ペアリングワイン

進化し続ける日本のワイン!今おすすめはこのワイン!

近年まれにみる日本ワインブームです。人口ひとりあたりの飲酒量も10年前と比べ1.6倍に増え、生活の中にワインが浸透してきています。

日本ワインブーム真っ只中の今、飲むべきワインをご紹介いたします!

新潟ワインコーストのアルバリーニョ

海と砂に囲まれた新潟ワインコーストは、今もっとも新しいワイン産地で注目を集めています。新潟の海岸地帯に位置する砂質の土壌から素晴らしいアルバリーニョのワインが次々に産み出されています。

1992年にカーブドッチ・ワイナリーが創設されます。「国産生ぶどう100%、かつ欧州系のワイン専用種100%のワインを造る」という当時では考えられなかった目標を掲げて、ワイン未開の地にブドウを植えました。

世界に誇るワイン産地とするという大きな挑戦を秘めた一大スタートでした。アルバリーニョは2005年に植樹されます。そして、カーブドッチの目標に賛同し、フェルミエの本多孝氏がカーブドッチに修行に来たのもこの年です。

その後、2006年に2軒目のワイナリーであるフェルミエがオープンします。2009年にドメーヌ・ショオがオープンし、現在では5軒の意欲的なワイナリーが集まっています。

【おすすめワイン】
▶︎カーヴドッチ・ワイナリー アルバリーニョ

▶︎フェルミエ エル・マール・マセラシオン・アルバリーニョ

▶︎フェルミエ アルバリーニョ・パシフィカード

パシフィカードはイタリアワインに使われる手法で、干しブドウ状にしたアルバリーニョを醸造した意欲的なワインです。

千曲川ワインヴァレーの自然派ワイン

自然からのメッセージが感じられ、飲んで楽しく、精神的な豊かさを与えてくれるワインを目指しているファンキー・シャトーは、子檀嶺岳(こまゆみだけ)の山懐にお花に囲まれた長閑な場所にあります。

自然発酵、無濾過、無清澄にこだわった自然派のワイナリーです。ファンキー・シャトーでは、選果の徹底、自然発酵、無濾過、無清澄を柱に、可能な限り人の介入と添加物を減らし、その土地が本来持っている魅力を映し出すようなワインづくりを目標に掲げています。

妥協を許さないその姿勢からは、いっそう品質の高いワインの誕生が大いに期待されています。

【おすすめワイン】

▶︎ファンキー・シャトー・グリグリ・サンスフル

巨峰やピノ・グリを全房圧搾後ステンレスタンクで自然発酵・無濾過・無清澄で瓶詰めしたものです。微発泡の刺激と果物を丸かじりしたようなフルーツ感が魅力です。

ペイザナ農事組合法人のワイン

ペイザナ農事組合法人は、山梨市,甲州市,笛吹市,甲府市,北杜市を拠点に活動する日本の農業の将来を考え創られた組合です。

農業人口の減少、若者の農業離れが進む中、「日本の農業の将来を見据え、農地を継承・活用し、農業従事者の雇用・育成を目的として」小山田氏と四恩醸造の小林氏が理事を務め日本の農業を支えています。

勝沼町の中原に共同醸造所である中原ワイナリーが 2014 年に設立され、ドメーヌオヤマダのワインもこちらで醸造されています。

【おすすめワイン】

▶︎ドメーヌオヤマダBOW!バウ!白

デラウェア主体の白ワインで、低価格ながら驚くほど旨味の詰まったワインです。赤白あわせて1万本弱の少ない生産量で、人気も高く即完売するワインです。肩の力が抜け、リラックスさせてくれます。

生産者の小山田幸紀さんは中央大学の文学部ドイツ文学科卒という経歴ですが、在学中の麻井宇介氏との出会いをきかっけとしてワイン造りの世界に飛び込むことを決めます。

6年間山梨県のルミエールに勤務し、栽培・醸造責任者を務められました。現在は退社し、約3haの畑を管理し2014年よりドメーヌ・オヤマダとして活動し、人気ワインを生み出しています。

勝沼町のヴィニュロンが造るワイン

ダイヤモンド酒造3代目の雨宮吉男さんはボルドー大学やシモン・ビーズなどの著名生産者の元でワイン醸造を学びました。

無理に海外のワインを目指すのではなく、日本らしいワイン造りの為に知識を活用していますが、吉男さんのつくるワインは、日本の品種を使っていながらも、ブルゴーニュのドメーヌものの雰囲気も併せ持っています。

家族経営の小さな蔵で、生産量も多くはありませんが、品質の高さで多くのソムリエから支持されています。

【おすすめワイン】

▶︎ダイヤモンド酒造 シャンテY.Aアマリージョ

アマリージョとは、スペイン語で黄色の意。山梨県内の甲州種を100%使用。完熟した甲州ぶどうを低温発酵した後、シュールリー製法で仕込んだワイン。生き生きとした口当たりで、美しい酸味と爽やかな旨味が続きます。

海の香りがする奥尻島のワイン

奥尻島は、北海道南西部の日本海に浮かぶ周囲約84kmの小さな島です。対馬暖流の影響で北海道の本島に比べて温暖です。ブナの原生林が島の約60%を覆い、周りの海水は透明度が高く様々な海産物が取れる自然豊かな環境です。

このように海と緑が溢れる自然環境の中で、ワインの原料となるブドウを自社畑で栽培しています。1999年、島に自生する山葡萄の苗木を植えることから始まりました。

現在は、畑面積が約27ヘクタールあり、メルロー、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ツヴァイゲルトレーベ、ケルナー、山葡萄などが栽培されています。

奥尻ワインにミネラル分が多く含まれているのは、潮風が海の恵みを運んでくれたからです。余韻の潮の香りから、奥尻島のテロワールが感じられます。

【おすすめワイン】

▶︎奥尻ワイナリー ピノ・グリ

透明感あるきれいな麦藁色。オレンジピールのような柑橘系の香りや、白い花の香り。ボリューム感のあるやや辛口、蒸栗のようなコクのある味わいに柑橘系の果皮のような爽やかな苦味と潮の香りを余韻に感じます。

日本のワインブームの中で、本当に品質の高いワインを紹介しましたが、どれも生産量が多くないので、是非見つけたら飲んでみてください。

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Haruka Kageyama

JSA Sommelier
The Ritz Carlton Tokyo Azure45や、阿部誠氏が率いる「東京ぶどう酒店」、「サロン・ド・シャンパーニュ ヴィオニス」、フランスのシャンパーニュ地方ランス「Domaine les Crayéres」にて10年以上サーヴィス、ソムリエールとして働く。
現在様々な形でワインを広めるべく雑誌やウェブメディアにて執筆中。 Haruka Kageyamaの記事一覧 

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