チーズに合うワインはどれ?いろんなチーズと検証してみた!
ワインと関係の深いチーズ。みなさんの好きなチーズはどんなチーズでしょうか?ひとことにチーズと言っても、いろいろな種類がありますよね。
今回は「チーズに合うワイン」ということで、ワイン好きなら一度は食べていただきたいチーズとワインの組み合わせを紹介します。
この記事をきっかけに、新しいチーズやワインとの出会いになれば嬉しいです。ぜひ最後までご覧ください。
代表的なチーズの種類(タイプ)
まずはじめに、チーズの代表的なタイプを紹介いたします。ご存じの方はスキップしていただいても構いません。
◆白カビ系
カマンベールやブリーなど、表面が白いカビに覆われたチーズ。外皮はカビの風味があるが、中はクリーミーで食べやすいものが多いです。
◆青カビ系
クセ系チーズを代表する青カビがチーズ内部に繁殖させたチーズで、ロックフォールやゴルゴンゾーラなどが有名です。ピリッとした刺激と風味が好きな人にはたまらない個性派チーズです。
◆シェーブル系
羊の乳を使ったチーズ。牛乳とは違う独特な風味が人気を博しています。フレッシュなタイプから熟成タイプ、その他にも表面にカビを生やしたタイプなど種類も様々。クロタン・ド・シャヴィニョルなどが有名です。
◆ウォッシュ系
リネンス菌という特殊な菌を表皮に繁殖させて、洗いながら熟成するチーズ。強烈な香りと熟成させたチーズの風味が持ち味。エポワスやマンステールなどが知られています。
◆ハード系
水分量を最も少なくし、大型に作り上げるチーズ。水分が少ないので、長い熟成にも耐えることができます。パルミジャーノ・レッジャーノやエダムチーズなどが有名で、粉チーズとしても馴染みがあるタイプです。
チーズとワインの相性
実はチーズのタイプによって、合うワインの傾向はおおよそ決まっています。タイプごとに基本的な組み合わせのイメージがあるので、ざっくり覚えておくと便利です。
【クリーミーなチーズ】
白カビ系やウォッシュ系(クセ少なめ)
⇨軽めからしっかりした白や赤、発泡性のワインなど
比較的食べやすくクセの少ないこのタイプのチーズは、軽めの白ワインや軽めの赤ワイン、スパークリングワインなど幅広く相性がいいです。
【クセのあるタイプのチーズ】
ウォッシュ系、青カビ系、その他カビ系
⇨甘口の白ワインやポート、シェリーなど
クセのあるタイプのワインはワインにも特徴のあるものが良いです。「ブルーチーズに甘口の白ワイン」という有名な組み合わせがありますが、甘みのあるワインはチーズの香りをおだやかにし、包み込んでくれます。深みや旨味も感じやすくなるおすすめの組み合わせです。
【シェーブルタイプのチーズ】
シェーブル系
⇨酸味や果実味のある白、軽めの赤、発泡性のワイン
やや酸味のあるシェーブルには酸味がしっかりあるワインがよく合います。軽めの白ワインやスパークリングワインの酸味が、シェーブルの酸味と同調し、爽やかな果実の香りとシェーブルの香りの相性はぴったりです。
チーズの基本的な相性を踏まえて、3種類のチーズで実際に検証してみました。とても魅力的な組み合わせなので、ぜひ体験してみてください!
3種類のチーズと検証してみた!
①モンドール × 樽シャルドネ
クリーミーな印象のチーズとしっかりとした白ワインのペアリング
モンドールのクリーミーさに樽の風味が効いたシャルドネの濃厚な辛口白ワインがベストマッチ。
モンドールのトロっとした舌触りと濃厚なワインの舌触りが重なりながら、果実味やバニラの香りをチーズに与えて、複雑味を増しています。
モンドールだけでもリッチなのに、さらに深みにハマる組み合わせです!
【合わせたワイン】▶︎シックス・エイト・ナイン ”サブミッション” シャルドネ カリフォルニア
原産国:アメリカ
産地:カリフォルニア
品種:シャルドネ100%
アルコール度数:13.5%
容量:750ml
②サンネクテール × シェリー(アモンティリャード)
クセのあるタイプのチーズと個性あるシェリーのペアリング
サンネクテールという白カビや黒カビなどが生えたチーズ。クセのあるチーズで、ひとくち食べるとナッツや藁(わら)のような香ばしい香りが広がります。
このナッツのような香ばしさにはシェリーを合わせてみました。シェリーにはいくつか種類がありますが、この「アモンティリャード」はナッツのような香味とコクがあり、個性のあるワインです。
意外と知られていませんが、じつはシェリーもワインのスタイルの1つです。(シャンパンなど同様にワインのスタイルを指すもの) サンネクテールのカビ風味の角を丸くしながら、バランスよくまとめてくれるのですごく美味しい組み合わせでした。
【合わせたワイン】原産国:スペイン
産地:ヘレス・デ・ラ・フロンテラ
品種:パロミノ100%
アルコール度数:18.5%
容量:750ml
③クロタン・ド・シャヴィニョル × プロセッコ
シェーブルタイプのチーズと軽快な発泡性ワインのペアリング
シェーブルチーズとして有名なクロタン・ド・シャヴィニョルは旨味と酸味が心地よいチーズ。
このクロタン・ド・シャヴィニョルにはイタリアのプロセッコというカジュアルスタイルなスパークリングワインを合わせてみました。
クロタン・ド・シャヴィニョルの旨味をプロセッコがシュワっと口中に広げてくれます。
もともとプロセッコはフルーティーですが、クロタン・ド・シャヴィニョルと合わせるとより果実味が際立ち、まろやかに感じるのが不思議ですね。
プロセッコのほかにも、ロワール地方の辛口の白ワインなども相性が抜群です。
【合わせたワイン】原産国:イタリア
産地:ヴェネト
品種:グレーラ100%
アルコール度数:11%
容量:750ml
おわりに
今回は、チーズに合うワインはどれ?ということでチーズとワインの相性をもとに実際に3種類のチーズを食べて、検証してみました。
今回試した3つのチーズとワインは、絶品でしたのでぜひ体験していただきたいです。
モンドールやサンネクテールはタイミングによっては買えないこともあるので、もし販売していたら要チェックです!
チーズをお供にこれからもワインライフを楽しんでいきましょう!
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ワインショップ経営
JSA認定ソムリエ&WSET Level3
老舗リゾートホテルのソムリエから始まり、ワインショップ勤務、ワインインポーター勤務を経て、「ワインの楽しみをたくさんの人へ」という想いのもとに地元である千葉県木更津市にワインショップ「すずきCELLAR」を開店。
気軽に相談出来るソムリエとして、ワインの楽しみを広げていく活動をしています。
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