ペアリングワイン

ジワジワきてる!アロマで癒されるニュージーランド・リースリングの魅力

昨今では、働き方や生き方について考ることが例年以上に多くなったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もその一人です。

自分の力ではどうにもならないことが起こった時に、どう自分自身をコントロールするか、何をすると自分自身の気分が上がるのか。

自分を癒す方法として改めて気づいたのが、香りが持つ癒しの効果。朝起きて気合を入れたい時、日中頑張りすぎて少し気が張っているなと感じた時、仕事が終わり気分をリフレッシュさせたい時、それぞれのシーンに自分の香りを持っていると自分自身をコントロールしやすくなります。

香りは、アロマオイルやボディクリームなど日常的に使えるものはもちろん、私にとっては、ワインも大きなアロマの発信源です。中でも、アロマティックな香りと適度な酸を兼ね備えるリースリングは他の品種とは一線を画したブドウ品種ではないでしょうか。

リースリングの特徴

リースリングの原産はドイツで、旧世界ではドイツ・モーゼルやラインガウ、そしてフランス・アルザス地方、新世界ではオーストラリアやチリが代表的です。冷涼で痩せた土壌を好むリースリングは栽培に適した環境が限られています。

味わいも、甘口・辛口とバラエティ豊かなこともリースリングの魅力。アロマは、華やかなフローラルな香り、リンゴ系果実、蜂蜜、そしてレモンやライムのような爽やかさを感じ、ぺトロール香(石油香などと言われる)を合わせて持つものもあります。華やかなアロマと対照的に、味わいはキリっとした酸がワイン全体を引き締めます。

ニュージーランドでは、生産量国内第6位と多くはないものの、高品質なリースリングの産地として今注目を集めています。リースリングの国内生産量のうち、9割は南島で造られており、中でも、南島のカンタベリー地方やオタゴ地方のリースリングは世界的にも高く評価されています。個人的には、旧世界のエレガントさと、他新世界のボリュームの中間を兼ね備えた味わいのものが多いように感じます。

おすすめニュージーランドリースリング

①Rippon Mature Vine Riesling

・産地:セントラル・オタゴ
・ワイナリー:リッポン
・品種:リースリング
・容量:750ml

こちらは、南島でも特に冷涼気候なオタゴ地方で造られるリースリング、全体的に酸とミネラルのバランスが良く旧世界を彷彿とさせるエレガントさ。アロマはグレープフルーツやライムの柑橘類の印象。口に含むとフレッシュな青リンゴ~ラフランスのような蜜感も感じられます。ドライな味わいで、ミネラルと酸が調和し余韻が長く続きます。

②Mount Riley Riesling

・産地:マールボロ
・ワイナリー:マウントライリー
・品種:リースリング
・容量:750ml

こちらは、マールボロ地方のリースリング。日照量が多いマールボロ地方のリースリングはワイン自体が明るい印象を持っています。花梨やネクタリンなど熟した甘い果実をイメージさせます。ややオイリーさもあり、味わいはドライですが、果実のボリュームからくる厚みがあります。

③Old Coach Road Nelson Riesling

・産地:ネルソン
・ワイナリー:オールドコーチ
・品種:リースリング
・容量:750ml

コスパ重視の方へおススメしたいのがこちら。こちらも、やや明るい印象の味わい。レモンピールやライムのような柑橘系のアロマが中心で、口に含むと、青リンゴのような爽やかさに蜂蜜のような甘美さが加わります。優しい酸が最後まで続きます。

④Main Divide Riesling

・産地:ノース・カンタベリー
・ワイナリー:メインデバイド
・品種:リースリング
・容量:750ml

こちらは、同じくノース・カンタベリー地方、私のお気に入りワイナリーでもあるペガサスベイのセカンドラベル。アカシアの花のブーケのような華やかなアロマと、レモンやライムのような柑橘類を感じられます。味わいは、ミネラルが中心となっており、後から心地よい酸が調和しています。

まとめ

個人的に、リースリングはアロマを楽しむため1-2杯はワイン単体で楽しみ、その後お料理と合わせて頂くことが多いです。味わいはシャープな酸がワインの軸となっているので、家庭料理では、から揚げやカツ、コロッケなど、揚げ物のレモン替わりにと一緒に頂くととっても相性が良いです。

リースリングのアロマとともに、心身ともにリラックスした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

高橋 宗子

【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。 高橋 宗子の記事一覧 

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