ペアリングワイン

ニュージーランドのワイン産地を巡る旅~北島前編~

ワイン好きであれば、「ワイン産地を巡る旅」はバケットリストに入っている一つの夢ではないでしょうか?

「旅をしながらワインと現地の食を楽しむ」。考えただけでワクワクしてきますよね!今回は『ニュージーランドのワイン産地を巡る旅』のご紹介です。

ワイナリーには「セラードア」と言ってワインを試飲できるスペースが併設されており(小規模ワイナリーでは併設していない所もあります)、また併設レストランでは旬の食材と共に現地ワインを楽しむことができるので、ワイン好きには至極の時間となること間違いなしです!

私がニュージーランドをおススメする理由

①英語が通じる
いやいや英語も話せない!という方もいらっしゃるとは思いますが、私たち日本人はカタカナ語を含めて日常で意外と多く英語単語を使っているものです。英語がきちんと話せなくても伝えようとする気持ちがあればなんとか伝わるものです!ヨーロッパなど、全く現地語のわからない国へ行くと英語圏以上に言語の壁が少なからず立ちはだかりますので、英語圏のワイン産地はおすすめです。

②人が優しい
他の国の人たちが冷たいと言っている訳ではありません。(笑) ニュージーランドの人口は約500万人。これは日本でいうと福岡県の人口と同じ位の数です。国面積は日本の本州と同じ位ですので、いかに人口密度が低いかがお分かりいただけると思います。やはりその分、心に余裕がある人が多いように感じますし、お互いを助け合う文化が根付いているとニュージランドで暮らした筆者も肌身をもって感じます。

③ニュージーランドの大自然を楽しめる
そして、ニュージーランドと言えば壮大な自然!国として自然を保護する取り組みが非常に厳しく、特に野鳥を保護する取り組みはとても厳しく行われている為、日本では見たこともない数の種類の鳥たちを目にします。ワイン産地を巡る旅路に手つかずの自然を堪能することもできます!

今回は、北島に絞ってワイン産地とおススメワイン、そして是非一緒に訪れていただきたいおすすめスポットを合わせてご紹介していきます。

ニュージーランド北島ワイン産地〜前編〜
①Auckland オークランド

【主要ブドウ品種】
・カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、シラー、シャルドネ

ニュージーランドで一番栄えた都市が「オークランド」です。日本からの直行便ですと「オークランド着」となりますので、到着したらまずオークランドからフェリーで行けるワイン産地「ワイヘキ島」を訪れるのがおすすめです。

フェリーで約40分。そこは市街からは想像できない程、時間がゆっくり流れる場所。「ニュージーランドに来てよかった!」と初日から感じて頂ける場所になると思います。

詳細は以前ご紹介しました「ワイヘケ島」記事も合わせて是非ご覧ください。

【日本でも買える ワイへケ島おすすめワイン①】

▶︎Dunleavy The Strip

*ワイナリー:TE MOU (セラードア併設)
*品種:メルロー50%、カベルネソーヴィニヨン42%、カベルネフラン8%
*アルコール度数:13.7%
*容量:750ml

TE MOUはワイへケ島で1988年にワイン造りを始めた言わばパイオニア的な存在です。こちらのワインも国内外で非常に高くの評価されるワイへケ島・ボルドーブレンドで作られています。

熟したブラックカラントとブラックチェリーの甘美なボリューム感、優しいトースト香とチョコレートのオークの香りを伴い若飲み、熟成のポテンシャルも持ち合わせます。十分に熟成されたこのヴィンテージ、どのように変化しているか非常に気になります!

【日本でも買える ワイへケ島おすすめワイン②】

▶︎Onetangi Syrah

*ワイナリー:SAM HARROP WINE (セラードアなし)
*品種:シラー
*アルコール度数:13%
*容量:750ml

2003 年最難関資格マスター・オブ・ワインに最年少で合格し、世界でワインコンサルタントとして活躍するサム ハロップ氏が母国ニュージーランドで造るワインです。

サム ハロップ氏はインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)で日本酒審査部門を務めるなど日本ともゆかりの深い方です。

単一畑の限られたブロックのみのブドウから造られるこのワインは現地で買ってセラーで寝かせて特別な日にとっておきたいそんなワインです。

ラズベリーやブルーベリーの明るい黒果実に杉やブラックペッパーの力強さ、そして余韻にはきめの細かいタンニンを持ちながらもワインそのもののエレガントさが感じられるワインです。

②Northland ノースランド

【主要ブドウ品種】
・シャルドネ、メルロー、シラー、カベルネ・ソーヴィニョン

オークランドを数日楽しんだら、車で3時間ほどニュージーランドの中でも最北に位置するワイン産地「ノースランド」へ向かいましょう。

実はここノースランドは、ニュージーランドワイン発祥の地として知られています。1819年に「ケリケリ」という街で、牧師さんであったサミュエル・マーズデンがニュージーランドで初めてぶどうの苗を植えられたと言われています。

その後、1800年代後半にクロアチアのガムディガーが到着し、ヨーロッパの伝統的なワイン造りが伝わりました。この地方の特徴は、一年を通じて温暖な気候であること。(南半球のニュージーランドは北に行く程温暖な気候です)

温暖な気候らしく、ボリュームのあるトロピカルなニュアンスのシャルドネ、人気のピノグリ、活気に満ちたヴィオニエが白ワインの成長が目覚ましいエリアです。 赤ワインはシラーやメルローとカベルネのブレンド等様々なスタイルのワインが造られています。

③Waikato / Bay of Plenty
ワイカト / ベイ・オブ・プレンティ

【主要ブドウ品種】
・ピノグリ、ピノノワール

オークランドの南にあるワイカトとベイ・オブ・プレンティ地域には、家族経営の小規模ワイナリーが点在しています。

ニュージーランドでも随一の人気を誇るビーチタウン、 マウント・マウンガヌイを含むこの地域もまた適度に温暖な気候に恵まれておりマリンスポーツを楽しむこともできます。

また、ベイ・オブ・プレンティはキウィフルーツの最大産地としても知られています。日本でも目にすることの多いニュージーランド産キウィが5.6個入り200円前後で売られていたりとまさにフルーツパラダイスです!

【日本でも買える ベイ・オブ・プレンティおすすめワイン】

▶︎MILLS REEF ESTATE CHARDONNAY

*ワイナリー:Mills Reef Winery
*品種:シャルドネ
*アルコール度数:12.5%
*容量:750ml

MILLS REEF ESTATEはチャンピオンNZワインメーカーを二度受賞した実力派ワイナリー。特に、ボルドー品種の赤とシラーで評価が高いですが、このシャルドネも非常にクオリティの高い1本です。

収穫時期を遅らせ、完熟まで待ち収穫したこのシャルドネは、柑橘類や白桃の果実味に繊細なトースト香が加わります。樽のボリュームが心地よく、ワイン単独でも勿論、シーフードが美味しいこの地域で是非ベストペアリングを探してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回、北島前編でご紹介した3つのワイン産地はどこも小規模ワイナリーが集う地域です。日本に輸入していないワインがほとんどですので、新しい発見をしたい!という方には是非おすすめしたい産地です。

オークランドから車で移動できる距離ですので、ロードトリップを楽しみながら周遊するのがとってもおススメです。

《関連記事》
ニュージーランドのワイン産地を巡る旅~北島後編~
ニュージーランドのワイン産地を巡る旅~南島前編~

高橋 宗子

【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。 高橋 宗子の記事一覧 

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