ペアリングワイン

10分で完成!サバ缶を使ったワインに合うおつまみ3選

スーパーやコンビニでもよくみかけるサバ缶。お値段も手頃で栄養も豊富なので大人気!サバ缶レシピはテレビや雑誌などでもよく見かけるようになりました。

そんなサバ缶を使ってパパッとおしゃれなワインおつまみを作ってみませんか?今日はなんと10分でできるワインに合うサバ缶のレシピを3つご紹介します!

サバ缶とワインのペアリングてどうなの?

お料理の紹介の前にサバ缶とワインの相性について考えてみましょう。

ポイントは3つ

(1)鉄分の少ないワインを選ぶ
(2)料理にオイルを加える
(3)うまみ成分

まず(1)について。ワインとサバ缶を使った料理をペアリングしたときに独特の臭みを感じることがあります。これは調理の過程でサバにふくまれる成分が酸化して、ワインにふくまれる鉄分と反応するのが原因です。鉄分の少ないワインを選べば臭みの原因が少なくなります。

次に(2)について。サバ缶のレシピにオイルを足すとサバをオイルでコーティングするので臭みの原因が発生しにくくなります。お料理にオイルをプラスするのもポイントとです。

そして(3)です。白ワインの酸味はうまみを引き立てる役目もあり相性が良いでしょう。また、赤ワインもうまみ成分が感じられるワインを選べば同調してくれることは間違いなしです!

サバ缶のサバはイノシン酸やグルタミン酸などのうまみが豊富です。ワインラバーならばこのうまみはぜひワインに合わせたいところですよね。

それではレシピのご紹介です!

フライパンに入れて蒸すだけ!
サバ缶と春キャベツの白ワイン蒸し

まずは旬の春キャベツを使ったレシピです。野菜の甘みとサバのうまみがマッチする一品で、わが家ではこの季節によく登場するメニューです。家族も大好きなレシピ!

【材料】
・サバの水煮缶…1缶/汁気をきっておきます
・春キャベツ…300g(4分の1玉)
・ペアリングする白ワイン…100cc
・好みのハーブ…1種類 /わが家はローズマリーかタイムが主流
・フルール・ド・セル…ひとつまみ/なければ食卓塩や岩塩でもOK
・エクストラバージン・オリーブオイル…20cc

【作り方】調理時間10分
①春キャベツは芯を取り除きざく切り(5cm角くらいに)にします。個人的には大きめにカットするのがおすすめ。
②フライパンに春キャベツ、汁気をきったサバ缶、白ワイン、好みのハーブ、さいごにフルール・ド・セルをパラパラと全体的に入れましょう。
③蓋をして中火で火にかけます。白ワインから湯気がたったら、弱火にして8分蒸します。汁気がなくなるようでしたらお水を足してください。
④最後にエクストラバージン・オリーブオイルを回しかけてかるくフライパンをゆすりましょう。そうすることで水分と油分が乳化するのでまろやかな味わいに変化します。
⑤お皿に盛り付けて完成です!

【このレシピにおすすめの白ワイン】

▶︎シャトーメルシャン 玉諸甲州きいろ香

* 原産国:日本
* 生産地:山梨県甲府市玉諸地区
* 生産者:シャトー・メルシャン
* タイプ:白・辛口
* 品種:甲州100%
* 容量:750ml

ゆずやかぼすといった和柑橘の香りを感じられるワイン。ワイン醸造の過程では、発酵終了後に「オリ」ができます。通常は捨ててしまうのですが、わざと春先まで一緒に貯蔵しておく「シュール・リー(Sur Lie)」製法のワインです。

「オリ」にはサバの臭みの原因となる鉄分を吸着させる働きがあり、このレシピにはもってこいのワインです。また、この製法は甲州特有の苦味を減らし、のみごたえのある辛口ワインができます。

◎ペアリングのポイント
フレッシュ感のある酸味がサバのうまみとキャベツの甘味を引き立てるのを感じてください。また、甲州特有の和柑橘の香りがさっぱりとした後味を演出してくれるでしょう。

うまみオイルが最高!
サバ缶と新玉ねぎのアヒージョ

新玉ねぎの甘みとサバのうまみがたっぷりのオイル。ワインによく合います!バケットにオイルをしみこませてもgood!

【材料】
・サバの水煮缶…1缶/汁気をきっておきます
・新玉ねぎ…200g(小玉2つくらい)
・にんにく…ひとかけ
・お好みのハーブ…1種類/レモングラスやタイムがおすすめ
・フルール・ド・セル…ひとつまみ/なければ食卓塩や岩塩でもOK
・ピュアオリーブオイル…100cc/材料が半分くらいひたるまで
・レモン…1/8個

【作り方】調理時間10分
①新玉ねぎをくし切り(8等分)にして、にんにくは包丁の背でかるくつぶしておきましょう。
②小ぶりのフライパンに新玉ねぎ、汁気をきったサバ缶、にんにく、お好みのハーブ、ピュアオリーブオイル、フルール・ド・セルをパラパラと投入。
③蓋をして弱火で火にかけます。7分くらいで完成です。レモンをかるく搾ってどうぞ!

【このレシピにおすすめの白ワイン】

▶︎ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー ドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエール

* 原産国:フランス
* 生産地:ロワール地方
* 生産者:ドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエール
* タイプ:白・辛口
* 品種:ムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)100%
* 容量:750ml

こちらは、フランス・ロワール地方の辛口白ワイン。ミュスカデといえばこのワインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。こちらもシュール・リー製法を使用した造りで鉄分が少なく、しっかりとしたうまみを感じるワインです。香りがすばらしく、レモンの香りとハーブの香りが感じられるワイン。酸味は比較的おだやかです。

◎ペアリングのポイント
甲州とは違う洋柑橘の香りと酸味が、オイルたっぷりのアヒージョと口の中でマッチします!さばのうまみをまとった新玉ねぎもこのワインのうまみと見事に同調してくれるのでオススメです!

超超簡単5分レシピ!
サバのみそ煮缶とクリームチーズあえ

まぜるだけの超簡単レシピ!調理時間はおどろきの5分です!そしてサバのみそ煮缶とマスカット・ベーリーAがこんなに合うなんて・・・・・・一度試してみるとやみつきです!

【材料】
・サバのみそ煮缶…1缶/汁気をきっておきます
・クリームチーズ…100g
・粒マスタード…おおさじ2杯
・黒胡椒…少々

【作り方】調理時間5分
①ボウルに汁気をきったサバ、クリームチーズ、粒マスタード、ミルでひいた黒胡椒をいれます。
②フォークの背でつぶしながらよくまぜます。
③器にうつして完成!スライスしたバケットやクラッカーにのせて召し上がれ!

【このレシピにおすすめの赤ワイン】

▶︎熊本ワイン マスカット・ベーリーA 樽熟成

* 原産国:日本
* 生産地:熊本県
* 生産者:熊本ワイナリー
* タイプ:赤・ミディアムボディー
* 品種:マスカット・ベーリーA 100%
* 容量:750ml

熊本のマスカット・ベーリーAを丁寧に手摘みで収穫して造ったワインです。濃厚さのバランスがよく、樽の香りがうまくアクセントになってエレガントな仕上がりです。

マスカット・ベーリーAは、味わいが濃厚であるがゆえに途中で飲み飽きてしまうこともあります。しかし、こちらはバランスの良さから最後まで楽しめます。私は熊本のお土産で頂いたのですが、はまってしまい個人でも購入しました!

◎ペアリングのポイント
脂質を多く含むクリームチーズが、サバの臭みの原因をコーティングします。みその甘みとコクがマスカット・ベーリーAのもつ甘みとマッチするのを感じてください。一緒に口にふくめば樽の香りがまるでスモークしたようにサバにアクセントを加えてくれます!

まとめ

いつでもストックしておける便利なサバ缶。今日は何にしようかなと困った時にパパッと作れるレシピをご紹介しました。臭みを感じるサバ缶もワインのチョイスと料理法を工夫すればたちまちワインに合うおつまみに!

私も今夜はサバ缶とワインで乾杯です!

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鎌田 陽

Webライター/日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

関西のホテルレストランにソムリエとして勤務。ワインに関わって約10年。
メーカーズディナーなどのイベントを企画・開催。
「ワインは人を幸せにする飲み物」をモットーにライターとしても活動中。 鎌田 陽の記事一覧 

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