粋に合わせたい!蕎麦とワインのペアリング
蕎麦とワインのペアリング
暑い日が続くと無償に食べたくなるのがツルツルと喉越し爽やかな蕎麦。蕎麦と日本酒は定番ですが、最近は蕎麦とワインを合わせるのが密かなブームとなっています。
蕎麦とワイン…一体どんなワインが合うと思いますか?
ひと言に蕎麦といっても様々な種類がありますね。掛け蕎麦、盛り蕎麦、天ぷら蕎麦、鴨南蛮蕎麦などなど、地域によって蕎麦つゆも違いますし、もっと細かく見ると蕎麦粉によって、水によっても蕎麦の風味に違いが出ます。
蕎麦とワインを合わせるポイントは、蕎麦単体の風味よりも料理の味わいの特徴とワインの個性を合わせることです。そしてワインの個性をほんの少し料理に加えるだけで随分と相性が高まります。
それでは、蕎麦に合うおすすめのブドウ品種とワインを紹介させていたださきます!
蕎麦に合うおすすめのブドウ品種3選
①ピノ・ノワール
十割蕎麦など蕎麦の風味が豊かな蕎麦や、鴨南蛮そば、関東風の蕎麦つゆの味わいにぴったり!中でも特に出汁感のあるピノ・ノワールは出汁の風味がより豊かに楽しめるのでおすすめです!
▶︎出汁感ピノ・ノワール!ギャバイン ドメーヌ・ニコラ・ストー
こちらは、出汁感のある旨味が特徴的なピノ・ノワールのワインです。
ドメーヌ・ニコラ・ストーは、自然派の生産者で注目の若手生産者。エチケットとキュヴェ名はアーサー王物語に登場する優れた騎士であるキャバインが描かれています。
ダークチェリー、オレンジのコンポート、赤紫蘇、甘苦系スパイス、海苔の佃煮、ダークチョコレートの香り。果実のエキスが力強さを感じさせますが、タンニンはキメ細やかでとっても滑らか。出汁感のある旨味エキスがキレイな酸にのって口内に広がります。
蕎麦に刻み海苔をたっぷり添えて、合わせたくなる海苔の風味も魅力的です。
* 原産国:フランス
* 産地:ロワール
* 品種:ピノ・ノワール
* 生産者:ドメーヌ・ニコラ・ストー
* 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
* 容量:750ml
②ソーヴィニヨン・ブラン
ざる蕎麦や、蕎麦つゆに入れたネギやワサビの風味を際立たせて爽やかに楽しめるのが、ソーヴィニヨン・ブランのワインです。
こちらのワインは、爽やかなフェンネルの風味が特徴的なソーヴィニヨン・ブランの白ワインです。
ジェレミー・ショケは夫婦でワイン造りを行っています。主に畑仕事は夫のジェレミーが担当し、醸造は妻ブランディンが担当。まだ幼い子供を抱っこしながらワイン造りに取り組んでいます。キュヴェ名は、とてもカラフルですが目立たない鳥の名前が由来だそう。
夏みかん、酢橘、グレープフルーツ、フェンネルの爽やかさ溢れる香り!キレの良い酸味とミネラルの瑞々しくほんのり苦味を感じる余韻が心地良いです。蕎麦に合わせると、薬味の爽やかな風味を引き立ててくれますし、夏には酢橘を入れた酢橘蕎麦にもぴったりです。
* 原産国:フランス
* 産地:ロワール
* 品種:ソーヴィニヨン・ブラン
* 生産者:ジェレミー・ショケ
* 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
* 容量:750ml
③甲州
繊細な風味の蕎麦や、関西風の出汁を使った蕎麦に合わせるなら、出汁の風味と調和できる甲州を使ったワインがおすすめです。
こちらのワインは、繊細な旨味を有する甲州の白ワインで、大和葡萄酒は創業100年を誇るワイナリーです。
古代甲州は、樹齢100年以上を誇る指定文家財である甲龍から枝分けしたブドウを使って造られています。
白桃のコンポート、蜜柑、イーストの香り。フレッシュでクリーンな酸と優しい果実味に、穏やかにアミノ酸を感じさせる旨味エキスが広がり、余韻には甲州らしいほろ苦みが感じられます。
繊細な出汁の風味を壊さずに合わすことのできるワインは少ないですが、この甲州は出汁の風味を引き立て、そっと寄り添える数少ないワインです。
* 原産国:日本
* 産地:山梨県
* 品種:甲州
* 生産者:大和葡萄酒
* 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
* 容量:720ml
蕎麦に合うおすすめのブドウ品種とワインはいかがでしたでしょうか?
上記のブドウ以外にも、タンニンの柔らかなカベルネ・ソーヴィニヨンも良かったのですが、ものによってワインの凝縮感が強いと蕎麦の風味が消えてしまうのでこちらの3種類に絞りました。
いつもの日本酒に替えて蕎麦とワイン。是非お試し下さい!
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JSA Sommelier
The Ritz Carlton Tokyo Azure45や、阿部誠氏が率いる「東京ぶどう酒店」、「サロン・ド・シャンパーニュ ヴィオニス」、フランスのシャンパーニュ地方ランス「Domaine les Crayéres」にて10年以上サーヴィス、ソムリエールとして働く。
現在様々な形でワインを広めるべく雑誌やウェブメディアにて執筆中。
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