ペアリングワイン

在住者おすすめ!厳選ニュージーランドワイン3選と合わせて楽しむペアリングをご紹介

今回は、1年間で100種類近くのニュージーランドワインを飲んできた筆者が厳選しておススメする、ニュージーランドワイン3選をご紹介します。

まだ一度もニュージーランドワインを試したことのない方は是非、是非、是非!一度この機会にお試しになってみてください。きっとそのポテンシャルの高さに驚き、リピートしてしまうこと間違いなしです!!

ニュージーランドワインをおススメする理由

さて、厳選ワインをおススメする前に、なぜそこまでニュージーランドワインを紹介したいのか。という点についてお話したいと思います。

少しだけ私自身のお話をさせて頂きますと、私は20歳の頃短期大学在住時に春休みの短期プログラムでニュージーランドのダニーデンという南島の小さな街へ留学をしました。

その時にホームステイでお世話になったお家でワインを気軽に楽しむ食卓を見て「なんて素敵なんだ!」と胸がドキドキして、とてもインスパイアされたのです。これをきっかけにワインを好きになりました。

ニュージーランドワインと言えば、日本の市場ではまだまだ知名度は低く、ワイン好きの方でも知っているワイナリーといえば「クラウディ・ベイ」と日本人醸造家の手掛ける数件のワイナリー止まりというところだと思います。

それもそのはず、日本の全体ワイン輸入量のうち、一位のチリは28%、2位のフランスは23%を占めますが、ニュージーランドワインはわずか0.5%程の割合となります。(2019年度)

なぜ、ニュージーランドワインの知名度がそこまで高くないのかというところですが、その理由のひとつにワイナリーの規模が挙げられるでしょう。ニュージーランド国内のワイナリーの約85%は生産量が20万リットル以下の小規模ワイナリーと言われています。

ただ、これを逆手に取ると大規模ワイナリーではどうしても生産量を賄う為に作業を簡素化させたり、マシーンによる工程が多くなりブドウ本来の持ち味が薄れてしまうことがあります。

その反面、私が訪れたニュージーランドのワイナリーでは家族経営の小規模ワイナリーを含め、中小規模ではありますが、ワインメーカーがワインと本気で向き合いモノづくりをしているということがヒシヒシと伝わってきました。

また、これは私の個人的な考えですが「ワインの味わいはその国の人たちのキャラクターに似ている」と思っています。

ウェスタンカルチャーが根付いている国ですが、どこか繊細で日本人と少し気質が似ているKIWIの人々。ワインもどこか大味というよりかは少しデリケートで主張が強すぎずバランスの取れたものが多いと感じます。

そんな愛するニュージーランドワインをもっともっと日本に広めたい!というのが筆者の願いであります。

今回ご紹介するワインは、お値段はリーズナブルなものではありませんが「香りを嗅いだときに一度、一口味わったときに一度、そして余韻を堪能した後にもう一度。」笑顔になって頂けること間違いなしのこれぞ!という厳選ワインたちです。

厳選!おすすめニュージーランドワイン3選
①まずはコレ!温度高めでも味わい深いソーヴィニョン・ブラン

▶︎GREY WACKE WILD SAUVIGNON

まず、おススメするのはニュージーランドと言えば!のソーヴィニョン・ブラン。しかし、このワインはソーヴィニョン・ブランでは珍しく2/3をマロラティック発酵させているためワインに厚みがあります。また、フレンチオークで発酵させているのでオークのフレーヴァーも混ざり合います。

ソーヴィニョン・ブランの持つピーチやライムなど、爽やかな香りと程よく厚みのあるワインの味わいがとてもバランス良く造られているワインです。

*産地:マールボロ
*ブドウ:ソーヴィニョン・ブラン
*生産者:グレイワッキ
*アルコール度:13.5%
*容量:750ml

(合わせたいお料理のペアリング)
鶏肉のクリーム煮や豚肉のソテーなど少しリッチな味わいのお肉料理に合わせると良いでしょう。お肉料理に合わせてもワインの旨みが豊富なので負けることなく引き立ちます。

②飲み頃!枯れ始め感も楽しめるピノ・ノワール

▶︎CRAGGY RANGE Pinot Noir

次にご紹介するのは、小規模ながら実力派ワイナリーの揃うマーティンボロー地区のピノ・ノワール。

手摘みで厳選されたブドウのみを使用して造られるこのワインは期待を大きく裏切ってくれる複雑な味わいです。

熟したプラムや熟したブルベリーのフレーヴァーに品のあるビターさが余韻まで続いていき、最後までワインの実力を感じることのできる至極の一本です。

*産地:マーティンボロー
*ブドウ:ピノ・ノワール
*生産者:クラギー・レンジ
*アルコール度:13.5%
*容量:750ml

(合わせたいお料理のペアリング)
ハッシュドビーフやハヤシライスなど味に奥行きのあるお料理に合わせるとこのワインの持つ複雑味とうまくマッチングして相乗効果で楽しむことができます。

③納得の実力Made from NZ ボルドーブレンドワイン

▶︎PEGASUS BAY MERLOT CABERNET

そして、最後は新たなニュージーランドワインの魅力を感じさせてくれる一本。筆者のお気に入りワイナリーの一つです。

ゴージャスでリッチな味わいはお値段以上の味わいと喜びをもたらしてくれます!ブラックベリーやプラムなどの熟した果実にチョコレートやコーヒーのダークでリッチな味わいが続きます。

ワインに複雑さがあり、ポテンシャルの高さを伺えます。まだあと数年寝かせても楽しめること間違いなしの一本です。

*産地:ワイパラ・ヴァレー
*ブドウ:メルロー、カベルネソーヴィニヨン、マルベック
*生産者:ペガサス・ベイ
*アルコール度:14%
*容量:750ml

(合わせたいお料理のペアリング)
このワインにはやはり牛肉やラムなどの赤ワイン煮など、少し血の気を感じる赤身肉のお料理と合わせると良いでしょう。お肉の旨みをボルドーブレンドのワインが引き立ててくれます。

まとめ

正直、リーズナブルな価格以外のワインを買うにはそのワイン産地やワイナリーの知名度が判断基準になってくると思います。

ただ、ここニュージーランドには名は知られていないものの大変な実力を持ったワイナリーがいくつも存在します。

百聞は一見に如かず。是非一度ニュージーランドワインをお手に取ってみてくださいね!

高橋 宗子

【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。 高橋 宗子の記事一覧 

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