ペアリングワイン

ヨーロッパでワインをお土産に!持ち帰り方と免税について

スペイン、フランス、イタリア、ドイツに滞在すると毎日食事はワインと一緒にとなりますよね。

そしてせっかくだから、おいしいワインをお土産に持って帰りたいと思う方も多いでしょう。

今回はワインを日本に持って帰る場合に気をつけたいこと、どのくらいの本数のワインを持って帰れるのかなど、ワインを持ち帰る場合について紹介します。

ワインの免税対象は3本!

ワインの免税対象が3本であることはご存知の方が多いでしょう。しかし、これを3本までしか持って帰られないと誤解している人がいます。

ワインはご自分で楽しんだり、家族や友人にプレゼントするためなら、持ち帰りが可能です。

本数に関しては、特に規定があるわけではありません。輸入を目的としない範囲ということですが、自分で運べる量であれば大丈夫と考えて大丈夫です。

ただし3本以上になると税金がかかります。3本というのは、目安で760ml×3、つまり2,280mlまで免税です。

それ以上は、正確に言えば関税と消費税、酒税がかかることになりますが、お酒の種類や価格などを正確に判断して計算するのは税関では大変な仕事になるため、「簡易税率」という税率を利用しています。

ワインの輸入に関しては、2019年2月1日発効の日EU・EPAにより、ワインの関税が即時無税となりました。

しかしながら、簡易税率を適用せずにワインを携帯輸入する際は、関税の他にも酒税(80 円/l)及び消費税が適用されます。そのため、関税が無税となっても、酒税と消費税が適用されることとなります。

ワインの価格に応じて徴税金額が異なることとなりますが、大多数は、引き続き簡易税率を適用した方が、税金が同額又は安くなると考えられます。

簡易税率はお酒の種類によって異なります。ワインやビールの簡易税率は、1Lにつきわずか200円です。計算はワインのボトル数ではなく、要領で計算します。

例えば、760mlのワインを10本持って帰ったとして、3本までは無税、7本で5320ml、5L3分の1ですから、税金は合計1,060円しかかかりません。ただし、重さがありますから、持って帰られる重さかどうかのチェックも必要です。

ワインボトルを持って飛行機に乗れるの?

飛行機に乗る場合の持ち込める液体の量は100mlまでです。つまりワインボトルを手荷物で持ち込むことはできません。

預ける荷物に入れますが、投げられても割れないようにきちんと詰めておくことがポイントです。

その場合はチェックイン時に「ワインの瓶がスーツケースに入ってる」ということを伝えると、「FRAGILE」と書かれたシールを貼ってもらえます。だからといって、ていねいに扱ってもらえるとは限りません。

軽く投げても割れないように、梱包はしっかりしておきましょう。梱包用のプラスチックの気泡緩衝材を用意しておくと完璧です。

気泡緩衝材は、一般的にプチプチと呼ばれている素材で、百均などで売っているものの方が現地で購入するよりも安く、クォリティーが高いです。

スーツケースに詰めるときに、隙間ができないようにしっかり詰めることがポイントです。特にワインボトルの細い首のあたりが割れやすいため梱包材でしっかりカバーしておきましょう。万が一割れた時のために、チャック付きビニール袋に入れておきましょう。

日本に送ってもらうサービス

そのほかにも買いたいものが多かったり、冬の旅で衣類など荷物が多かったりするとワインを持って帰国するのは少し億劫です。

また、ワインが割れないかと心配な方もいらっしゃるでしょう。送料が少し高いですが、日本に荷物を送ってもらうサービスがあります。

●ワインダイレクト
「ワインダイレクト」は欧州ヤマト運輸株式会社が提供している運送サービスです。

フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ベルギーから購入したワインを送ってもらえます。

欧州ヤマト運輸株式会社の提携店で購入したワインだけではなく、お好みのワイナリーで購入したワインの配送も行なっています。

ワイン専用カートンに入れての配送になるので、割れる心配もなく、安心です。

料金はスペインの場合、バルセロナにある営業所に持ち込む場合は12本で125ユーロ〜エリアによって155ユーロまで。ホテルまで集荷をしてもらえます。

詳細は欧州ヤマト運輸株式会社のホームページ で確認してみてください。

●ワインジェットパック(マドリード)
「ワインジェットパック」は、日通が提供しているワイン専門の運送サービスです。

料金にはマドリード市内での集荷サービスから日本の指定された住所への配送、税金全てが含まれています。

日通が用意するワイン専用カートンを利用するため、安心です。

〈料金〉
ワイン3本 144ユーロ
6本 157ユーロ
12本 216ユーロ
18本 282ユーロ

お支払いは、スペインでも到着後日本でも可能です。詳細は日通のホームページ で確認してみてください。

ワインが大好きなら、お土産にしよう!

ヨーロッパからワインの持ち帰り方法を紹介しました。

中にはワインをご夫婦で50本くらい持って帰る方もいらっしゃいます。ワインは一度好きになると、情熱が高まるばかりですね。

免税対象は3本のみですが、個人で楽しむ量であれば何本でも持ち帰れます。ただし、梱包はしっかりすることが大切です。

梱包に必要なものは、日本から持っていった方が安心です。知らない街で梱包材のような特殊なものを探すのは大変ですし、百均で購入したものでも日本のものは海外のものより安心して利用できます。

また、荷物の重量には気をつけてください。気になる場合や、持ち運びが大変な場合は、日本の運送会社に頼むのも一つの方法です。

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吉原 久美子

スペイン在住20年で現在アンダルシア在住。
アンダルシアにて調理師免許を取得し、スペイン中を歩き回っています。
クラシック音楽とワインを楽しむ毎日。 吉原 久美子の記事一覧 

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