ペアリングワイン

ワインのお供にもピッタリ!ニュージーランド流常備菜

常備菜といえば、多忙な主婦を助ける救世主でもあり、その家庭の味を表すひとつの「文化」でもあると思います。またところ変わればその家庭の味も変わります。

今回は、ニュージーランドのホストマザーから教わった、「ニュージーランド流の常備菜」をご紹介します。長く保存ができてワインにもピッタリです!

たくさん作って合わせ方いろいろ!ズッキーニとビートルートのピクルス

ご紹介するのは、ズッキーニとビートルートのピクルス。特にニュージーランド郊外では、広いガーデンで家庭菜園をしている人も多く、たくさん獲れた自家製野菜の保存方法としても重宝するようです。

ニュージーランド流ピクルスは、スパイスを効かせたすこし奥深い味わい。レシピはいたってシンプル!

①ピクルス液を作る
②下処理した野菜を漬ける 以上です。

スパイスも輸入食材ショップやネットで手軽に入ります。たくさん作って長期保存が効き、合わせる料理の幅も広いので是非試してみてくださいね!

①ビートルートのピクルス

世界各国のマクドナルドには、日本のテリヤキバーガーのようにその国ならではのハンバーガーがあることをご存知ですか?実はニュージーランドのオリジナルバーガーは、ビートルートのピクルスが挟まったハンバーガー。ビートルートは「ビーツ」とも呼ばれ、ロシア料理のボルシチの食材として知られていますね。

最近は、日本でも少し大きめのスーパーや、オーガニックショップなどでも普通に見かけるようになりました。私自身、このピクルスに出会ってからビートルートって意外にいろいろなお料理に使える野菜だな!と気づきました。

グリル料理の副菜やサンドイッチの具など、鮮やかな色合いがアクセントになりますよ♪

▼材料(1ℓほどの保存容器ひとつ分)
・ビートルート…1キログラム
* ブラウンシュガー…1/2カップ
* 白砂糖:…1/2カップ
* 酢…4カップ
* クローブ…小さじ1
* コショウ…小さじ1
* 唐辛子…1本分
* マスタードシード(マスタードに入っている粒々)…小さじ1
* シナモンスティック…1/2本
* 生姜…ひとかけ

▼つくり方
① ビートルートの根っこ部分をカットし、沸騰したお湯で柔らかくなるまで茹でる。
② 茹で上がったら、水で冷ます。(ゆで汁を3/4程取っておく)
③ 茹でたビートルートの皮を剥き、くし形など食べやすい大きさに切る。
④ *の材料と②でとっておいた煮汁を合わせて砂糖が溶けるまで煮込む。
⑤ 保存容器に、カットしたビートルート、ピクルス液を加え2,3日寝かせる。

グリルした鶏肉に、レタス、そしてビートルートのピクルスをこんがりと焼いた食パンにサンドし、マスタードを少しのせる。それだけで贅沢サンドになります。

【おすすめのペアリングワイン】

▶︎Tinpot Hut Marlborough Pinot Noir

合わせるワインは、軽すぎないピノ・ノワールがおすすめです。ビートルートピクルスにしっかり味が浸みこんでいるので、ワインも果実味豊かなタイプを合わせると最高のペアリングになりますよ!

こちらのワインは、ブルーベリーやカシスなど、ベリー系果実のアロマに、ほんのりとトースト香が加わるミディアムボディのピノ・ノワールです。口に含むとプラムなど少し熟した果実のニュアンスが感じられ、やわらかいタンニンが現れます。

・原産国:ニュージーランド
・産地:マールボロ / 南島
・品種:ピノ・ノワール
・容量:750ml

②ズッキーニのピクルス

こちらも、ニュージーランドに来るまで食べたことのなかったレシピ。ズッキーニと言えば、グリルやパスタなど、日本でもなじみのある食材ですよね。ズッキーニをピクルスにすると、きゅうりでもない、ナスでもない、その独特な食感と味わいの深さにハマってしまいます!

日本のピクルスのレシピでは、絶対に入れないであろう、ターメリックが味わいにスパイス与え、マスタードシードがピリッとした辛さを引き出します。現地に住む日本人もお墨付き、日本人の口にも合う味つけです。一度食べたら止まりません!

▼材料(500mlほどの保存容器ひとつ分)
・ズッキーニ…4本
・玉ねぎ…1.5個
* 塩…1/2カップ
* お酢…350ml
* 砂糖…350g
* ターメリック…大さじ1/2
* マスタードシード(マスタードに入っている粒々)…小さじ1/2

▼つくり方
① ズッキーニと玉ねぎを5mmほどの厚さにスライスする。
② ①に塩をまぶし、3時間程放置する。
③ ②を水で洗ったあとよく水を切る。
④ *の材料を砂糖が溶けるまで煮立たせる。
⑤ ③のズッキーニ、玉ねぎを鍋に加え5分程煮る。
⑥ ④をジャーの中に入れ3日以上漬け込む。

【おすすめのペアリングワイン】

▶︎Peter Yealands Marlborough Pinot Gris

ピリッとした辛みと、ほんのりスパイス香るズッキーニのピクルス。ワインもただフレッシュフルーティーなものよりも、奥深さを感じる味わいのものを合わせるとバランスが良いです。

こちらのワインは、洋梨のような甘美な果実味やグレープフルーツ、シトラスのようなスッキリとしたニュアンスも加わります。

口に含むと味わいにボリュームを感じまずが、細く長い酸が味わいにフレッシュさを与えます。今の時期には、きりっと冷やしてドライさを引き出して楽しみたいワインです。

・原産国:ニュージーランド
・産地:マールボロ / 南島
・品種:ピノ・グリ
・容量:750ml

まとめ

いかがでしたでしょうか。どちらも一度作ってしまえば冷蔵庫で3,4か月は保存の効く常備菜です。「あの国で食べたあの味を再現したい!」と思い日本の料理サイトで見つけたレシピで再現してみるも、なんだか違う…そんなことがたまにあります。

今回は、実際にホストマザーから教わったレシピを皆さんにお届けしました。分量が海外基準なので作りやすい量に調整しながら是非ニュージーランドの家庭とおすすめワインのペアリングを楽しんでみてくださいね!

《関連記事》
ニュージーランド流サーモンレシピとワインペアリング
ニュージーランド流・ラム肉レシピとワインのペアリング
ニュージランド流・フルーツを使ったレシピとワインのペアリング

高橋 宗子

【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。 高橋 宗子の記事一覧 

新着口コミ

もっと見る

ワインペアリングを楽しめるお店、レストランを探す

都道府県から探す