庭でハーブを育て始めました。「ターシャの庭」のような雰囲気のある庭にしたくて苗をたくさん植えましたが、ローマは一日にして成らず。土壌、日当たり、気温などなど、ハーブと庭の“ペアリング”を何度も何度も試して2年目、ようやく少しだけ形になってきたようで、色とりどりの花々の香りが風に乗る、なんとも心地よい朝を迎える今日この頃です。

上の画像はお気に入りのハーブ「チェリーセージ」。スカートをひるがえしてダンスするお人形のような花びらがいくつもいくつも咲き乱れるその香りは、“さくらんぼ”のよう。

去年はお世話になっているハーブ園からいろんな色のセージを仕入れては花を咲かせてご満悦でしたが、今年は少しランクアップして無農薬の食用花「エディブルフラワー」としても楽しんでいます。

「エディブルフラワー」とはedible flower 「食べられる花」のこと。みょうがやブロッコリー、桜などもそう、花の部分を食用に出来るものすべてをそう呼びます。

今回はエディブルフラワーとスパークリングワインの華やかなペアリングをご紹介します♪

フルーツとたっぷり野菜のフラワリーサラダ パルミジャーノ・レッジャーノソース

こちらは、お好みの野菜とフルーツに摘んだばかりのエディブルフラワーを飾った「フルーツとたっぷり野菜のフラワリーサラダ パルミジャーノ・レッジャーノソース」です。

飾ったエディブルフラワーは下の画像左下から時計回りで、

●チェリーセージ３種類
花びらの奥に隠し持っているほんのりと甘い蜜がサラダのアクセントに。

●ビオラ
素直でやさしいお味。ポリフェノール含有量の多さからスーパーフードとしても注目されています。

●ジャーマンカモミール
ハーブティーでおなじみのジャーマンカモミールを摘み立てで。

以上の５種類。
お世話になっているハーブ園が無農薬に力を入れているので、引き続き我が家でも無農薬に努めています。

混ぜ合わせるだけの簡単な一品ですが、フルーツをたっぷり入れるのがポイントです。

今回はキウイにしてみましたが、いちじくやバナナ等、ワインの糖度に合わせてフルーツもお好みで。

こっくりとした旨味に爽やかな酸をまとったパルミジャーノ・レッジャーノソースを添えて召し上がれ。

【パルミジャーノ・レッジャーノ ソース】

▼材料（約1人分）
パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろし)…大さじ2
オリーブ油…大さじ1
レモン汁…大さじ1
塩、黒コショウ…少々
くるみ(あらく砕いたもの)…3片ほど

花の蜜 × フルーツ × ほんのり甘口スパークリングワインのペアリング

▶︎ドメーヌ・ミショー クレマン・ド・ロワール

おすすめのペアリングワインはこちら。フランスワインの評価ガイド『Le Guide Hachette des Vins　ギッド・アシェット』で最高評価「coup de coeur」“ひとめぼれ”賞を受賞した、ときめきのスパークリングワインです。

シャンパーニュの主要葡萄品種シャルドネとピノ・ノワールにロワールの代表葡萄品種シュナン・ブランとカベルネ・フランを加えた瓶内二次発酵ならではのしなやかな口当たりに、それぞれの葡萄品種の個性を満喫出来る存在感のある果実味。BRUTの辛口表記ではありますが、そのたっぷりとした奥行きのある果実味は、ほんのりとした甘さを感じます。

エディブルフラワーの奥にある蜜の甘さ、フルーツのとろりとした濃厚な甘さ、スパークリングワインのバランスの良い甘さを合わせたペアリングです。パルミジャーノ・レッジャーノのコクと香り高い旨味を飾ったシンプルなグリーンサラダに映えるみずみずしい美味しさです。

花、葉、種まで食べられるハーブ
ナスタチウムが花を添えるタルティーヌ

こちらは「クリームチーズポテトサラダのタルティーヌ」。しゃっきり玉ねぎと万能ねぎ、ナスタチウムを飾ってみました。

「ナスタチウム」は、ベランダでも簡単に育てられる上に、花だけではなく葉や種も食べられるというエディブルフラワーの万能選手。クレソンやルッコラのようにほんのりとした苦みがアクセントの柔らかなハーブです。若い種はケッパーのようにピクルスにしても美味しいですよ。

こちらも混ぜ合わせるだけのお料理なので、材料と簡単な調理法をご参考まで。

【クリームチーズポテトサラダのタルティーヌ】

▼材料（約２人分）
ジャガイモ…中2個
クリームチーズ…100ｇ
マヨネーズ…大さじ3
黒コショウ…適量 水でさらした玉ねぎ…1/2個
万能ねぎ…5束ほど
A：塩…小さじ1/2
B：お酢…小さじ1
C：オリーブ油…小さじ1

▼作り方
①ふかしたジャガイモの皮をむき、ボウルに入れて荒くつぶした上にＡ、Ｂ、Ｃを絡めます。
②クリームチーズとマヨネーズは混ぜ合わせ、下味をつけたジャガイモにさっくりと合わせます。
③玉ねぎと万能ねぎはお好みでたっぷりと♪

ソーヴィニヨン・ブラン × ハーブ
薫風流れる初夏の爽やかペアリング

▶︎シレーニ エステート セラーセレクションスパークリング ソーヴィニヨン・ブラン

おすすめのペアリングワインはこちら。ニュージーランドはマールボロのソーヴィニヨン・ブラン100％スパークリングワイン。さまざまなワインコンクールで受賞を続け、ワイン雑誌での評価も高い！私の周りでもファンが多い“安旨スパークリング”です。

葡萄本来のいきいきとした素直な果実味。デリケートで心地よい泡。バランス良い飲み口とすっきりとした余韻。全体的な印象を一言でお伝えすれば、明るく素直なスパークリング。どちらかと言うと奥ゆかしいソーヴィニヨン・ブランのハーバルな雰囲気が、タルティーヌのナスタチウム、万能ねぎなどハーブの爽快感を引き出す初夏にふさわしいペアリングです。

お食事後のスイーツもひんやりクールビューティーに。
花々に囲まれた、心にも花咲くようなひと時を。ぜひ♪