ソーヴィニョン・ブランやピノ・ノワールだけじゃない!おすすめニュージーランドワイン
皆さん、突然ですがニュージーランドワインを飲んだことがありますか?おそらく、「ある」と答えた半数以上の方が飲んだニュージーランドワインは、ソーヴィニョン・ブランもしくはピノ・ノワールだったのではないでしょうか?それもそのはず、ニュージーランド国内で造られるワインのうち、輸出の8割以上を占めるのがソーヴィニョン・ブランなのです。
ニュージーランドワインの名を世界に知らしめた立役者でもありますが、ニュージーランドワイン=ソーヴィニョン・ブランというイメージが強くなりすぎてしまったのも事実だと思います。そのため、ソーヴィニョン・ブラン(ピノ・ノワール)以外の品種はわざわざニュージーランドワインでなくても良いのでは?と考える方もいらっしゃると思います。
私自身もワインを勉強していく中で、「こういう香りと味わいならこの地域のワイン」とセオリー通りのワイン選びになりがちだなぁと思うことがあります。もちろん自分の食べたい食事と合わせてワインを選ぶこと、今日の気分に合わせてワインを選べることはとっても素敵なことです。
今回、皆さんに思い出していただきたいのは“ワインを好きになったきっかけでもある1本”のこと。ワインの知識も特になく、
「すすめられて飲んだ1本がとっても美味しかった!」
「旅行で飲んだあの1本が今でも忘れられない!」
ワインを好きになったはじまりは、きっとこんな感じではなかったでしょうか?
しっかりと工程を決めて周る旅ももちろん楽しいですが、行先やプランを決めずふらっと訪れる旅には思いがけない出逢いがあったりするものです。たまには、セオリーではなく感覚で「このワイン好き!」と思う1本に出逢いたくなりませんか?
今回は、ニュージーランド=ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・ノワールではなく、わたしが実際に飲んだ中から厳選しておすすめするニュージーランドワインをご紹介します!
少しでも気になった方は、あまり難しいことは考えずに新しいワインとの出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
おすすめニュージーランドワイン
・原産国:ニュージーランド
・産地:南島 / マールボロ
・品種:ゲヴュルツトラミネール
・容量:750ml
ニュージーランドの安うまワインで是非おすすめしたいのが、マウントライリー。ゲヴェルツトラミネールといえば、フランスのアルザス地方やドイツなどを思い浮かべる方が多いと思いますが、冷涼な気候を好むゲヴェルツトラミネールは、ニューワールドの中でも比較的冷涼とされるニュージーランドで少しずつ栽培量が増えている品種でもあります。
ニュージーランドのゲヴェルツトラミネールの味わいは、やや辛口に仕上げるスタイルが多く、食事とも合わせやすいワインが多いため、現地ではデイリーワインとしても楽しまれています。
(ワインの特徴)
ピンクグレープフルーツやライチの熟した果実の香りに、バラの華やかさを感じます。ジンジャーのスパイシーさに加えて、バランスの取れた酸が余韻まで続き、まとまった印象です。
▶︎RIPPON Vineyard & Winery Rippon Mature Vine Riesling
・原産国:ニュージーランド
・産地:南島 / セントラル・オタゴ
・品種:リースリング
・容量:750ml
ニュージーランドワイン好きの間でじわじわときていると言われているのがリースリング。その90%が冷涼な南島で造られます。リースリング特有のアロマティックさはもちろん、柑橘系のさわやかな香りとミネラルの凝縮された味わいが特徴です。
特に、南島のカンタベリー地方やオタゴ地方のリースリングは品質が高く少し値が張るものの、一度は試してほしい保証付きの味わいです!甘口・辛口ともにおすすめですが、これからの湿気が多くなる季節には辛口リースリングをよく冷やしていただくのがおすすめです。
(ワインの特徴)
洋梨やアプリコットのような甘美な香りに、レモンピールのようなビターなニュアンスもあります。味わいはドライで、口に含むとミネラル感をたっぷり感じ余韻まで続きます。グラスに注いでから、最後の余韻まで長く楽しむことのできるワインです。
・原産国:ニュージーランド
・産地:北島 / ホークスベイ
・品種:シラー
・容量:750ml
ニュージーランドでフルボディのワインなら、北島に位置するホークスベイのシラーがおすすめです!味わいはオーストラリアのシラーズとフランスのシラーの間のような感じ。
恥ずかしながら、私もニュージーランドへ来る前はニュージーランドの赤ワインと言えばピノ・ノワールと決めつけていました。しかし、実際にフルボディのワインを飲んでみると、「なにコレ美味しい!」と、想像を遥かに超え感動したことを覚えています。
ご紹介するミルズリーフエステートは、2~3000円台で大満足するワインを見つけられるので、“間違いなく美味しいワイン”を飲んで知ってもらうのにピッタリです。
(ワインの特徴)
熟したブルーベリーやプラム、白コショウのやスパイスのニュアンスが感じられます。しっかりとしたタンニンとバランスの良い酸が感じられ、大味になり過ぎず品のある味わいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私自身も、この記事を書いていて最近偏ったワインばかり選んでいるなぁと反省していました(笑)。
新しい味や香りに出逢った時のあの幸せは、ワイン好きなら誰もが感じたことがあるはず!たまにはセオリーから外れて新しい味に出逢いませんか?
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【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。
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