントです。ちらし寿司をご家庭で作る際には、すし酢に使う米酢に、ほんの少し赤ワインビネガーを入れてみてください。

こうすることで、ちらし寿司にほんの少しの果実味がアクセントとして加わるので、ワインとのペアリングもよりマッチするようになりますよ!

* 原産国:イタリア
* 産地:エミリア・ロマーニャ
* メーカー:ドネリ
* 品種:ランブルスコ
* タイプ:やや甘口
* 容量:750ml

②同じ産地のペアリング

次のコツは「産地を合わせる」ペアリングです。産地を合わせるとは、その料理とワインの産地を同じものにするということですね。

ワインの歴史が長いフランス・イタリア・スペイン・ドイツなどのいわゆる旧世界では、はるか昔から人々の暮らしの中で、食事とともにワインを楽しむ文化が育まれてきました。

そのような歴史の背景から、人々は自ずと普段食べている料理=郷土料理に合わせたワインを作るようになったというわけですね。

今回は、特にそうした文化が根強いイタリア料理の中から、「アクアパッツァ」を取り上げてみました。

この料理は、イタリア南部カンパーニア州の州都である港町、ナポリの漁師料理で、新鮮な魚介とトマトを水だけで煮込む、シンプルだけど旨味とミネラルたっぷりの出汁が魅力です。

こちらに合わせるワインも同じくカンパーニア州からチョイスしてみました。

▶︎グレコ・ディ・トゥーフォ フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ

麦わら色の外観に、洋梨やアプリコットなどのフレッシュな果実味たっぷりの香り。味わいはしっかりと厚みのある酸と豊富なミネラル感が特徴です。

カンパーニアの海のミネラルと山のミネラルがギュッと詰まった、ちょっとした旅行気分を味わえる贅沢なワインペアリングですね。

* 原産国:イタリア
* 産地:カンパーニア
* メーカー:フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ
* 品種:グレコ
* タイプ:辛口
* 容量:750ml

パーティーに華を添える、色とりどりの華やかさと豪快さを併せ持ったこのアクアパッツァを、今回は皆さんにもご家庭で作っていただけるようレシピをご紹介いたしますね!

『アクアパッツァ』

▼材料(2人分)
鯛などの白身魚……70gを二切れ
帆立……4個
あさりやムール貝……6個
チェリートマト……6粒
グリーンオリーブ……6粒
アンチョビ……1切れ
イタリアンパセリ……適量
水……適量
オリーブ油……適量
その他青味野菜……適宜

▼作り方
①下準備
アサリとムール貝はよく洗っておく。チェリートマトは半割にする。アンチョビ、イタリアンパセリはみじん切りにしておく。

②鯛と帆立に塩と白コショウを振り、フライパンにオリーブ油を入れて中火で焼く。帆立は焼き色が付いたらバットに取り出す。鯛は皮面から焼き、皮がきれいなきつね色になったら裏返す。そこへアサリ・ムール貝・グリーンオリーブ・アンチョビを入れて、水を注ぐ。(この時に加える水の量は、鯛の身が半分だけ顔を出しているぐらいがいいと思います。)

③中火で火を入れていく。鯛よりも先にアサリとムール貝に火が通るので、バットに取り出しておく。鯛の身に8割ほど火が通ったら、イタリアンパセリ・チェリートマト・青味野菜を入れてさらに煮込む。(チェリートマトは最初から入れて完全に火を通してしまうよりも、途中から入れて表面が少し煮崩れるぐらいの方が、酸味が少し残ったバランスの良い味わいになります。)

④鯛に火が通ったら、取り出しておいた帆立とアサリとムール貝を戻し、全体をなじませてから皿に盛る。仕上げにオリーブ油をひと回しする。(最後に煮汁がぐつぐつとしているところへオリーブ油をいれて少し鍋をゆすってあげると、具材や煮汁の風味をオリーブ油が包み込んでくれます。)

それぞれのポイントを抑えることで、うま味がぐっと増しますよ!ぜひ試してみてください!

③脳を刺激するペアリング

パーティーといえば、ピッツァも外せませんよね。今回はピッツァ・クアトロフォルマッジに合わせるワインペアリングを考えてみましょう。

クアトロフォルマッジといえば、4種類のチーズをふんだんに使った、濃厚でクリーミーな風味と塩味のバランスがたまらないピッツァの代表格ですよね。

特に、あの青かびチーズの独特の風味は、製造過程で分解された脂肪やたんぱく質によるものなのです。

そして、人間の脳は本能的に「脂質」と「糖質」の組み合わせを特に好むということが、アメリカのイェール大学の精神科医の研究で明らかになっています。

ということで、最後のコツは「脳を刺激するペアリング」です。

今回は、このピッツァの「脂質」に合わせるために、「糖質」を感じられるワインとしてこちらを選んでみました。

▶︎ドメーヌ コアペ バレ ドクトーブル ジュランソン モワルー

爽やかなハーブと、ほんのり蜜っぽいフルーティーな香りが印象的で、口に含むと、完熟したオレンジやグレープフルーツなどの柑橘類の甘酸っぱさ、そしてふんわりと優しい甘味が口いっぱいに広がります。

このワインをピッツァにペアリングすることで、4種のチーズのクリーミーなコクと塩味が、このワインのほのかな甘みと爽やかな酸味によってさらに引き立て合うこと間違いなしです!ぜひ試してくださいね!

* 原産国:フランス
* 産地:南西地方
* メーカー:ドメーヌ・コアぺ
* 品種:グロマンサン70%、プティマンサン30%
* タイプ:やや甘口
* 容量:375ml

いかかでしたでしょうか?今回ご紹介した3つのワインペアリングのコツを活用して、オトナの女子会をさらにグレードアップして楽しんでくださいね!

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Tomoaki Sugawara

料理人
JSA認定ソムリエ

横浜で20年以上、料理人としての研鑽を積む。ソムリエ資格も持ち、料理人目線でのペアリング、ソムリエ目線でのペアリング、それぞれの視点から、料理とワインの最良の相性を追及し、メニュー作成に取り入れている。
リピーターゲストに直接自らが作った料理をサーヴし、相性の良いワインを勧める事も。好きなものは、料理(イタリアメイン)・お酒全般 (特にワインとシングルモルト)・バー・トレイルランニング・西洋画(ゴッホ・ロートレック)・花・読書(夏目漱石・江戸川乱歩・京極夏彦) Tomoaki Sugawaraの記事一覧 

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