ペアリングワイン

キャンプで飲みたい!おすすめワイン5選

ますます人気のアウトドアでワインを満喫したい

コロナ禍で密を回避しながら気軽に気分転換ができるレジャーとしてキャンプやグランピング等のアウトドアレジャーを始めた方も多いかと思います。ワイン愛好家としては大自然の中でも美味しいキャンプ飯には最高のペアリングを求めたいところですね。

今回は、アウトドアでワインを楽しむ際のポイントと、シチュエーションに合わせて選んだおすすめワイン5選をご紹介します。

キャンプに最適のワインの条件とは?

ワインは酸味、甘味、苦味、渋み、塩気に分類される5つの味がバランスよく溶け込み、その味わいの妙を楽しむ飲み物です。室内でワイングラスを使用しながら楽しむ際には、その繊細な味わいのバランスを楽しむ事ができますが、アウトドア等の屋外でワインを楽しむ時は、気温や風などの要素に加えて開放的な気分になる事から、繊細な味わいの違いが感じにくくなります。

アウトドアでワインを楽しむ際には、繊細な味わいの高級ワインよりも、味わいの個性がはっきりしているテーブルワインの方が美味しく感じる事ができます。また、温度管理が難しい屋外では熟成したワインをコントロールする事が難しいので、比較的ヴィンテージが若いものの方が安心して楽しむことができます。

グループキャンプならBIB(バックインボックス)の箱ワインで

最近はスーパー等でも購入する事ができるボックスワインはキャンプに最適のアイテムです。真空包装された容器でいつでもフレッシュな味わいが楽しむ事が出来て、飲みたい量だけ都度注ぐ事ができるので気軽に楽しめます。

容器も段ボールで梱包されているので、持ち運びの際にも破損する心配もありません。携帯性に便利な樹脂製ワイングラスの物もあるので、気の合う仲間といつもとは違う雰囲気でお洒落に楽しんでみてはいかがでしょうか。

【ワインのご紹介】

▶︎デ・ボルトリ カベルネ・ソーヴィニヨン ボックスワイン

英国王室にも認められた実力派、オーストラリアで家族経営でワインを作る歴史あるワイナリーです。豊かな果実味とバランスのとれた酸味と渋みで飲みやすく仕上がっています。わかりやすいキャラクターのワインなので解放感のあるアウトドアでも気軽に楽しむ事ができます。

また、キャンプグッズで人気のロゴスから発売されてる樹脂素材のワイングラスなら軽くて破損に強いのでキャンプ向きです。

孤高のソロキャンパーにはワンカップタイプのワイン

ワンカップの日本酒みたいに、ワインにもワンカップが存在します。国産のワインから、海外の物までバリエーションも豊富です。カジュアルに飲める味わいで、持ち運びも便利なワンカップワインは、バックパックスタイルのキャンプや荷物を少なくしたいソロキャンパーにも気軽に持っていくことが出来ます。お洒落な容器の物もあるので、写真映えを気にする方にもお勧めです。

【ワインのご紹介】

▶︎ワインカップ デ・アンジェリ

イタリア北部ヴェネト州にある「デ・アンジェリ社」が造るワインカップは、プラスティック製の可愛い容器に187mlの飲み切りサイズが入った携帯に便利なパッケージです。可愛い見た目とは裏腹に味わいは酸味がしっかり効いた本格派で、肉料理や魚料理にも良く合います。シンプルにグリルしたステーキにはメルローを、塩焼きにした川魚にはシャルドネを合わせてみましょう。

炭火焼きの肉料理にはジンファンデル

キャンプの定番料理であるバーベキュー、炭火で香ばしく焼き上げた肉料理には同じく香ばしい香りを持っているワインがおすすめです。

主にカリフォルニアで造られるジンファンデルは、甘い果実味とアメリカンオーク由来の香ばしさと黒胡椒のようなスパイシーさが特徴です。温度が上がるとやや甘ったるい印象になりがちなので、屋外ではすこし冷やして楽しみましょう。

【ワインのご紹介】

▶︎ジンファンデル ドライ・クリーク・ヴァレー フランシス フォード コッポラ

映画の巨匠フランシス フォード コッポラがオーナーのワイナリーです。ディレクターズカットシリーズは、生産される産地の個性を前面に出したラインナップで、ドライクリークヴァレーで造られるジンファンデルは特に秀でた品質になります。さくらんぼやカシスのような果実味の中に、ピリッとスパイシーな胡椒のニュアンスが混じるジンファンデルはバーベキュー料理には最適です。

簡単アヒージョには辛口のカヴァがおすすめ

簡単に作れて美味しく、お洒落で、お酒に合う料理としてアヒージョがおすすめです。アヒージョとは、スペイン料理でニンニクで香りを付けたオリーブオイルに、海鮮や野菜等を入れて煮込む料理です。美味しいソースとしてパンにディップしたり、そのままパスタを絡めてペペロンチーノ風にするのもお勧めです。

同じくスペインで生産されるカヴァは、さっぱりとした香りと辛口の味わいで、オイリーなアヒージョをより一層美味しく感じさせてくれます。グランピングならちょっと荷物が増えますが、フルートグラスとシャンパンクーラーを持ち込んでセレブ気分で楽しんでみては。

【ワインのご紹介】

▶︎バルディネット モンサラ カバ ブルット NV

スペインを代表するスパークリングワインのカヴァは、パレリャーダ、チャレッロ、マカベオの葡萄品種から造られる軽快でフルーティーな味わいが特徴です。華やかな香りが特徴で、アウトドアでもキャラクターを存分に楽しめますし、シンプルな味わいで様々な料理に合わせることができます。モンサラはカヴァの中でも高品質で、瓶内2次発酵で造られる泡立ちはきめ細かく、クリーミーな印象です。

個人的にやってみたいキャンプで楽しむ極上ペアリング

キャンプは自然の中で非日常を楽しむのが最大の目的ですが、何度もキャンプに行くようなベテランキャンパーさんなら、毎回のキャンプにテーマを決める事もあると思います。

そこでワインと料理、そして自然をこよなく愛する私が「ワインを楽しむ事」を最大のテーマとしてやってみたい野望をお伝えしたいと思います。

選ぶワインは、カリフォルニアで造られる「シルバーオーク」です。甘く香ばしいアメリカンオークの誘惑に、絶妙なバランスで調和された酸味と果実味のワインです。濃厚な味わいなのにどこまでの上品な仕上がりは、まさにカリフォルニアの王者の風格が漂います。

合わせる料理は「子羊の炭火焼 タップナードを添えて」にしてみます。子羊は下処理に手がかかりますので出発前に自宅で仕込みを終えましょう。ハーブソルト等でシンプルに炭火焼きにした子羊に、クラッシュしたオリーブがたっぷりはいったタップナードソースを合わせます。

タップナードは市販で瓶詰の物が販売されていますので、現地で簡単に使う事ができます。無骨なワンポールテントの前でソロ用焚き火台を使いながらゆっくりじっくり楽しんでみたいですね。

▶︎メゾン ド ラ トリュフ 黒トリュフ入りタプナード180g

【ワインのご紹介】

▶︎シルバー・オーク ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン

ペトリュスのグレートヴィンテージやドミナスの立ち上げに尽力したダニエル・バロンが手がけた最高級アメリカンオークで造られるシルバーオーク。長い樽熟成を経て造られたカベルネソーヴィニヨンは、重厚かつなめらかなら仕上がりで、甘く香ばしいアメリカンオークの余韻が長くいつまでも続きます。少し涼しくなった秋の夜長に焚き火を眺めながらじっくりと味わいたいワインです。

アウトドアでワインを楽しむ際の注意ポイント

①ワインを凍らせるのはNG
ワインは冷凍すると成分が変化してしまい、酸味やえぐみが尖ってしまいます。赤ワインの方が味わいの成分が多い為に、酸化が進んだような印象になります。アウトドアではやや冷やしで楽しみたいところですが、できればクーラーボックスで保冷しながら運搬するようにしましょう。

②熟成したワインは△
ワインは熟成すると澱(おり)がボトルの下部に沈殿していきます。キャンプ場に移動するまでの振動でサイトについた時には澱が舞っている何て事も。澱はそのまま飲むとザラザラとした食感で、ワインの味わいを損ねてしまいますので、アウトドアで楽しむワインは、なるべく澱が少ないヴィンテージが若いものにしましょう。

③ワインオープナーを忘れずに
販売価格が2000円を超えるようなワインは、コルクで栓をしているものが多いです。先に紹介したシルバーオークのような高級ワインになるとほとんどがコルク栓です。キャンプグッズを準備する際に以外に忘れがちなワインオープナーをしっかりと用意しておきましょう。また、スクリューキャップのワインならオープナーが不要で、飲み残した場合も簡単に栓をする事ができるので、キャンプにはおすすめです。

まとめ

キャンプでワインを楽しむ際のおすすめをシチュエーションに分けてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

普段はビールやチューハイで楽しんでいる方もワインを持って行ってみると一気に雰囲気が変わって、普段と違った楽しみ方ができます。

ワイン好きな方もアウトドアで楽しむポイントを押さえる事で、より一層美味しく楽しむ事が出来るでしょう。

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Yosuke Komatsu

東京都内の5つ星ホテルにてソムリエとして勤務後、京都、大阪、福岡、熊本と渡り歩きながら、その地域で様々な方に出会いワインを楽しむ。
「自分で作った牛肉でキャンプしながらワインを飲む」ことを人生の最終目標に設定し、長崎県にて畜産の新規就農に絶賛取り組み中。
パリの2つ星「ラ・トゥール・ダルジャン」にて1か月のソムリエ見習いをした事が唯一の誇りです。
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