ペアリングワイン

バーベキューには赤の泡!「ランブルスコ」のおすすめ3選

だんだんじめじめと暑くなってきましたね!

7月に依頼した修理業者が9月になるまで来てくれず、地獄のような夏体験をした友人がいました…。

エアコンの動作確認は夏が来る前に済ませましょうね。

さて、行楽シーズンが始まると、選択肢に必ず入るのがバーベキュー。私も色々なお肉や食材を持ち寄って、お酒もたくさん買い込みます。

ワインは赤の方がお肉には合いますが、気温が高いと冷やして飲めるお酒の方が飲みたくなりますよね?

そんな中、これまでバーベキューに持っていったワインで、一番評判が良かったのは、赤のスパークリングワイン「ランブルスコ」!

今日は、冷やして飲める赤、でしかもシュワっと口当たり良しなこのイタリアのスパークリングワイン「ランブルスコ」をご紹介しましょう。

例によってランブルスコの蘊蓄から。

中部イタリアの東西に広がるエミリア・ロマーニャ州で生産されているランブルスコ。珍しい赤の弱発泡性スパークリングタイプが最もポピュラーなスタイルです。

美食の街としても有名なパルマやボローニャなどの地酒として親しまれており、ルーツは紀元前のローマ時代へと遡る、非常に歴史のあるワインです。

いくつかのランブルスコという名のつく葡萄品種が使われていますが、サラミ─ノやソルヴァーラという品種が多く用いられています。

そのまま食べてもほんのりと甘酸っぱく、ワインも軽やかでフルーティな味わいに。地元名産の生ハムやパルミジャーノ・レッジャーノと合わせてバールで提供されているのをよく見かけます。

一度、”幻の生ハム”「クラテッロ・ディ・ジベッロ」にニョッコ・フリットと呼ばれる小さな揚げパンのようなものと一緒に飲んだときはびっくりするぐらい相性が良くて、「これがマリアージュか!」と驚きました。

バーベキューでぜひ飲んでほしいおすすめランブルスコ

生ハムももちろん美味しいですが、今回はバーベキューのお供としてのご紹介でしたね。

ランブルスコは甘口から辛口まで生産していますが、お肉と合わせるなら”Secco”と表記された辛口が◯。

そして、数多あるラインナップの中から、有名レストランでも提供される、ソムリエお墨付きの3本をピックアップしました!

▶︎ランブルスコ ディ ソルバーラ カンティーナ ディ ソリエーラ

生産者組合で造られている、フローラルなアロマが芳しいランブルスコ。ハーブとの相性が良く、タイムやローズマリーと一緒にお肉を焼けば最高のマリアージュに。

▶︎ランブルスコ ロッソ ヴィーニャ デル クリスト カビッキオーリ

カジュアルなものが多いランブルスコの中で、どこかすました雰囲気のエチケットのこの一本は、やはり味わいも一線を画します。落ち着いた香りの中に凝縮した果実味ときめの細かいタンニン。炭火の焦げ感とご一緒にぜひ。

▶︎ランブルスコ カミッロ ドナーティ

有機農法でSO2も極少量添加、伝統的な製法で造られるビオのランブルスコです。これはとにかく葡萄の味がします!もぎたての葡萄を頬張っているような、自然な果物の甘味を堪能できるので、ソースのようにお肉と交互に口に入れるのが正解。

泡が抜けても冷やして美味しいのもポイント

冷やして飲むと、普通の赤ワインなら果実味がしぼんでタンニンが強調されてしまいますが、ランブルスコはその点優秀。

微発砲のシュワシュワ感がなくなってしまっても、冷たい赤ワインとして楽しめます。とはいえ、キンキンに冷やしすぎるよりも12〜14℃ぐらいのちょっと高めの温度がオススメです。

サラミや生ハムと一緒に食べれば、豚の甘い脂分とばっちり寄り添ってくれます。これからの時期、アウトドアでもインドアでも気軽に楽しめるランブルスコをぜひお試し下さい♪

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イタリア式ランブルスコのペアリング

村上 潤

株式会社クインディ 代表取締役/winetango公式ワインディレクター

都内や地元横浜のインポーター、レストランなどで研鑽を積み、2013年イタリア全土の数々のワイナリーを巡る旅へ。
各所のワインイベントに精力的に参加。自然体でワインと暮らす人々との出会いをきっかけに複雑に見えるワインを楽しさと共にシンプルに伝える事を目指す。
帰国し「ヴィノテカ・サクラ」で店長兼シェフソムリエとしての通算9年の勤務を終えた後、対面接客で伝えてきたワインの楽しみ方をより多くの⼈に伝えていくためワイン通販システム「winetango」を始動。2021年、飲食店の総合支援を目的とした株式会社クインディ設立。 村上 潤の記事一覧 

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