ペアリングワイン

胸キュン!どうぶつワインとは?

近頃増えているエチケットに動物をデザインしたワイン。今日本で一番売れているワインもアルパカがトレードマークのチリ産のワインで、動物をデザインしたエチケットのワインをお飲みになられてる方も多いのではないでしょうか。

ワイン名を覚えなくても、あのペンギンのワイン!や、あのワラビーのワイン!と覚えやすいし、忘れにくいためリピート率も高いという効果があります。

今回は特に可愛くて、胸キュン必須なワインをご紹介します!

シロクマ・ブリュット マルヤマドウブツエン クロ・モンブラン NV

こちらのワインは、スペインのカタルーニャ州コンカ・デ・バルベラ地区で造られているカヴァで、ブドウ品種は、マカブー、チャレッロ、パレリャーダ、シャルドネのブレンドです。

なんとも可愛らしいシロクマちゃんの顔は、一度見たら忘れられません。こちらは北海道札幌市にある円山動物園の「ホッキョクグマ」がモデル。

エノテカさんとのコラボで誕生したもので、売上の一部は円山動物園に寄付され、「地球にやさしい動物園」のプロジェクトに使用されています。

こんなに可愛いパッケージですが、中身は本格的な辛口のカヴァです。エノテカで一番の売上のスパークリングワインである、クワトロ・カヴァ・シルヴァーを手掛けるクロ・モンブランが造っています。

お値段も手ごろで万人に好かれるスタイルなので、万能選手として活躍すること間違いなしです。

ムアムア・ティント / ムアムア・ブランコ

こちらのワインは、スペインのガリシア州で造られており、ワインのブドウ品種は、赤ワインのムアムア・ティント(画像左上)はメンシア、ガルナチャのブレンドで、白ワインのムアムア・ブランコ(画像右上)がトレイシャドゥラとゴデーリョのブレンドです。

大切な土着品種で美味しいワインを作ることをその信念としています。ウサギがキスをしている可愛いエチケットのこのワインは、スペイン語の“チュッ、チュッ”という意味がワイン名になっています。

ブドウ畑に現れるウサギから連想されたエチケットです。赤も白もエチケットからの連想通りのチャーミングで飲みやすいワインです。

素晴らしいワインをつくるために最も重要なことは、ブドウの手入れと良いブドウのみを選果すること。というフィロソフィーのもとお値段以上の味わいの素晴らしいワインが造られています。

気軽に飲める美味しいデイリーワインです。

ベッカー・シュペート・ブルグンダー

続いては、可愛いキツネのエチケットのワインです。このキツネには深い意味が込められているので、ご紹介します。

こちらのワインは、ドイツファルツ地方のシュヴァイゲン村にあるフリードリッヒ・ベッカー醸造所で造られています。

ブドウ品種はピノ・ノワールで、ドイツではシュペート・ブルグンダ―と呼ばれています。

ファルツ最大の協同組合の跡継ぎだったベッカーさんは、石灰岩のシュヴァイゲン村の土壌と寒暖差のある気候に大好きなピノ・ノワール栽培の可能性を感じ、周囲の猛反対を押し切って1973年に独立。

当時は貴腐ワイン用の甘いブドウばかりを栽培していた他の農家さんからは、理解されずに「酸っぱくてまずいぶどう」のレッテルを張られ非難を浴びながらも、ベッカーさんは、美味しいピノ・ノワールをつくる努力を続けました。

その結果、ベッカーさんは権威のあるゴーミヨ誌にて何度も最優秀赤ワイン賞受賞するドイツのピノ・ノワール生産者のトップに上り詰めました。

その逸話にちなみ、エチケットには「ぶどうとキツネ」の童話の挿絵が使用されています。

◯童話「ぶどうとキツネ」
『キツネが、たわわに実ったおいしそうなぶどうを見つける。食べようとして跳び上がるが、ぶどうはみな高い所にあり、届かない。

何度跳んでも届かず、キツネは怒りと悔しさで、「どうせこんなぶどうは、すっぱくてまずいだろう。誰が食べてやるものか。」と捨て台詞を残して去る。』

本当は欲しいけれど、手に入らないものを酸っぱいブドウと貶して、欲しくないと自分に言い聞かせる所謂負け惜しみに負けず、自分を信じて努力した結晶がこのワインです。

ベッカーさんにあやかって、飲むとパワーが沸いてくるかもしれません。

クレマン・ダルザス・ブリュット・キュヴェ・マネキネコNV

こちらのワインは、フランスのアルザス地方で造られており、ワインのブドウ品種は、ピノ・ブランとピノ・オーセロワのブレンドです。

こちらも胸キュン必須のネコのエチケット!ネコ好きな方にはたまらない招き猫のデザインです。

由来は産地のカッツェンタルを日本語に訳すと、ネコ渓谷という意味になります(笑)

ここのオーナーの弟さんが、日本在住で郵便関係のお仕事をされているそうで、その弟さんを訪ねて日本を観光で訪れた際に、お土産屋さんで売られている招き猫に興味を持ち、このネコが人を呼ぶという話を気に入り、日本の招き猫を自身のワインのエチケットにデザインしたそうです。

縁起のいいデザインなのでお店の開店祝いや贈り物にも喜ばれそうですね!

カーブ・ドッチ どうぶつシリーズ

自然派ワイン好きの方におすすめのどうぶつシリーズ!まるで絵本のデザインのような可愛さです。

新潟県のカーブ・ドッチワイナリーの醸造家掛川さんの趣味嗜好を元に始まったどうぶつシリーズは、優しく身体に染みわたる味わいです。

酸化防止剤が一切入っていない、挑戦的なワインです。カーブドッチのワインは雑味のないわかりやすいスタイル。

ですが、急にそこから酸化と澱の接触のコントロールを巧みに操り造られた自然派ワインのリリース。もう目が離せません。

どうぶつシリーズは、全部エチケットが違うのでコレクター魂に火がついてしまうかもしれません!

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Haruka Kageyama

JSA Sommelier
The Ritz Carlton Tokyo Azure45や、阿部誠氏が率いる「東京ぶどう酒店」、「サロン・ド・シャンパーニュ ヴィオニス」、フランスのシャンパーニュ地方ランス「Domaine les Crayéres」にて10年以上サーヴィス、ソムリエールとして働く。
現在様々な形でワインを広めるべく雑誌やウェブメディアにて執筆中。 Haruka Kageyamaの記事一覧 

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