ペアリングワイン

バレンタインにおススメ!タルト×スパークリングワインのペアリング

2月に入ると、だんだんと「バレンタイン」の足音が近づいてきますね。

コンビニやデパ地下にバレンタインの商品スペースが設けられ、気に留めなくともスイーツの誘惑を感じる方も多いのではないでしょうか?

わたし自身甘党ではないのですが、この季節になると決まって「スイーツ×ワイン」のペアリングについて考えてしまいます。

バレンタインには、「チョコレートに赤ワイン」のペアリングが定番ですが、今回ご紹介したいのは「タルト×スパークリングワイン」のペアリングです。

甘党でなくとも、バレンタインをおしゃれに演出することのできるお役立ちペアリング。

お相手がいる方も、そうでない方も是非今年のバレンタインは「タルト×スパークリングワイン」のペアリングを楽しんでみてはいかがでしょうか?

バレンタインに「タルト×スパークリングワイン」をおススメする理由

①バターの香り+サクッと食感は甘党以外にもおすすめ!

チョコレートやスポンジ生地のケーキと比べて、タルトは生地自体があまり甘くないため、甘党ではない方へもバレンタインギフトとしておすすめです。

また、タルトやキッシュなどのふわりと感じるバターの香りやサクッとした食感は、ワインとの共通点もあり、ペアリングを考えやすいという点からも是非試して頂きたいです。

②トッピングごとに好みに合わせられる

おすすめポイント2つめは、トッピング具材のバラエティが豊かで好みに合わせることができること。

ベリー系フルーツをふんだんに使ったタルトであれば、食後にも軽く食べることができますし、チョコレート系タルトなら、ブランチや3時のおやつタイムにも良いですよね。

ワインペアリングを楽しむシーンや時間帯に合わせてタルトの種類を考えてみる、なんていう上級テクニックを使ってみるのも、1年に1度のバレンタインを楽しむには良いかもしれません。

おススメワインペアリング3選
①ベリー系タルト × ピノ・ノワールのスパークリング

タルトの王道、フルーツタルトにはブルーベリーやクランベリー、ストロベリーなどベリー系の果物がたくさんのっているものが多いですよね。

このベリー系タルトには、同じくベリー系の酸味とやわらかなタンニンをもったピノ・ノワールのスパークリングワインがおすすめです。

特別な日には特別なワインを贈りたいという方は、やはり、シャンパーニュを贈ってみてはいかがでしょうか。

シャンパーニュの主要ブドウは、1.シャルドネ、2.ピノ・ノワール、3.ムニエ。この3種類のブドウをベースにしてシャンパーニュは造られます。

なかでも、ピノ・ノワールを主体としたシャンパーニュはコクがあり、果実味が豊かな味わいになります。

【おすすめワイン】

▶︎Bruno Paillard Extra Brut Rose Premiere Cuvee

ブルーノ・パイヤールは、シャンパーニュのなかでは、まだ歴史の浅いメゾンですが(1981年創業)、スパークリングワインの泡立ちを繊細にする独自の手法などを取り入れ、各国の星付きレストランで採用されている実力派です。

ご紹介するシャンパーニュは、ピノ・ノワールの使用比率80%、一番搾りの果汁のみを使用して造られる" プルミエール・キュヴェ"で、芳醇な味わいです。

フランボワーズやクランベリーのような、赤いベリー系果実の可憐かつ上品な香り。口に含むと、たっぷりと感じるミネラル感からくるコク、その後ややクリーミーな味わいに変わり、最後はキレのある余韻に続きます。

最後のすっきりとしたキレのよさがベリー系タルトと良く合います。

・原産国 : フランス
・生産地:シャンパーニュ
・品種:ピノ・ノワール、シャルドネ
・容量:750ml

②ナッツ系タルト × トースト香がふわりと香るリッチ系スパークリング

ナッツとキャラメルの香ばしさが食欲をそそる、ナッツ系タルトも好きな方が多いのではないでしょうか?

ナッツがたくさんのったタルトには、ワインも少し香ばしさを感じるものがおすすめです。

特におすすめなのは、シャンパンと同じ製法でつくられる、フランスのスパークリングワイン「クレマン」です。

私にとって、おうちで少しいい気分を味わいたいという時に欠かせないのが「クレマン」です。

ワインをグラスに注いだ時に立ち上がる泡の繊細さや、奥深い味わいのスパークリングは、身も心も癒してくれます。

今回ご紹介するのは、ふわりとトーストのような香ばしさを感じる1本。ナッツの香ばしさとベストマッチングで、間違いないペアリングです。

【おすすめワイン】

▶︎Lebeault Cremant de Bourgogne Brut

アロマは、グレープフルーツのようなビターさをともなった柑橘系の香り、ラズベリーのようなベリー系の酸味を感じます。しかし口に含むと、繊細なタンニンからくるコクとミネラル感を感じます。

そして、鼻から抜ける香りは、ほんのりトースト香。品のあるコクと酸味、ミネラル感からなる複雑な味わいが余韻まで長く続きます。

程良いボリューム感があるので、ナッツともうまく交わります。エチケットには薔薇が描かれているので、贈りものにも最適です。

・原産国:フランス
・生産地:ブルゴーニュ
・品種:ピノ・ノワール 62%、シャルドネ 25%、アリゴテ 13%
・容量:750ml

③チョコレートタルト × 裏技「マディラのソーダ割」

バレンタインには、やはりチョコレートベースのものを贈りたい!という方にはチョコレートタルトにマディラのソーダ割の裏技ペアリングをどうぞ。

このカクテルはポルトガル出身の友達に教えて貰ったのですが、マディラのコクのある甘さと炭酸のすっきりさが調度よく女性でも飲みやすいのでおすすめです。

マディラの煮詰ったような深みのある甘さがチョコレートとマッチし、炭酸の爽やかさがタルト生地によく合います。

おすすめは、トゥニーポートという熟成タイプのポートを使うこと。そして、ポート全体量の1/4ほどの量のスパークリングウォーターで割ること。

あまり薄めてしまうと、ポートの熟した甘みが薄れてしまいもったいないので要注意です。

【おすすめワイン】

▶︎FONSECA Guimaraens Port Tawny Port

もちろん、ストレートでそのまま飲んでも味わい深いトゥニーポート。

6種類以上のブドウから造られるこのポートは、プラムやアプリコットなど凝縮した果実とナッツやバターなど何層にも重なる複雑な味わいです。

そこにシュワっと炭酸が加わると、チョコレートの濃厚さ、タルト生地の香ばしい風味とうまく調和し、程良い後味へと変わります。

チョコレートタルトとマディラのソーダ割は、言わずもがなナイトタイムにしっとりと楽しみたい大人向けのペアリングです。

1本常備しておくと、他のチョコレートスイーツやドライフルーツなどと合わせて食後酒として重宝しますよ。

さほどお値段も高くはないので、マンネリしがちなお家ワイン時間にはとってもおすすめです!

・原産国:ポルトガル
・生産地:ポート
・品種:ティンタ・アマレーナ種、ティント・カン種、トウリガ・ナシオナル種、トウリガ・フランセーザ種、ティンタ・ロリス種など
・容量:750ml

まとめ

今年のバレンタインは何を贈ろうか悩まれている方、今年はいつもと違うバレンタインを演出したいと思っている方、またスパークリングワインのペアリングを楽しみたいという方、「こんなスパークリングワインを飲みたい」、「こんなタルトが食べたい」どちらの視点からも楽しく選んでいただけるペアリングをご紹介いたしました。

「タルト×スパークリングワイン」のペアリング、試してみてはいかがでしょうか?

高橋 宗子

【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。 高橋 宗子の記事一覧 

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