まったり癒される!ご当地温泉とワインペアリング
その土地の環境を表現するお酒、ワインが教えてくれること。
その土地で造られたワインと合わせるなら、皆さんはどんなものと一緒に楽しみたいですか?
日本で造られるワインだから日本料理と合わせる、ワインだから洋食と合わせて楽しみたい!きっと一番に思い描くのはお料理だと思います。
ワインのペアリングの法則に、「そのブドウの生産された土地の食材と合わせる」ように、今回は著者が実際に飲んで美味しかった、ワインと合わせて楽しみたいご当地温泉×ワインのペアリングを考えてみたいと思います。

ぜひ、その土地に温泉・観光旅行に来た気分で楽しんでいただけたら幸いです。
群馬県草津温泉とワイン

草津温泉は温泉好きなら一度は聞いたことのある、有馬温泉、下呂温泉と並び「3名泉」と言われており、自然湧出量日本一を誇ります。
草津温泉の中心街にある「湯畑」は夜のライトアップも絶景で、ぜひ足を運んで見たい観光地でもあります。また、草津の名物でもある「湯もみ」もぜひお見逃しなく!

草津温泉の特徴は、強力な殺菌力を持つ「強酸性」の泉質で効能が高いことから、古くから治療の一環として温泉が用いられてきました。「時間湯」といわれる、高温の温泉に短時間入浴するスタイルが有名です。
その名湯と合わせて楽しみたいワインは、

このワインは、群馬県赤城山麓に広がる標高700mにある奥利根(おくとね)ワイナリーが造るやや辛口の白ワインです。
原材料のブドウは、オーストラリア産を使用しているので国内製造ワインになりますが、ワインメーカーが研修でお世話になったご縁のあるオーストラリアのワイナリーから仕入れています。
品種はリースリング100%です。リースリングは甘口に仕上げることもありますが、このワイナリーではフレッシュな酸味を生かしたやや辛口仕上げにこだわっています。
高貴品種らしい華やかな香りに包まれ、甘さもややある中で、程よいミネラルを感じる爽やかな酸味が心地よく、温泉上がりのほぐれた体に染み渡ります。
ちなみに、このワインの名前でもある「オーケストラ」は、OKUTONE’s Traditional をダジャレにしているそう。とてもユニークなワインなのでお土産話のネタにもなりますね!
大分県別府温泉とワイン

続いて2つ目は、九州大分県です。こちらも温泉といえば必ずランクインする名泉です。
私も大分に幾度も足を運んでいますが、湯けむりが水路や道路から立ち上り温泉特有の匂いで癒されます。
温泉の魅力もさることながら、温泉の蒸気で蒸した野菜やパンなど足湯に浸かりながら食べられるところも観光での魅力のひとつです。
別府に来たら必ず訪れてほしい「地獄めぐり」。7つの特徴的な温泉が集結しており、見て楽しい温泉に浸かって気持ちが良い充実した旅ができること間違いなしです!

別府温泉の特徴は、源泉温度が高温で「あつ湯」の浴槽が多いところです。泉質は主に、リラックス効果の高い単純温泉、飲泉も効果的といわれる塩化物泉です。
この地で飲みたいワインは、

大分県安心院(あじむ)ワイナリーが、安心院産シャルドネ100%で造る瓶内2次発酵のスパークリングワインです。
瓶内2次発酵とは、フランスのシャンパーニュと同じ製法のことを指します。スパークリングワインを造る手法の中で、最も手間暇の掛かる工程で造られたということです。
この製法を用いることで、きめ細やかで持続的な泡立ち、味わいに深みとコクを与えます。

このワインはなんと!世界最高峰のスパークリングワインコンペティションCSWWC2021で世界初の銀賞を獲得するほどの実力を持ち、大分県を代表するスパークリングワインといっても過言ではありません!
そんな贅沢なシュワシュワのスパークリングを、温泉上がりに飲んだら・・・天にも登りそうな幸せな気分に浸れます。
長野県別所温泉とワイン

山に囲まれた長野県。自然が豊かで、アウトドアやスキー、登山など楽しむことができる観光地で有名ですが、実は温泉も穴場が沢山あり、楽しめる魅力いっぱいの県です!
長野県上田市にある信州最古の温泉「別所温泉」は、弱アルカリ性の泉質をもち、お肌がすべすべになる特徴があることから特に女性に人気があります。また、「外湯めぐり」で散策と一緒に温泉を楽しめるところが魅力でもあります。
この地で飲みたいワインは、

シャトーメルシャン椀子(まりこ)ワイナリーは、2019年9月に上田市丸子地区にオープンしました。
椀子の由来は、6世紀後半にこの地が鉄明天皇の皇子「椀子皇子」の領地であったことが由来です。
なんと!こちらのワイナリーは世界最高峰のワイナリーを選出する「ワールドベストヴィンヤード2021」にて唯一世界33位に選出されました。(2年連続)

上田市産のメルローを主体にシラー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン他を絶妙にブレンドし、色彩鮮やかな辛口ロゼに仕上げました。
赤いベリーの果実や、バラ、椿を想わせる花の華やかな香り、ハーブやスパイスが調和し、複雑さを感じます。
和洋中問わずお料理との相性がよく、少しワインを冷やして、エビチリや酢豚など中華と合わせたくなる味わいです。
温泉の恩恵を肌で感じた後、こちらのピンクが可愛らしいワインをしっかりと冷やしてグラスに注げば、きっとトークに花を添えてくれること間違いないです!
さいごに

各地温泉とワインのペアリング、いかがでしたでしょうか?
観光が好き、温泉が好き、地酒が好きなど、どんな理由であれ、一番は楽しむこと♪ではないかと著者は感じます。
その土地の温泉、食材、お酒を楽しみながら日頃の疲れをまったり〜とねぎらう優しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
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JSAソムリエ
JSA酒ディプロマ
お酒と食べることが大好きな子育て奮闘中の30代ワーキングママ。
趣味はサキソフォーンの演奏。ふらっと日帰り旅行に出掛け、美味しいご当地料理と地酒をこよなく愛しています。(最近はなかなか行けていないなぁ・・)
お酒を通して、出逢いを大切にすることをモットーとしております。
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