お家中華をもっと楽しく!中華料理とワインのペアリング
中華料理を食べるとき、お酒は何を合わせようか迷ったことはありませんか?
餃子にビール、少しリッチに合わせたいときは紹興酒とメジャーなお酒はイメージがつきやすいですね。
では、中華料理にワインを合わせるのはいかがでしょうか?実は、中華料理とワインはとても良い相性を持ちます。
この記事では、おうち中華をする時に知っていると得する、ワイン知識を4つのポイントに沿ってお話をしていきます。
中華料理とワインのペアリングは近年ブームになっていますのでぜひご覧ください。
ポイント① 紹興酒のようなワイン
紹興酒のような味わいのワインがあるのをご存じですか?
白ワインは、数年熟成させると深みのある芳醇な香りが生まれ、それはまるで紹興酒!筆者も初めて味わったときは味のインパクトに驚きましたが紹興酒の味が好きな方は癖になる美味しさです。
ワインは熟成が進むと色が琥珀色に近づき、ややとろみが出て、濃厚で酸がまろやかになり、ふくよかな味わいに変化してきます。
原産国:フランス
生産地:ジュラ地方 > アルボワ
品種:シャルドネ
生産者:ラ カーヴ ド ラ レーヌ ジャンヌ
容量:750ml
こちらのワインは、複雑味のある果実とスパイスの香り、スモークのニュアンスが特徴のワインです。
このようなワインを選ぶときは5〜10年くらい熟成させたものをセレクトすることをおススメします。
熟成させた後にはトーストしたパンやブリオッシュといった香りも堪能することができます。
ブランデーや紹興酒がお好きな方にはピッタリなはずです!
紹興酒を想わせるようなワインとのおすすめは、四川料理の代表「麻婆豆腐」とのペアリングです。ピリッと唐辛子の辛さと山椒のしびれが決め味の麻婆豆腐とコクのある熟成ワイン双方の濃厚な味わいが引き立て合います。
ポイント② ロゼワインやオレンジワインで合わせる?
ここ近年、中華にはロゼワインやオレンジワインがよく合うと言うソムリエが多くみられます。
ロゼワインやオレンジワインは、柔らかい味わいが特徴で、料理を引き立てるという意味合いでは確かに一番万能選手ではないでしょうか?
ロゼワインやオレンジワインは、程よい酸味で油が多めの中華料理と相性が良いです。特にロゼワインは、皮の渋みも含まれたまま醸造されるため、中華料理のコクのある旨みと良く合います。
春巻きとロゼスパークリングをイメージしてみましょう。パリッ、ジュワッと春巻きを頬張った後、ロゼスパークリングを味わうと、、美味しさに笑顔が溢れるでしょう!
【春巻きにおすすめのワインはコチラ】
原産国:ニュージーランド
生産地:グラッドストーン
品種:ピノ・ノワール100%
生産者:グラッドストーン・アーラー
容量:750ml
こちらは、日本人醸造家の小山浩平氏がニュージーランドで手がけられているワインです。
化学肥料や殺虫剤などを一切使用しないバイオダイナミック農法により栽培されたブドウが使用されています。
レッドチェリーやレッドプラムの香り、赤い花のフローラルな香りに加えて、フレッシュさを際立たせる酸味が調和しています。
ほんのりとピンクペッパーのスパイシーな軽快さも感じられ、春巻きにピッタリと寄り添ってくれます。
ポイント③ 餃子×スパークリングワインのペアリング
餃子とスパークリングワインのペアリングが新定番というフレーズを最近耳にします。
確かにそうなんです。餃子はどの世代の方にも人気の中華料理で、依然ビールで乾杯は定番ですが、近年はスパークリングワインとの組み合わせが注目されています。
ネットで「餃子とスパークリングワイン」でお店を検索するとたくさんのお店がヒットします。
餃子のニンニクやニラなどのパンチのきいた味にスパークリングワインのフルーティーな香りとすっきり爽やかな味わいがとても良いですね!
自宅で餃子を作るときはアレンジもしやすいですね。例えば、チーズをプラスして包み「チーズ餃子」、トリュフオイルを少しかけて食べるアレンジもスパークリングワインと相性最高です。
これからのおうち忘年会にも活用できますね!ぜひお試しいただきたい組み合わせです。
【餃子におすすめのワインはコチラ】
原産国:スペイン
生産地:ペネデス
品種:マカベオ90%、パレリャーダ10%
生産者:ボデガス・ロペス・モレナス
容量:750ml
スペインでシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵製法で造られるスパークリングワインのカヴァです。
青リンゴやオレンジなどの柑橘系のフレッシュな香りの中にトーストのこうばしい香り。フレッシュな酸とほのかに果実の自然な甘みも感じるキレのある味わいが餃子を包み込んでくれます。
ポイント④ 近年は中華のコースにワインを合わせるお店も急増
近年、カジュアルな中華バルや少しリッチな造りの広東料理のレストランが増えている傾向にあります。
以前は広東料理のレストランは紹興酒が基本ですが、最近のメニューブックをみるとワインリストを掲載しているお店が多くなりました。
そのくらい中華料理とワインの相性が良いということです。前菜系には白ワイン、メイン料理には赤ワインとフレンチの様な組み合わせで中華料理にもワインを合わせることが可能です。
例えば、中華のコース料理にこのようなペアリングのイメージはいかがでしょうか?
①ごま豆腐とくらげの冷製 × スパークリングワイン
②水餃子のスープ仕立て×オーストラリアのリースリング
③海鮮の黒胡椒炒め×スペインのテンプラニーリョ
④黒酢酢豚×ボルドーのカベルネソーヴィニヨンやメルロー
⑤担々麺×オーストラリアのシラー
フレンチのようにペアリングの組み合わせは豊富にあります。お家で作る中華料理のレシピもオシャレな料理がたくさんありますので、検索してみてお気に入りのレシピとワインで乾杯しましょう!
中華とワインのペアリングの注意点
ワインペアリングの際、ひとつだけお伝えすることがあります。それは、“型にはめる必要はない”ということです。
「え?おすすめの方法をいくつか話してたけどどうゆうことなの?」と不思議に思うかもしれませんが大切なことは“自分にとって美味しいと思うもの”です。
筆者が今注目しているのは、オーストラリアワインです。濃厚でパワフルなワインが多いイメージですが、ブルゴーニュのような繊細なワインも造られています。
味噌を使った料理×オーストラリアワインのペアリングなんていかがでしょうか?
筆者は、ペアリングの素晴らしさ、楽しさをお伝えしたいと思い提案をしますが、読者の方がこれをきっかけに自分にとっての最高のペアリングを見つけるきっかけになると嬉しいなと思っております。
色々と組み合わせてみることが新たな発見にもなりますので、ぜひワインペアリングを楽しんでくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はお家中華で使えるワインのポイントをお伝えしました。
中華料理とワインも美味しいペアリングがたくさんありますのでワイン選びを楽しんでお家中華をより美味しい時間にしてもらえると嬉しいです。
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JSA認定ソムリエ
和食業態の飲食店でマネージャー兼ソムリエとして従事。焼鳥、割烹等、和の食材とワインを合わせたサービスをメインとして行う。
また、個人として「ワインを通じてお家時間を豊かにしたい」というテーマでワインと食事の魅力を伝え、ワインが身近なものになるよう活動中。
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