ペアリングワイン

簡単レシピ 水切りヨーグルトに合うワイン

スーパーマーケットやコンビニなどで簡単に手に入る食材で、ワインがより美味しくなるメニューが作れたら嬉しいですよね?なんと、どこでも手に入るプレーンヨーグルトが一つあれば、ワインにぴったりの一品を簡単に作ることができます。そんなヨーグルトを活用したワインに合うレシピをここでは紹介してゆきます。

水切りヨーグルトの作り方

ヨーグルトは、プレーンのものであればどのようなものでも大丈夫です。ただ、ヨーグルトはそのまま使用するのではなく、水分を抜くことでソースやディップとしてアレンジしやすくなるので、まずは水抜きをしましょう。

水抜きのやり方は二通りありますが、ご自宅にあるものを活用できれば下記にあるどちらの方法でも大丈夫です。

作り方その1
・ボウルにざるを乗せ、その上にキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトを乗せて水分を抜く。

作り方その2
・コーヒーメーカーにペーパーフィルターを敷き、ヨーグルトを乗せて水分を抜く。

いずれの方法でも2時間ほどあればしっかり水分が抜けますが、夜に仕込んで冷蔵庫に一晩置いておけば、よりしっかりと水分が抜け、活用しやすくなります。何時間以上やってはダメなどという難しい決まりはありません。気軽に一晩置いておくくらいの気持ちで大丈夫です。

水切りヨーグルトとワインのペアリングその①:スパークリングワイン

最も簡単かつ実用的な活用方法は、クレイジーソルトなどのハーブソルトとオリーブオイルを、水切りヨーグルトに少量混ぜてクラッカーに乗せたりグリッシーニにつけるだけ。プレートにクラッカーを並べたり、ココットにアレンジしたヨーグルトを入れるだけで見栄えのする前菜になります。

主にアミューズとして楽しめるメニューなので、やはりスパークリングワインとの相性もぴったりです。特に相性の良いスパークリングワインは、プロセッコのような軽やかなタイプ。シャンパーニュのような高級なタイプには料理自体の格を合わせた方が良いですが、気軽に楽しみたい時にはプチプチとした発泡のタイプの方が、心地よく味わえます。

▶︎ベッレンダ・プロセッコ・ヴァルドッビアーデネ・ブリュット

こちらのベッレンダのプロセッコは、見た目のスタイリッシュさに加え、近代的な醸造方法を駆使した都会的な味わい。ホームパーティーに重宝する一本です。

水切りヨーグルトとワインのペアリングその②:ロゼワイン

簡単レシピの二つ目は、お手軽ディップ。油分を切ったツナ缶と水切りヨーグルトを混ぜ、軽く塩コショウしたものにディルを添えるだけで、おしゃれでワインの進むディップの出来上がりです。

特に相性が良いのはロゼワイン。中でもプロヴァンスロゼとは相性バツグンです。海産物を使用したレシピと海の方の地域のワインが相性が良いのは必然で、さらにプロヴァンスは野生のハーブが多数自生している地域なので、料理にハーブを添えるとさらに風味が際立ちます。

▶︎コート・ド・プロヴァンス・ロゼ シャトー・デ・ヴァンティニエール

こちらのヴァンティニエールのロゼは、フレッシュな赤系果実の味わいに加え、プロヴァンサルハーブの印象もあり、ミネラル感もバッチリ。プロヴァンスにロゼワインは山ほどありますが、最近の流行から作り始めたのではなく昔ながらのプロヴァンス・ロゼを体現している一本です。

プロヴァンス・ロゼは、一般的にバカンスを楽しむために作られている要素が強いので夏のイメージがありますが、こちらはそういった流行とは関係なく一年中楽しめる骨太なタイプの作りです。

水切りヨーグルトとワインのペアリングその③:白ワイン

簡単レシピの三つ目は、グラノーラと水切りヨーグルトとのアレンジ。グラノーラは朝食で食べるシリアルのようなイメージがありますが、アレンジ一つで白ワインと相性バッチリでヘルシーなおつまみになります。

こちらも作り方は簡単。水切りヨーグルトに白桃のジャムを混ぜ、それをボール状のところにグラノーラをまぶすだけ。これだけで白ワインと相性バツグンのおつまみになります。

特に相性の良い白ワインは、ピノ・グリージョ。白桃のような香りの印象のある品種なので、相乗効果でピッタリ合います。ピノ・グリージョは特に南半球で人気の品種ですが、このレシピに合わせたいのは本家イタリア・フリウリのピノ・グリージョです。

▶︎フリウリ・グラーヴェ ピノ・グリージョ アントヌッティ

こちらのワインは、特に冷涼感に溢れており、ともするとボリューム感が出過ぎて野暮ったくなってしまいがちなところを、ギュッとスリムに引き締めている味わいが特徴です。

まとめ

水切りヨーグルトは、感覚的にフロマージュ・ブランやカッテージチーズと同じように使ってもらうだけで、簡単で美味しいワインのおつまみになります。

本当に水を切っただけのプレーンな味わいのものでも、春ならイチゴ、夏なら桃といった季節のフルーツに乗せるだけでも、アスティ・スプマンテなど、甘めのスパークリングワインと相性バッチリです。また、塩コショウやオリーブオイルなど少しのアレンジを加えるだけで、使える幅がかなり広がります。

こちらで紹介したのはほんの一例ですので、まずはこちらから試していただき、その後お好みで自己流のレシピを色々と試してみてください。

秋元 賢介

日本ソムリエ協会認定ソムリエ
大手ワインショップや個人経営のワインショップの店長として、通算15年に渡り店頭にてワイン販売に従事。現在はナチュラルワイン専門のインポーターにて営業職。専門用語を如何に使わずにワインの魅力を一般消費者に伝えるかと、有名無名に関わらず安くて美味しいワインの発掘に腐心し続けている。
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