ペアリングワイン

9月の残暑を吹き飛ばす!爽やかワインペアリング

夏休みが終わったとはいえ、まだ蒸し暑い日々が続きますね。8月の暑さで溜まった疲れは、9月に現れることが多いそうですよ!

そんなわけで、今回は“残暑を吹き飛ばす!爽やかワインペアリング”を2つご紹介します。

2つともとても簡単なレシピですので、ぜひ今夜の晩御飯に採用してみてくださいね。

ニンニクの香りで食欲マシマシ!カツオのガリバタステーキ

主役は脂のたっぷりのった旬の戻りガツオ!サッパリしたタタキもいいですが、今回は、コッテリとガリバタでいっちゃいましょう!

▼材料(2人分)
カツオ…1柵
ニンニク…2片
有塩バター…15g
塩…適量
しょうゆ…大2
酒…大1
粒マスタード…小1
ネギ、水菜などの薬味をお好みで。

▼レシピ
①カツオは柵のまま塩を振りかけ塩味をなじませておく。

②フライパンにバターを溶かし、薄切りにしたニンニクの香りが立つまで弱火で炒める。

③バターとニンニクは一旦、別皿に取り出す。フライパンは洗わず、柵のままのカツオの表面全体を焼く。レア加減はお好みで。

④カツオをまな板に移し2cm幅に切る。お皿に盛りつけ。

⑤バター、ニンニク、しょうゆ、酒、粒マスタードをフライパンで加熱し、カツオにかければ完成!

⑥お好みで、ネギや水菜などの薬味を添えて。

【この料理におすすめの赤ワイン】

▶︎ピノ・ノワール・ノー・クローズ・ノーSO2 ストーニー・ライズ・ワインズ オーストラリア

* 原産国:オーストリア
* 生産地:タスマニア北部テイマーヴァレー
* 生産者:ストーニー・ライズ
* 品種:ピノ・ノワール
* タイプ:赤、ミディアムボディ
* 容量:750ml

造り手のストーニー・ライズは、冷涼な気候のタスマニア北部テイマーヴァレーからフードフレンドリーでエレガントなワインを造りだすことで知られています。

年間生産量はトータルでも2000箱に満たない、まさにブティックワイナリー(主に自社畑からワインを産する)です。

今回リリースされたワインは「ノークローズ」=「着衣ナシ」と命名されています。これは、ワインにとっての着衣=亜硫酸塩(二酸化硫黄=SO2)無添加を表現しています。

亜硫酸塩は、ワインの酸化防止効果、殺菌効果の為に添加される一方で、飲んだあとの頭痛の原因とも言われています。

このワインには一切添加されていませんので、安心して飲み過ぎて下さい(笑)。

◎ペアリングのポイント
一般的には、お刺身に合うお酒といえば日本酒や白ワインが有名で、赤ワインはあまり推奨されません。それは赤ワインに含まれる鉄分と、お刺身の脂(不飽和脂肪酸)が反応し、生臭さを起こしてしまうのが原因です。

しかし、マグロやカツオなどの赤身のお刺身と、ピノ・ノワールのコンビは例外です。ピノ・ノワールは比較的、鉄分が少なく、柔らかな酸や特有のだしのような旨味がマッチすることも期待できます。

あら不思議!食欲が無くてもペロリと平らげちゃうそうめんチャンプルー!

「疲れちゃって何も食べる気がしないな。」

そんな時におススメ!ゴマ油の香りとゴーヤの苦みがアクセントになって、気が付いたらパクパク、ペロリ!

▼材料(2人分)
そうめん…150グラム
豚肉…150グラム
豆腐…1/3丁
ゴーヤ…1/2
ごま油…大3
しょうゆ…小2
ほんだし…小2

▼レシピ
①そうめんを少し芯が残る程度に(1分程短く)茹でます。

②そうめんを冷水で冷やし水気を切ったら、ごま油大さじ2杯を全体になじませます。

③フライパンにごま油大さじ1杯をひく。ゴーヤ、豚肉、豆腐(あらかじめ水気を切っておく)の順番にフライパンで炒める。

④火が通ったら、そうめんを入れて一緒に炒める。

⑤しょうゆ、ほんだしを入れ、味をととのえたら完成。

【この料理におススメのオレンジワイン】

▶︎グリーンソングス アンバーピノ・グリ

* 原産国:ニュージーランド
* 生産地:ワイララパ
* 生産者:グリーンソングス
* 品種:ピノ・グリ100%
* タイプ:オレンジワイン、辛口
* 容量:750ml

「グリーンソングス(Green Songs)」は、日本人醸造家の小山浩平さんがニュージーランドのネルソン地方で営むワイナリーです。

オレンジワインとは、白ぶどうを使い、赤ワインと同じような製法でつくられるワインのことを指します。果皮や種由来の複雑な旨みがあり、ほどよい渋さがが感じられるのが特徴です。

このワインでは100%オーガニック認証を受けたピノ・グリを使用しています。

◎ペアリングのポイント
ピノ・グリはピノ・ノワールの突然変異で生まれた品種です。白ワインの品種ながら落ち着いた酸味があり、果実味は抑えめ、スムーズな味わいで長い余韻が特徴です。

オレンジワインの長所である「旨味」と、淡白で和風な味わいのそうめんチャンプルーとの相性はバッチリ!私はこの夏3回もヘビロテしちゃいました(笑)

まとめ

いかがだったでしょうか。秋の足音を楽しみに、しっかり食べて残された暑い日を乗り切りましょうね。

それではまた、次のワインペアリングでお会いしましょう!

Yuhei Shioya

JSA認定ソムリエ / フリーライター

横浜で30年以上の歴史を持つオーセンティックバーのマネジャーを経験。
ウイスキー、ワインをはじめとした酒類全般、ペアリングの分野で幅広い見識を持つ。現在はこれまでの経歴を活かしフリーライターとして、酒類やペアリング、翻訳業など、執筆を生業として活動している。
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