ペアリングワイン

おうちでイタリアンパーティー!簡単レシピとワインペアリング

みなさんは、自宅にご友人を招いてホームパーティーをされることはありますか?

気の合う仲間たちと一緒に、美味しいお料理やワインを飲みながら、談笑したりゲームをしたりと、周りを気にせずに過ごせるひとときって本当に楽しいですよね。

そんなホームパーティーにうってつけのお料理といえば、イタリア料理!豪快かつ華やかで、雰囲気も更に盛り上がります。でも、せっかくならワインもイタリアのものでペアリングしてみませんか?

ということで今回は、おうちでイタリアンパーティーを楽しんで頂けるように、僕のとっておきの簡単レシピと、それに合うイタリアワインのペアリングをご紹介いたしますので、ぜひ試してみてくださいね!

①前菜の簡単レシピ

まず前菜はこちら!海老とバジルのブルスケッタです。

▼材料(2人分)
海老……120g
胡瓜……20g
赤玉葱……20g
トマト……20g
バジル……2~3枚
ニンニク……1片
レモン汁……5cc
オリーブオイル……15cc
塩胡椒……適量
バゲット……1/4本

▼作り方
①海老は下処理をしてから沸騰したお湯に入れ、火が通ったら氷水にとる。冷めたら水気を切り、食べやすい大きさにカットする。

②赤たまねぎはスライス、胡瓜、トマトは種を取ってさいの目にカットする。

③海老をボウルに入れ、バジルをちぎって入れる。さらに②を加え、レモン汁、オリーブ油、塩胡椒で味を整え、冷蔵庫で冷やしておく。

④バゲットをちょうど良い大きさにカットし、トースターで表面がカリッとするまで焼く。一度取り出し、半割りにしたニンニクの表面をバゲットに軽く擦り付けて、さらに焼き色がつくまで焼く。

⑤バゲットにオリーブオイルを垂らし、冷蔵庫で冷やしておいた③を乗せ、皿に盛り付ける。

海老のブルスケッタに合うオススメのワインはこちらです。

▶︎カルタン・ソーヴィニヨン・ブラン

こちらのワインは、イタリア北東部のアルト・アディジェ地方でソーヴィニヨン・ブランから造られました。

品種特有のハーブの爽やかな香りに加え、ライムやレモンなどの柑橘類の豊富な果実味、そしてこの土地ならではのミネラル感をたっぷりと感じます。

ブルスケッタの新鮮な海老やフレッシュな野菜、そしてそれらを調和させているオリーブオイルやレモン汁の生き生きとした酸味やミネラル感とよく合いますよ!

* 原産国:イタリア
* 産地:トレンティーノ・アルトアディジェ
* メーカー:カルタン
* 品種:ソーヴィニヨン・ブラン
* タイプ:辛口
* 容量:750ml

②メイン料理の簡単レシピ

次のメイン料理は、豚ロース肉のミラノ風コトレッタです。本来は仔牛ロース肉で作るのですが、ご家庭でも手に入りやすい食材ということで、豚のロース肉を使ってみました。

▼材料(2人分)
豚ロース肉……70g × 2
卵……1個
パン粉……20g
粉チーズ……10g
塩胡椒……適量
サラダ油……適量
バター……30g
ルッコラ……6本
レモン……1/4

▼作り方
①豚ロース肉は赤身と脂身の間の筋に軽く包丁を入れ、肉叩きで薄く伸ばす。

②肉に塩胡椒して味をした後、溶き卵、チーズを混ぜたパン粉を付ける。この時、表面に包丁の背で格子模様をつけておく。

③フライパンにサラダ油を熱し、中火で片面から焼き色をつける。この時、サラダ油の量は、肉が半分浸るくらいにしておく。

④片面がコンガリときつね色になったら裏返して、バターを入れる。両面とも綺麗に焼き色が付いたらキッチンペーパーに取り出し、余分な油を切る。

⑤皿に盛り、ルッコラとレモンのくし切りを添える。

コトレッタに合う、ペアリングワインはこちら!

▶︎マルティルデ オルトレポ・パヴェーゼ バルベーラ

イタリア北部ロンバルディア州の南部にある、夫婦経営の小さなワイナリーで造られるこちらのワイン。使われているのはバルベーラという赤ワイン用の品種です。

このワインはあえて樽を使用しないことで、赤い果実を思わせる生き生きとした果実味が存分に味わえます。

また、この品種の持つエレガントな酸味や優しいタンニンが、揚げ焼きにして軽やかな味わいとなったコトレッタのサクサクとした食感やジューシーな味わいとマッチし、食べるごとに口の中で味の広がりを楽しめますよ!

* 原産国:イタリア
* 産地:ロンバルディア
* メーカー:マルティルデ
* 品種:バルベーラ100%
* タイプ:辛口
* 容量:750ml

③デザートの簡単レシピ

さぁ、最後のデザートは、みんな大好き!ティラミスです!

▼材料(2人分)
卵……1個
マスカルポーネ……125g
砂糖……12g
スポンジ生地……75g
コーヒー……60cc
ココアパウダー……適量

▼作り方
①卵は卵黄と卵白に分ける。マスカルポーネを常温に戻し、柔らかくしておく。

②卵黄に砂糖3gを入れ、泡立て器でもったりと白っぽくなるまで混ぜる。ここにマスカルポーネを数回に分けて加え、滑らかになるまでよく混ぜる。

③卵白に砂糖を6g加え、しっかりとツノが立つまで泡立てる。ここに②を数回に分けて加え、泡を潰さないように切るように混ぜてから冷蔵庫で冷やしておく。

④濃い目に入れたコーヒーに残りの砂糖3gを入れてよく混ぜ、これを刷毛などを使ってスポンジ生地によく馴染ませる。ちなみにお好みでスポンジの代わりにクッキーでも美味しい。

⑤バットに④のスポンジ半分を敷き詰め、上に③のクリーム半分を敷き詰める。さらにスポンジを乗せてクリームを乗せる。最後にココアパウダーを振って仕上げる。

せっかくですから、デザートにもワインをペアリングしちゃいましょう!

▶︎ニコシア ジビッボ

こちらのワインは、火山性土壌をもつイタリアのシチリア州エトナ山麓にあるワイナリーで、ジビッボという品種を使って造られたデザートワインです。

白桃・洋梨・アプリコットのような優しく瑞々しい甘みとフレッシュな酸味に加え、ドライイチジクやレーズン、そしてほのかに香るナッツの風味に優美な気分に浸れます。

ティラミスに使われているマスカルポーネのまろやかなコクや、カカオやコーヒーの香ばしい風味がワインと融合し、お互いに深みを与えあう、最高のペアリングです!

* 原産国:イタリア
* 産地:シチリア
* メーカー:ニコシア
* 品種:ジビッボ100%
* タイプ:甘口(酒精強化ワイン)
* 容量:500ml

いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した以外にも、まだまだイタリアンには美味しいお料理がたくさんあるのですが、もしおうちでそれらの料理にワインを合わせようと思ったら、ぜひ「同じ地方のワイン」をチョイスしてみてください。

イタリアはその土地ごとの長い歴史や気候風土などにより、ワインとお料理の結びつきがとっても深いので、きっと素敵なペアリングになると思いますよ!

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Tomoaki Sugawara

料理人
JSA認定ソムリエ

横浜で20年以上、料理人としての研鑽を積む。ソムリエ資格も持ち、料理人目線でのペアリング、ソムリエ目線でのペアリング、それぞれの視点から、料理とワインの最良の相性を追及し、メニュー作成に取り入れている。
リピーターゲストに直接自らが作った料理をサーヴし、相性の良いワインを勧める事も。好きなものは、料理(イタリアメイン)・お酒全般 (特にワインとシングルモルト)・バー・トレイルランニング・西洋画(ゴッホ・ロートレック)・花・読書(夏目漱石・江戸川乱歩・京極夏彦) Tomoaki Sugawaraの記事一覧 

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