心も体もぽかぽか!洋風鍋とワインのペアリング
日に日に寒さが増して、身体の芯から冷える今日この頃。凍えるように寒い冬の、“温かいお風呂”と“熱々お鍋”は日本人にとって冬の楽しみですよね!
こんなに寒いと「毎日鍋でもいい!」と思うほど、簡単で美味しい万能食。お出汁と具材を揃えて煮込むだけ、の気軽さが堪らないお鍋。
もちろん、和風鍋とワインのペアリングも良いですが、ワイン好きからすると、「もう少しワインに合う鍋のレパートリーがあるといいなぁ」というのが本音ではないでしょうか?
世界にはワインに合う煮込み料理がたくさん。このお料理たちを、皆で囲むお鍋にして楽しめば、お酒も話も弾みます。
そこで、今回はワインにピッタリなおすすめ洋風鍋とペアリングをご紹介します。年末年始、人が集まるパーティーなどにもおすすめですので、気になった方は是非試してみてくださいね。
洋風鍋とワインのペアリング
①野菜盛りだくさん!すっぱ美味しいザワークラウト鍋
まず、ご紹介するのはドイツ名物ザワークラウトを使ったお鍋。ザワークラウトとは、キャベツを塩揉みし発酵させた漬物のこと。パブなどで出てくるソーセージに添えられたキャベツといえば、想像のつく方も多いのではないでしょうか?
そんなザワークラウトをたっぷり入れるお鍋は、キムチなどと同じく発酵乳酸菌効果で健康にも良いのも嬉しいポイントです。キャベツの酸味がアクセントとなって、いくらでも食べられる美味しさです♪ドイツ以外にも、イタリアなどヨーロッパ各地で人気のザワークラウトを活用したレシピ。是非お試しあれ。
まず、お鍋のレシピをご紹介する前にザワークラウトの作り方をご紹介します。コツさえ掴めばとっても簡単なのでワインのおつまみとして、常備菜として作り置きしておくのもおススメです。
「手作りしたいけど、時間がない」という方は輸入食材スーパーやネットで買ってもOKですよ。
【ザワークラウトレシピ】
▼材料(500gの瓶ひとつ分)
・キャベツ…半玉(約500g)
・塩…10g(キャベツの重さに対して2%)
・お好みで、唐辛子やマスタードシードなどのスパイス
▼作り方
①キャベツを千切りする。
②千切りしたキャベツに塩を揉みこみ、水分が出てくるまで待つ。
③水分が出てきたら、キャベツを水分が残る程度に軽く絞り、瓶へ移す。お好みでスパイスも加える。
※瓶容器は熱湯消毒しておく(キャベツが持つ乳酸菌を発酵に利用するため、他の菌が入らないようにする)
④キャベツを瓶へ移したら、上面が空気に触れないようにラップをかぶせ密閉し蓋をする。
⑤冷蔵庫、または涼しい場所で1週間ほど発酵を待つ。
⑥しゅわしゅわと発酵の泡がでてきたら食べごろ。
【ザワークラウト鍋のレシピ】
▼材料(3~4人分)
具材はお好みで
・ザワークラウト…1/2瓶(購入しても良し)
*ベーコン…100g
*ウインナー…5~6本
*ジャガイモ…2個
*玉ねぎ…1個
*にんじん…1/2本
*いんげん豆(缶詰)…100g
(トッピング用)
・パセリ(あれば)…適量
・パプリカパウダー…適量
・クリームチーズやサワークリーム…適量
(鍋の出汁)
・コンソメ…キューブ型2個
・水…800ℓ
▼作り方
①具材を食べやすい大きさにカットする。
②水を沸騰し、コンソメキューブを入れコンソメ出汁を作っておく。
③切った具材を出汁に入れ、具材を煮る。
④具材がすべて煮えたら、ザワークラウトを投入する(たっぷり入れるのがおすすめ!) ※器に盛って、クリームチーズやサワークリームを添えるとグッと本場の味に近づきます。お好みでパセリやパプリカパウダーをトッピングする。
【〆を楽しむならコレ!】
〆におススメなのは、ショートパスタ。煮込まれるとトロトロに溶けてしまうので、パスタを入れて5,6分。味変でタバスコなどを加えても美味しく頂けますよ。
【おすすめペアリングワイン】
▶︎Villa Maria Private Bin Light Sparkling Sauvignon Blanc
ほっくり煮込まれたお野菜、ザワークラウトの酸味がアクセントとなるこのお鍋には、ワインも酸味を感じるものを合わせると良いバランスが取れます。
ご紹介するのは、ニュージーランドのソーヴィニョン・ブラン スパークリング。あつあつのお鍋にシュワっとスパークリングの泡、すっきりした清涼感が最高のコンビネーションです。
《テイスティングノート》
ワインをグラスに注ぐと、ライムやレモンのようなすっきり柑橘系の香りが立ちあがります。ハーブや、青草のような、ソーヴィニョン・ブランらしいさわやかさも感じられます。
口に含むと、グレープフルーツのような酸味とレモンの皮のようなビターさも感じます。すっきりとしたスパークリングをお探しの方にピッタリな1本です。
・原産国:ニュージーランド
・産地:南島 / マールボーロ
・品種:ソーヴィニョン・ブラン
・容量:750ml
②簡単なのに映える!ブイヤベース鍋
次にご紹介するのは、簡単なのに「特別感」が出て重宝するブイヤベース鍋。海鮮はお好みのものをどうぞ。スーパーなどで売っている鍋セットの海鮮をそのまま使えば手間いらずです。
また、ワインを開ける機会が増えるこの季節、飲み切れなかった白ワインを活用するのにもおすすめのレシピです。ワインに合わないわけがない、ありがたいレシピ。
このお鍋と簡単なおつまみがあれば、それだけで食卓が華やぐので、覚えておいて損はありません。ワイン好きが集まるパーティーなどで振舞えば、株があがること間違いなし!
【ブイヤベース鍋のレシピ】
▼材料(3~4人分)
海鮮はお好みで。3~4種類の魚介類を目安に。貝類を入れると海鮮のうまみの複雑さが増します。
*海老…5-6尾
*イカ…1杯
*鱈…1-2切れ
*アサリやホタテなどの貝類…100gほど
・にんにく…1カケ
・玉ねぎ…1個
・オリーブオイル…適量
(鍋の出汁)
・トマトジュース…600ml
・白ワイン…100ml
・コンソメ…キューブ型1個
・塩、コショウ…適量
▼作り方
①海鮮類は下処理し、食べやすい大きさにする。
②玉ねぎ、にんにくをみじん切りする。
③鍋にオリーブオイルをひき、みじん切りにしたにんにく入れ、香りが立ったら玉ねぎを加え炒める。
④玉ねぎの色が透明に変わったら、①の海鮮を入れ炒める。貝が開くころを目安に、白ワインを加える。
⑤コンソメ、トマトジュースを加え5~10分煮込めば出来上がり。
【〆を楽しむならコレ!】
海鮮のお出汁がしっかり出ているブイヤベースには、リゾットかパスタがおすすめ。海鮮具材を多めに残して、ペスカトーレ風パスタにするも良し!しっかりお鍋を堪能した後に、残った汁でリゾットにして、とろけるチーズや粉チーズを振りかければ絶品リゾットになります。
【おすすめペアリングワイン】
▶︎Allan Scott Merlot Hawks Bay
海鮮のうまみが詰まったブイヤベースに合わせて楽しんで欲しいのは、赤ワインのぶどう品種メルロー。ベリー系の果実味が、トマトベースのお出汁にマッチします。ほのかに香るスパイスの香りが、魚介から溢れでるうまみと調和しベストペアリングとなります。
《テイスティングノート》
ラズベリーやプラムなどのベリー系果実の香り、ナツメグなどのスパイスの香りもふわりと感じます。飲み口は、さらりとしていてスムース。やわらかいタンニンが余韻まで続きます。トマトベースのお料理や、ハンバーグなどのお肉料理とも相性抜群です。
・原産国:ニュージーランド
・産地:北島 / ホークスベイ
・品種:メルロー
・容量:750ml
まとめ
洋風鍋×ワインのペアリング、いかがでしたでしょうか。ワインに合うお鍋をレパートリーに取り入れて、冬ワインの楽しみ方を広げてみてくださいね。
ますます寒くなりますが、美味しいお鍋とワインを囲んで、心も身体も温かい時間をお過ごしください♪
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【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。
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