ペアリングワイン

街全体で盛り上がるニュージーランド各地のワインフェスティバル!

2月から3月にかけて、南半球のニュージーランドは夏から秋へと季節が移り行く季節。一年の中でも過ごしやすく、夏を名残惜しく想いながらも秋の風が心地よい日々です。

3月末から始まる今シーズンの収穫を前に、昨シーズン収穫し醸造をしたワインが飲み頃を迎え、各地でワインフェスティバルが行われます。

今回は、この時期に開催されるワインフェスティバルと各地のフードフェスティバル、合わせてそれぞれのエリアのおすすめワインをご紹介していきます。

Marlborough wine festival
マールボロワインフェスティバル

https://marlboroughwinefestival.com/
・場所:マールボロ / 南島
・時期:2月初旬

30以上のワイナリーが参加する、国内でも最大規模のワインフェスティバル。マールボロ地方で最も古いワイナリーのひとつで、この地域で初めてソーヴィニヨン・ブランを植え付けたといわれるブランコット・ヴィンヤードで毎年開催されます。

2020年は、同じく南島の「カイコウラチーズとのマールボロワインのペアリング」そして海に近いマールボロならでは「刺身とマールボロワインとのペアリング(イベント名はThe Secrets of Sashimi!)」の特別講座が行われました。その他、世界で活躍するスターシェフのトークショーや野外ライヴが行われ、たくさんのフードトラックが並びます。

《おすすめマールボロワイン》

▶︎LETTER SERIES 'B' MARLBOROUGH SAUVIGNON BLANC

・産地:マールボロ / 南島
・ワイナリー:ブランコット エステート
・品種:ソーヴィニョン・ブラン
・容量:750ml

上記でご紹介した通り、フェスティバルが開催されるブランコット・エステートのワインです。レターシリーズは単一畑のぶどうのみから造られます。

パッションフルーツや白桃など、明るい果実のアロマはまさにニュージーランドらしいソーヴィニョン・ブランの味わいです。グレープフルーツのような柑橘類とハーブのアロマが広がります。口に含むとミネラルが豊富で酸とのバランスが良く、味わいに複雑味があります。

North Canterbury Wine & Food Festival
ノースカンタベリーワイン&フードフェスティバル

http://www.ncwineandfood.co.nz/
・場所:ノースカンタベリー / 南島
・時期:3月初旬

南島クライストチャーチから一時間以内で行けるノースカンタベリー地方でも毎年3月初旬にワインフェスティバルが開催されます。中華にベトナム、ハンガリーに創作インド料理まで多国籍料理がならびます。

さらに、アイスクリームやワッフルなどのスイーツまで揃いとにかく料理のバラエティが豊富。30近くのワイナリーが参加しワインテイスティングはもちろん、クラフトワークや地元の食材を売るお店、音楽ライヴに、子どもたちも楽しめるようミニ動物園まであります。

そのためワイン好きに限らず、老若男女だれでもゆっくりと、おのおのの時間を楽しめるお祭。なにも考えず、ただただ美味しい食事とワイン、そしてゆっくりしたニュージーランドらしい時間を楽しむのに持ってこいです。

《おすすめノースカンタベリーワイン》

▶︎GreyStone Waipara PinotNoir

・産地:ワイパラ/南島
・ワイナリー:グリーンホフ・ヴィンヤード
・品種:ソーヴィニョン・ブラン
・容量:750ml

2008年に創業した比較的新しいワイナリーですが、各国のワイン誌でかなりの高評価を得ている実力派。Bio Gro(ニュージーランドのビオ認定)取得し、有機農法・バイオダイナミック農法を取り入れています。

ワインはミディアムボディで厚みがあり、カシスなどブラックベリーの果実味や、ややスパイシーさも感じられます。カカオやチョコレートのニュアンスも加わり、何層にも重なる味わい。上質なタンニンとエレガントな酸が余韻まで続きます。

Hokitika Wildfoods Festival
ホキティカ ワイルドフード フェスティバル

https://wildfoods.co.nz/
・場所:ホキティカ / 南島
・時期:3月中旬

ニュージーランドで一番「アイコニック」な祭りと謳われるホキティカ・ワイルドフード フェスティバル。正直、想像をはるかに超えるワイルドさ!

このお祭りで味わえるのは、カブトムシの幼虫(鶏肉とピーナッツバターのような味がするそうです。笑)に子羊の睾丸(マウントオイスターと呼ばれ美味だそうです。笑)、蜂の幼虫のアイスクリームなどなど。珍味を集めたフードフェスティバルです。

その他、狩猟されたばかりの動物の肉が調理され振舞われるなど、とにかくワイルド!!もちろん珍味以外のメニューもあります。

プラスティックパックに詰められ、スーパーに陳列された“加工された食品”しか目にすることのない私達には少し衝撃的ですが、食べ物は自然界から享受しているということを改めて思い知らされるニュージーランドらしいお祭りです。

《おすすめネルソンワイン》

▶︎Hope Vineyard Sauvignon Blanc

・産地:ネルソン / 南島
・ワイナリー:グリーンホフ・ヴィンヤード
・品種:ソーヴィニョン・ブラン
・容量:750ml

1990年代後半、オークランドからネルソンへ移り住んだ夫婦が始めたグリーンホフ・ヴィンヤード。2008年にBio Gro(ニュージーランドのビオ認定)を取得。ただ単に除草剤を使わない栽培ではなく、周囲の動植物を含め、土壌の健康状態を常に意識した環境づくりを行っています。

ワインは、熟したトロピカルフルーツやメロンのようなフレーバーが印象的。フレッシュで口当たりが良く、果実味が強いですが、ほんのりとオークのニュアンスも感じます。バランスの取れた酸味と豊かなミネラルがワインに厚みを持たせます。

まとめ

今年は、ニュージーランドでもコロナの影響で中止を余儀なくされるワインフェスティバルもあるようです。

一日もはやく日常が戻り、野外でワイン片手に食事や音楽を楽しむ時間を過ごしたいですね。

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高橋 宗子

【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。 高橋 宗子の記事一覧 

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