ペアリングワイン

プリングルス × ワインの楽しいペアリング

プリングルズは好きですか?世界140か国以上で愛されている人気のスナック。10代、20代の頃はダイエットコーラやビールと共によく食べたものです。

年齢を重ねると食べる頻度こそ減りましたが、たまに食べたくなる中毒性があります。我が家では、プリングルズを食べるときは自然とワインと合わせることが多いです。

「 ワインとスナックを合わせるなんて!」と抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、ビールほどガス圧が強くないことや、コーラほど甘くないことなどもあって、試してみると意外と「いいかも」と思って頂けるペアリングではないかと思っています。

今回は、プリングルズを食べるときに合わせたいワインを、人気フレーバーにフォーカスしてご紹介します。

「サワークリーム&オニオン × フリッツアンテ」はいかがでしょう?

サワークリームオニオンは、癖になる酸味とオニオンの旨味が絶妙で、プリングルズの中でも上位の人気度合いです。サワークリームの濃厚さには、ハーブの香りが爽やかなスパークリングワインがオススメです。

酸っぱしょっぱい味わいの余韻が口いっぱいに残っているところに、レモンやグレープフルーツ、ハーブの香りをまとった爽やかなワインを一口飲むと良くペアリングして、更に広がる旨味を楽しめます。中でも私は、炭酸が優しいタイプを選ぶことが多いです。

フリッツァンテ(frizzante)はご存じでしょうか。フリッツァンテとは、イタリアで作られる弱発泡のワインのことです。日本の飲食店やスーパーではときどきスプマンテと総称されているのを見かけることもありますが、正しくはスプマンテとは少し違うんです。

違いは「ガス圧」です。シュワシュワの泡のパワーのことです。

*「スプマンテ」- 3気圧以上
*「フリッツァンテ」- 1~3気圧未満 です。

そこでおすすめしたいフリッツアンテがこちらの「缶ワイン」です。トレッビアーノとシャルドネのブレンドで、少し甘みを感じる辛口のSECCO(セッコ)です。この甘みが丁度よくプリングルズの塩味とバランスよくペアリングしてくれますよ。

▶︎ドネリ ボッリチーノ フリッツァンテ ビアンコ

* 原産国:イタリア
* 産地:エミリア・ロマーニャ
* 生産者:ドネリ
* 品種:トレッビアーノ、シャルドネ
* 容量 : 200ml

「オリジナル × プロセッコ」はいかがでしょう?

オリジナル / 塩味これもまた、常に人気上位にランクインしている王道テイストですよね。絶妙な塩加減で私たち日本人が好む味わいです。2,3枚重ねて食べるとポテトの旨味も相まって、ワインもすすみます。

ペアリングは、泡好きの中でもファンの多いイタリア定番のプロセッコ( Prosecco )はいかがでしょうか。定番すぎて退屈な組み合わせと思われるかもしれませんが定番オリジナルの「塩味」には、やっぱり定番のすっきり爽やかな泡が一番と思っております。

シャンパーニュを抜いて、今では世界中で最も売れているスパークリングワインとなっているプロセッコ。手頃な価格であることや、フレッシュな果実味や、バランスの取れた酸もあってどんな料理にも合わせやすいことも人気の一つです。

▶︎コネリアーノ ヴァルドッビアーデネ プロセッコ スペリオーレ ミレジモ

* 原産国:イタリア
* 産地:ヴェネト
* 生産者:レ マンザーネ
* 品種:グレラ
* 容量 : 750ml

「ハニーマスタード × シュナンブラン」は手が止まらない

ハニーマスタードは、もしかしたらプリングルズの中では少しマイナーなフレーバーかもしれませんが、ひとくち食べてみると「ナニコレ美味しい」となると思いますよ。

マスタード由来のビネガーの酸味とハニーな甘さ、ポテトの塩加減が絶妙で、手が止まりません。ほんのり口に残るハチミツやローズマリーの香りとともにワインがスルスルと進みます。

プリングルズ・ハニーマスタードにおすすめしたいワインは、やはり同じハニーなニュアンスが感じられるワインです。例えば南アフリカのシュナンブランはとてもクオリティーが高く近年とても注目されています。

中でもおすすめはこちらです。日本人醸造家「内藤大氏」が作るワインです。海外で頑張っている日本人醸造家と聞くと、どこか応援したい気持ちも相まって飲んでみたくなりませんか?

チェイス ザ グレープ (葡萄を追いかけて)という名前のとおり、ワインをつくる国は一国に決めないで、オーストラリアで造ったり、南アフリカで作ったりとグローバルです。2021年は勝沼で造るとか。楽しみですね。

▶︎チェイス ザ グレープ シュナン ブラン

* 原産国:南アフリカ
* 産地:パール
* 生産者:内藤大(スターク コンデ ワインズ)
* 品種:シュナン・ブラン
* 容量 : 750ml

プリングルズとワインのペアリングのまとめ

いかがでしたでしょうか。プリングルズとワインの組み合わせ。これまでさほどフォーカスしてこなかった組み合わせですが、少しこだわってみるだけで、より楽しいワインの時間が過ごせます。

プリングルズは、アミノ酸系の旨味成分が凝縮したテイストですので、複雑で繊細な味わいを楽しむワイン(比較的高価なワイン)と合わせるよりも、スッキリとフレッシュでフルーティを楽しむカジュアルなワインとのペアリングがおすすめです。

本日ご紹介したフレーバー以外にも沢山の種類がありますので、是非皆様の好みの組み合わせを見つけてください。BBQフレーバーとランブルスコなんかも良い組み合わせですよ。

おうちで過ごす時間が増えた今、映画のお供に、読書のお供にかかせないおつまみとドリンク。次の休日には是非、お好みのプリングルズとワインで幸せな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

Yasuyo Ito

Webライター/日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート/WEST level2 English
アパレルメーカー、広告代理店と異業種へ転職する中、プライベートではワイン愛好家歴20年。
資格取得をきっかけにワイン愛好家のコニュニティーを広げ、「ワインのある暮らし」をテーマにSNS、webメディアなどで執筆中。日本にもっとワイン好きを増やすべく、極力専門用語は使わないのがマイルール。
Yasuyo Ito の記事一覧 

新着口コミ

もっと見る

ワインペアリングを楽しめるお店、レストランを探す

都道府県から探す