今のあなたの気分は?気分別おすすめワインのご紹介
2022年も残すところあと数日。目まぐるしい世界情勢の変化などがあった今年、みなさんにとってはどんな1年でしたか?
仕事納めに大掃除、なにかと忙しくなるこの時期ですが、ひと息ついたタイミングに今年一年を振り返りながらワインでリフレッシュしませんか?
この記事は、
・一年をゆっくりと振り返りながらリラックスしたい
・今年も一年頑張った自分へ、ワインで心身共に癒したい
・来年の予定を立てながら気分をリフレッシュしたい
そんな方にご紹介したい『気分別おすすめワイン』です。今のあなたの気分にあったワイン探しのお役立てになればうれしいです。
あなたはどんな気分?気分別おすすめワイン
ワインが他のアルコールと大きく異なる点、それはなんといっても香りの豊かさではないでしょうか?
レモンやライムのような柑橘系の香りから、ブルーベリーやイチゴのような香りまで果物に例えるだけでもその種類は多種多様。
重厚な赤ワインにはチョコレートやタバコの香りに例えられるものもあり、ワインの香りは数えきれません。
普段ワインを選ぶ時、白か赤か(ロゼ、スパークリングetc.)、甘口か辛口か、軽めか重めか。または、合わせる食事に合わせてワインを選ぶという方がほどんどではないでしょうか?
しかし、ワインは気分に合わせて選ぶことでより楽しみの幅が広がります。
今回は3つのシーンに合わせておススメワインをご紹介していきます。
①落ち込んだ気持ちをリフレッシュしたい方に
まずご紹介するのは、悩みや疲れを感じ気分をスッキリ・リフレッシュしたいときにおススメのワイン。
気分が落ち込んでいる時は、柑橘系果実の香りをもつワインを飲むと気分がリフレッシュします。
その要因は、柑橘系果実の香りの主成分は果実の皮に含まれる「リモネン」という物質。このリモネン、「細胞を活性化し、不安やストレス等を取り除く」効果が高いということで知られています。
そのため、柑橘系の香りを嗅ぐと脳内がリフレッシュし、スーッと心が軽くなり気分の切り替えにとても適しているのです。
一年を振り返り、思い残すことなどもあるかもしれません。そんな時には、来年に向けての目標リストを書き起こしながら柑橘系の香りがするワインを飲んでみてはいかがでしょうか。
▶︎Saint Clair Sauvignon Blanc Origin
・原産国:ニュージーランド
・産地:マールボロ
・品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
・容量:750ml
こちらのワインは、グレープフルーツやライムのような苦味をともなう柑橘系果実の香りが主体。柑橘系果実の奥から、ミントなどの爽快感のあるハーブの香りも感じられ、味わいは細く長くすっきりとした酸が続きます。
オススメのお料理は、カプレーゼなどの軽めのお料理も良いですが、とりの唐揚げやイカリングなどの揚げ物にもよく合います。
柑橘系果実の香りにハーブの香りも加わることでさらに気分をリフレッシュする効果が高まります。
②一年走り抜いて気分を落ち着かせたい方に
「一年間休むことなく走り抜けてきた」というあなた。家族の世話や、納期ギリギリまで手が休まず、大みそかまでで休む暇なんてないという方もいらっしゃるかもしれません。
1時間、30分でも構いません、ワインを飲んで気分を落ち着かせる時間をつくってみてはいかがでしょうか?
どんな過ごし方をしても時間が進むスピードは人類みな同じです。忙しさの中にいると、どうしても自分の気持ちと向き合うことを後回しにしてしまいます。一年の最後こそ、自分のためのワイン時間を過ごしませんか。
心を落ち着かせたい時におススメなのは、香りに複雑味がある少し熟成されたワイン。熟成とともに現れるワインの香りを探しているうちに心も少しずつ落ち着きが出てきます。
心が落ち着いたタイミングで、今の自分に必要なもの、重要なものなど、自分自身と向き合ってみてはいかがでしょうか。
・原産国:ニュージーランド
・産地:マールボロ
・品種:ピノ・ノワール 100%
・容量:750ml
今回ご紹介するのは、4年熟成のニュージーランドピノ・ノワール。
ピノ・ノワールは、若い段階では赤いチェリーやフランボワーズのような明るい果実の印象と滑らかな味わいが特徴ですが、熟成が進むにつれてブラックベリーのような少し熟した果実の印象に変化し、枯れ葉のような少し乾いた香りも出てきます。
こちらのワインは、熟成とともにオレガノやシナモンなどのスパイスの香り、スモーキーさが出てきていてまさに今飲み頃をむかえています。
熟成チーズや、シナモンが香るキャロットケーキなどと合わせて楽しみたい1本です。
③他人にも自分にも厳しく、優しい気分になりたい方に
海外の友人と話していると、やはり私は日本人だなぁと感じることがよくあります。
良くも悪くも生真面目で自分に対しても他人に対しても日々ルールや型にはめることに慣れてしまいがち。
とくに締切や時間に追われる現代社会では、いつも切羽詰まっていてつい余裕がなくなってしまいますよね。
優しい気持ちを持つためには、まず自分自身に心のゆとりをもつ必要があるなと感じる、年の瀬です。
私と同じくそんな気持ちの方におススメしたいのがスイートワインです。
スイートワインというと、ワイン好きでも外食時に飲む程度で、家で飲むという方は少ないのではないでしょうか。
スイートワインは、1本常備しておくと、簡単に少し特別な時間を演出できるのでおすすめです。
お花のような華やかな香りに密のようなとろけるような甘み、ミネラル感のある味わいで後味はスーッと引いていくので摩訶不思議です。
・原産国:フランス
・産地:ボルドー / ソーテルヌ地区 / バルサック
・品種:セミヨン 93%、ソーヴィニヨン・ブラン 7%
・容量:375ml
世界三大貴腐ワインといえば、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、ハンガリーのトカイワイン、そして今回ご紹介するフランス ボルドーのソーテルヌですね。
貴腐菌が付着し、糖度が最大に上がったタイミングでブドウを収穫します。ソーテルヌはセミヨンという白ブドウ主体で造られ、ただ甘いだけではなく、味わいにベタつきがなく爽快感すら感じることが特徴です。
ご紹介するワインは、フランスでも名高い醸造学の巨匠デュニ・デュブルデュー教授が逝去する以前最後に手掛けた2015年ヴィンテージのもの。
輝く黄金色、洋梨のような甘美な香り、濃縮された甘みの中に感じる爽快感を感じる味わい。
外観、香り、味わい、どこをとっても素晴らしいワインです。まさに年の瀬に自分へのご褒美に試していただきたい1本です。
ソーテルヌといえば、ブルーチーズとのペアリングが有名ですが、ワインの味わいを噛みしめたい方にはナッツなどの軽めのスナックがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ワインは気分に合わせて選ぶとさらに楽しみ方が広がります。
是非今年の締めくくりに、ゆっくりとワイン時間をお楽しみください。
《関連記事》
・たまには気分を変えて「ピノ・グリ」を飲もう!
・あなたの好きな香りから選ぶワイン〜花編〜
・癒やしのパートナー!心に優しい甘口ワイン
・気分爽快!初夏に飲みたいスパークリングワイン
・旅気分!本格インド料理とワインペアリング
【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。
高橋 宗子の記事一覧
新着口コミ
ワインペアリングを楽しめるお店、レストランを探す
都道府県から探す