ペアリングワイン

イタリアのカベルネ・ソーヴィニヨンワインおすすめ5選

イタリアでは、カベルネ・ソーヴィニヨンは「外来品種」。よそ者扱いをされることもありますが、イタリアでのカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培面積は年々増加しています。

今回は、イタリアのカベルネ・ソーヴィニヨンをご紹介します。

スーパータスカンのカベルネ・ソーヴィニヨン

イタリアでカベルネ・ソーヴィニヨンが広まったのは、やはりサッシカイアの登場以降でしょう。1968年にサッシカイアのファースト・ヴィンテージがリリースされ、異国のカベルネ・ソーヴィニヨンを使用したサッシカイアは「スーパータスカン」というネーミングで呼ばれるようになりました。

そして、イタリアでのカベルネ・ソーヴィニヨンのワインが認知され、普及することになります。サッシカイアはカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランのブレンドですが、その成功を受けて、今度はカベルネ・ソーヴィニヨンとサンジョヴェーゼがブレンドされたワインが生まれました。

フランス品種のカベルネ・ソーヴィニヨンをトスカーナの固有品種であるサンジョヴェーゼと融合させても、銘酒となることがわかり、それらもスーパータスカンと呼ばれるようになったのです。

▶︎レ ディフェーゼ サッシカイア テヌータ サン グイド

サッシカイアの味を気軽に楽しむことができるレ・ディフェーゼは、カベルネ・ソーヴィニヨンとサンジョヴェーゼのブレンド。バラの香りとラズベリーの果実味が感じられ、洗練されたタンニン、風味豊かな味わいです。

▶︎グラッタマッコ ボルゲリ・ロッソ・スペリオーレ

サッシカイアに続いて造られたスーパータスカンのグラッタマッコ。サッシカイア、オルネッライアと並び「3大ボルゲリ」と称されます。カベルネ・ソーヴィニヨンとサンジョヴェーゼがブレンドされた妖艶なワインです。

野生のいちご、カシスの果実、ローズマリー、黒胡椒のアロマが入り混じり、華やかな香りが広がります。シルキーなタンニン、美しい酸が感じられ、凝縮感があり、バランスのとれた味わいです。

キャンティ・クラシコ地区のカベルネ・ソーヴィニヨン

サンジョヴェーゼが支配的なキャンティ・クラシコ地区でも、カベルネ・ソーヴィニヨンが花開きました。サンジョヴェーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドして大成功したティニャネロは、キャンティ・クラシコ地区の元祖スーパータスカンです。

キャンティ・クラシコ地区のカベルネ・ソーヴィニヨンは、フランスのそれとは違ったまろやかさ、豊かさがあり、トスカーナらしいカベルネ・ソーヴィニヨンとなっています。

▶︎ティニャネロ テヌータ ティニャネロ アンティノリ

名門のアンティノリ家が生み出したスーパータスカン。プラムやラズベリー、チェリーのリキュール漬けの香りに、甘草やリコリスのデリケートなニュアンスが重なり合い、ミントやチョコレートのアロマが続く複雑なブーケ。ビロードのようなやわらかなタンニンで、ふくよかな味わいです。

▶︎カマルティーナ クエルチャベッラ

1981年から造られているカマルティーナもファンの多いワインで、サンジョヴェーゼとのブレンドです。クエルチャベッラは、1974年に実業家ジュゼッペ・カスティリオーニにより設立されたワイナリー。

ビオディナミ農法を早くから導入した生産者としても知られ、現在はビオディナミに加えて、ヴィーガンのワイナリーとなっています。

カマルティーナは、ベリー系の熟した果実、野生のハーブの香り、なめし皮やリコリスのニュアンスが感じられます。なめらかなタンニンがボディに溶け込んでいて、しなやかさの中にしっかりした酸が感じられ、深みのある味わいです。

伝統のカベルネ・ソーヴィニヨン

よそ者扱いされているカベルネ・ソーヴィニヨンですが、トスカーナのカルミニャーノでは、じつは16世紀からカベルネ・ソーヴィニヨンが栽培されていました。

メディチ家のカテリーナ・デ・メディチとフランス国王アンリ2世の結婚を機に、カベルネ・ソーヴィニヨンがイタリアに持ち込まれました。メディチ家は、カルミニャーノ産のサンジョヴェーゼのワインにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドすることを命じたのです。

カルミニャーノでは、「伝統」ともいえるカベルネ・ソーヴィニヨン。エリアが狭く、生産量は少ないですが、カベルネ・ソーヴィニヨンとサンジョヴェーゼが重なり合った深みのあるワインです。

▶︎テヌータ・ディ・カペッツァーナ ヴィッラ・ディ・カペッツァーナ カルミニャーノ

テヌータ・ディ・カペッツァーナは、カルミニャーノを代表する老舗ワイナリーで、その歴史は遥か1200年前まで遡ります。804年に、すでにこの地でブドウとオリーブが栽培されていた記録が残っていて、ルネッサンス期にはすでに名高いワイナリーでした。現在は、コンティーニ・ボナコッシ伯爵家の所有となっています。

このワインは、熟したラズベリーの香りは気品高く、やわらかなタンニンを感じ、豊艶な味わいです。

まとめ

イタリアでも定着したカベルネ・ソーヴィニヨン。イタリアらしい味わいを堪能できるのが大きな魅力です。

太田 由歌

イタリア在住ワインコーディネーター
2003年にフィレンツェに料理&ワイン留学。
2004年よりフィレンツェ在住。イタリアソムリエ協会ソムリエ資格保持。
トスカーナのワイナリーツアーを企画・主宰し、通訳案内もしている。
1日の終わりに、手作り料理とワインをペアリングすることが何よりの楽しみ。
▶︎フィレンツェ・イン・タスカ 太田 由歌の記事一覧 

新着口コミ

もっと見る

ワインペアリングを楽しめるお店、レストランを探す

都道府県から探す