ニュージーランドのワイン産地を巡る旅~北島後編~
前回の記事に引き続き、「ニュージーランドのワイン産地を巡る旅」北島の後編をご紹介していきます。
今回ご紹介する産地は、南島の最大産地「マールボロ地方」に次ぎ、国外でも人気の高まる北島のワイン産地などです。
是非、旅のイメージを膨らませながら、北島のワインをお試しください。
ニュージーランド北島ワイン産地〜後編〜
①Gisborne ギズボーン
【代表的なブドウ品種】
・シャルドネ
ギズボーンは、ニュージーランド北島の北東部に位置し、世界一早く日付が変わる場所としても知られています。北島でも有数のサーフスポットとしても有名で、美しいビーチとゆったりとした時の流れを楽しむのに持ってこいの場所です。
オークランドからは、飛行機で1時間ほどで到着します。ギズボーンでは、ワイン生産量のうち約半分がシャルドネから造られ、その他ピノ・グリやゲヴェルツトラミネールなどのアロマティック品種も作られています。特に「ギズボーンシャルドネ」は国内のワイン好きの中でもファンが多いワインです。
【日本でも買える おすすめギズボーンワイン】
▶︎Cambridge Road Marsanne*産地:ギズボーン
*ワイナリー:CAMBRIDGE ROAD(セラードアはマーティンボローに併設)
*品種:マルサンヌ
*容量:750ml
変わり種が好きな方におススメしたいのがこちらのワイナリーです。ピノ・ノワールとシラーのブレンドなど、独自のワイン造りを続けています。
こちらのマルサンヌは、洋ナシや杏などのボリュームのある果実が特徴的です。スキン・マセラシオンで造られるこのワインは、オレンジピールなどの苦味とジャスミンのアロマがワインにユニークなキャラクターを与えてくれます。
【ギズボーン周辺のおススメ情報】
★ギズボーンワインセンター
ギズボーンのワイナリーは、小規模でセラードアを併設していない場所もありますが、街の中心から程近くにある「ギズボーン ワインセンター」というレストランバーでは、地元のワインをセラードアと同価格で提供しているため、一度で様々なワインの飲み比べをすることもできます。
②Hawkes Bay ホークスベイ
【代表的なブドウ品種】
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラー、マルベック、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン
国内ワイン生産量第二位を誇るのが、ギズボーンから車で3時間ほど南下した場所に位置する「ホークスベイ」です。
ホークスベイ地方の「ネイピア」という街は1931年の大地震の後、再建されたアールデコ様式の建物が並ぶ可愛らしい街です。毎年3月にはアールデコ・フェスティバルが催され、街は一気に1930年代にタイムスリップします。
また、街にはアンティークショップやユニークなハンドクラフトショップ等が多くありますので、ショッピングで一日掛かってしまう!なんていう女性も多いようです。
ニュージーランドのシラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロの約90%がここで生産されています。赤ブレンドとシャルドネで最もよく知られていますが、芳香のある白ワインは一貫して優れており、シラーは非常に印象的です。
しっかりめのワインが好き!という方には是非おすすめしたいワイン産地です。
【日本でも買える おすすめホークスベイワイン】
▶︎Trinity Hill Gimblett Gravels the Gimblett S*産地:ホークスベイ
*ワイナリー:Trinity Hill(セラードア併設)
*品種:カベルネ・ソーヴィニヨン43%、カベルネ・フラン41%、メルロ14%、マルベック2%
*容量:750ml
ボルドーブレンドで作られるこのワインは、熟したブラックベリーや杉、ドライハーブのようなエキゾチックな香りが魅惑的です。余韻に細やかなタンニンが加わり、重厚感とエレガントさを兼ね備えたワインです。
【ホークスベイ周辺のおススメ情報】
ホークスベイのワイナリーは、ネイピアの街中から30分程の場所に位置しています。「ワイナリーツアー」に申し込むと効率良く回ることができます。
特に1851年に設立された「ミッションエステートワイナリー」は、ニュージーランドで最も古いワイナリーとして知られ、エルトン・ジョンや有名アーティストのライブが行われたことでも有名です。
また、ミッションエステートの程近くにある「チャーチロードワイナリー」も結婚式が行われるなど、モダンクラシックな造りが素敵なワイナリーです。
どちらのワイナリーもセラードア、レストランを併設していますので、是非訪れてみてください。
③Martinborough マーティンボロー
【代表的なブドウ品種】
・ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブラン
北島の最終地点は、首都ウェリントンから車で一時間ほどのマーティンボロー。自転車をレンタルすれば一日で回りきれてしまう程の小さな産地ですが、1980年代半ば5人しかいなかった生産者は現在40軒にまで拡大を広げています。
マーティンボローで特におすすめなのが、ピノ・ノワールです。新世界らしいベリー感と、旧世界を思わせる繊細さを兼ね備えたワインが世界的にも高評価を得ています。
【日本でも買える おすすめマーティンボローワイン】
▶︎Te Kairanga TK Pinot Noir*産地:マーティンボロー
*ワイナリー:TE KAIRANGA(セラードア併設)
*品種:ピノ・ノワール
*容量:750ml
ストロベリーやブルーベリーなどの甘酸っぱい果実の甘みのアロマが広がります。シダや杉のニュアンスが加わり、余韻に掛けタンニンが現れるミディアムボディなピノ・ノワールです。マーティンボローのピノ・ノワールのキャラクターを十分に表した一本です。
【マーティンボロー周辺のおススメ情報】
首都ウェリントンは、カフェの街とも呼ばれ、街には素敵なカフェが揃っています。また、北島最南端ということもあり、海に面したベイエリアは、コーヒーを片手にウォーキングするだけで気持ちの良い時間を過ごすことができます。(Windy Wellingtonと言われるほど風が強いので天気予報は要チェック!)
街には乗り降り場所自由にレンタルできる「Uber bike」という電動バイクがあり、日本にはない移動手段なのでそちらを使って街を散策するのも楽しいでしょう!ウェリントンに滞在してマーティンボローを訪れるプランは、ニュージーランドのシティライフとゆっくりとした雰囲気の違いを両方楽しめるのでおすすめです!
まとめ
ニュージーランドでは、Inter cityバスという格安バスが北島、南島それぞれで運行しており、横断するプランもあるので、ワイン産地毎をバスで回るも良し、車をレンタルしてゆっくりロードトリップするも良し、行きたいワイン産地を選んで飛行機で効率よく回るも良し!
まずは、日本でニュージーランドワインを飲んで旅をイメージしてみてはいかがでしょうか。
【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。
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